中古車の87.2%は乗用車。中古車は同車種であっても品質が一定でなく、型落ちや年落ちによる在庫リスクが高い
日本自動車販売協会連合会によると、中古車市場は、普通・小型乗用車、普通・小型貨物車、バス、特定用途車、大型特殊車、大型三輪車から構成されており、2023年中古車登録台数の車種別構成比では、普通乗用車と小型乗用車の合計が87.2%とほぼ大半を占めている。
中古車市場で流通している自動車は、主に、新車販売や中古車販売の際の下取り車、買取業者による買取車、リース会社やレンタカー会社から供給される車のほか、新車ディーラーが販売目標達成のために買取り登録が済んでいる未使用車といったようなものがある。
中古車の特徴としては、同じ車種であっても、前所有者の利用状況等によって1台1台状態が異なり、品質が一定でないという点を挙げられる。そのため、中古車販売においては新車販売と比べ、消費者が直接商品を確認してから購入する傾向が強い。また、モデルチェンジによる型落ちなど、短い期間で中古車の価値が逓減していくため、在庫リスクが高いというのも特徴の一つである。