2023/02/20

サトー、設定レスのラベル印字検査システムをシリウスビジョンと開発

サトーホールディングス 株式会社 

サトー、設定レスのラベル印字検査システムをシリウスビジョンと開発

-ラベルデザインが100以上ある場合も設定作業をゼロに-

2023年02月20日
株式会社サトー

株式会社サトー(本社:東京都港区、代表取締役社長:小沼 宏行)は、画像検査システムを手掛けるシリウスビジョン株式会社(以下、シリウスビジョン)と共同で、ラベルデザインごとの検査項目設定作業を不要とするラベルプリンタ向け印字検査システム「SATO Automatic Label Inspection (SALI)」を開発しました。ラベルプリンタと連携して動作し、高品質で安定的な印字品質の自動検査を実現します。2023年2月20日に日本国内で発売します。

設定レスのラベル印字検査システム「SALI」 SALIで検査・発行するラベルイメージ

製造業における銘板ラベルや食品原材料表示ラベルなど、ラベルをモノに貼り付ける前には、印字欠けやカスレ、異物がないかなど印字品質をチェックすることが必要です。ラベル印字の品質検査は、作業員二人によるダブルチェックや、ラベルを凝視しての長時間の詳細確認作業となるため、作業者の負担になっていました。また、人に依存する検査のために検査品質のばらつきが生じること、従来の印字検査装置においては、検査項目の事前設定が熟練の管理者を要する作業であることも課題でした。

今回発売するSALIは、印刷分野で高い画像検査技術を持つシリウスビジョンと共同でサトーが開発した、現場にやさしいラベル印字検査システムです。サトーの技術とシリウスビジョンの検査ノウハウの掛け合わせによって、検査対象となる項目や領域指定などの事前設定を全く必要としない自動検査システムとすることで、印字検査業務の効率化とヒューマンエラーの撲滅を可能にします。

SALIは、サトーのスキャントロニクス®「CL4NX-J Plus(以下、CL4NX)」で印字したラベルをラベル発行口にあるイメージセンサで読み取り、シリウスビジョンの検査システムで検査します。ラベル1枚毎に検査を行うしくみで、印字品質に問題があった場合には印字を止め、LAN接続したパソコンにエラー箇所を表示したり、印字不良のラベルの画像を保存する機能なども有しています。

サトーは、ラベルをはじめとするタギング技術(動く人やモノに情報をひも付けてリアルタイムにデータを収集すること)を使って、あらゆるサプライチェーンの皆さまに新しい価値をもたらすビジネスを提供してまいります。

参考資料

特徴

  • 無地のラベルだけでなく、プレ印刷のあるラベルのプレ印刷部分と印字部分それぞれの検査をすることも可能です。
  • 連続印字発行、ハクリ仕様、カッタ仕様のどの場合でも、自動検査が可能です。CL4NXに専用のユニットを取り付けることによって、自動検査を行いながら、印字後のラベルのカットや台紙からの剥離を行います。
  • 既存のラベル発行ソフトウェアで動作するため、SALI専用のラベル発行ソフトウェアは不要です。
  • PCやCL4NXとの接続において、LANやUSBなどさまざまなインタフェースに対応します。

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