2024/02/08

創薬支援サービス「Tokyo-1」のIT環境を導入し、製薬会社による利用開始 - プライベート型生成AI基盤の活用で創薬の効率化を支援

三井情報 株式会社 

ニュースリリース

2024/02/08
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三井情報、創薬支援サービス「Tokyo-1」のIT環境を導入し、製薬会社による利用開始 - プライベート型生成AI基盤の活用で創薬の効率化を支援 -

三井情報株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:浅野 謙吾、以下 三井情報)は、株式会社Xeureka(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:務台 明子、以下 ゼウレカ)が運営する国内の創薬をはじめとするヘルスケア業界におけるイノベーションハブ構築を目指すプロジェクト「Tokyo-1(トウキョウワン)」(以下 Tokyo-1)にIT環境を導入し、製薬会社の利用が開始されたことをお知らせします。三井情報は、Tokyo-1のノウハウを用いたハードウェア、及びソフトウェアの展開を通じて、企業におけるプライベート型生成AI基盤の活用拡大や、サービス事業者における運用環境の高度化・効率化に貢献していきます。

昨今、製薬業界が直面している課題として、創薬における高額な研究開発費、創薬成功率の低さに加え、長期に亘る開発期間等が挙げられます。Tokyo-1は、こうした課題解決を目的として、AI創薬に必要な計算環境である最先端のGPUスーパーコンピューター(*1)、創薬DXソリューション、情報コミュニティ(*2)を包括的に提供するサービスです。三井情報は、Tokyo-1のGPUスーパーコンピューターをはじめとするハードウェア、研究開発に係るIT環境を効率的に運用するソフトウェアなどで構成されるIT環境の企画・設計・構築を行い、今後始まる運用も担当します。

近年、生産性向上を目的とした生成AIの活用が注目される中、企業内独自の情報を利用した業務効率化・新規事業創出・顧客体験向上や、パブリッククラウドを活用した際のコスト上昇の回避などを目的として、プライベート型生成AI基盤の需要が高まることが想定されます。三井情報は、Tokyo-1のノウハウを用いたスモール型のプライベート型生成AI基盤パッケージを医療、金融、製造、電力などの重要インフラを含むあらゆる領域に提供することで、様々な企業・組織における生成AI基盤の活用拡大を支援していきます。また、既存の運用ソフトウェアや手動運用などに起因する非効率性や、インフラ運用技術者の人材不足の課題に対しても、運用をモダナイズ(*3)するソフトウェアを提供することで、サービス事業者における運用環境の高度化・効率化に貢献していきます。

■Tokyo-1のIT環境の特徴

三井情報が導入したIT環境は、サーバ/ストレージ/ネットワークなどのハードウェア基盤と、効率/信頼性/性能を向上させるモダナイズされたソフトウェア基盤で構成されています。

ハードウェア ・サーバ/ストレージ
・最先端のGPUスーパーコンピューター及び学習・推論エンジンの搭載
・マルチベンダーハードウェア構成による処理性能の向上(RDMA)/仮想化によるコストの抑制
・ネットワーク
・標準規格/オープンソースソフトウェアによる構築
・GPUの高負荷時に輻輳しないようなロスレスネットワーク、サーバ/ストレージとの協調機能
ソフトウェア ・コンテナ基盤
・コンテナオーケストレーションの標準技術であるKubernetesをサポート
・マシンの構築・実行・管理を効率化
・運用基盤
・自動化を前提としたセキュアで疎結合なマイクロサービスアーキテクチャによる設計
・自動化されたCI/CDの実現
・サイト信頼性エンジニアリング(SRE)による運用(システムの管理、問題解決、運用タスクなどを自動化)

(*1) GPUスーパーコンピューターは、スーパーコンピューターの一種で、GPU(Graphics Processing Unit)を主な計算処理装置として使用するコンピューターです。GPUは画像処理や動画処理に特化したプロセッサですが、大規模な並列処理が可能であることから、近年では科学技術計算や人工知能(AI)などの分野でも広く利用されます。

(*2) 製薬企業の研究者同士が交流するための情報コミュニティであり、AI創薬で使用する非競争領域の技術の検証や研究に共同で取り組み、その結果を共有するための場です。

(*3) モダナイズとは、既存のITシステムを最新の技術で刷新し、ビジネスの競争力を高めることを指します。モダナイズを進めることで、業務効率化(ITシステムの自動化や処理能力の向上)、ITシステムの運用コストを削減、新たなビジネスの展開が可能になるなどのメリットがあると言われています。

以上

【株式会社Xeurekaについて】
株式会社ゼウレカは、最先端のAIやシミュレーション等の最新コンピューター技術を駆使し、創薬研究における大幅な効率化と成功率改善を実現し、病気に苦しむ患者様に良い薬を安く、迅速に提供することを目指して、2021年に三井物産株式会社の100%出資により設立されました。製薬会社様、バイオテック企業様向けに、AI創薬支援サービスの提供、創薬を目的とした共同研究開発を推進する共に、Tokyo-1の運営事業者として、製薬業界のデジタル・トランスフォーメーション推進に貢献していきます。
ホームページ:https://xeureka.co.jp/

【三井情報株式会社について】
三井情報株式会社(MKI)は『ナレッジでつなぐ、未来をつくる』をパーパスに掲げ、ICTを基軸とした事業を展開し、2030 Vision「未来社会の当たり前をつくる」の実現に向け、お客様と共に社会課題の解決や新たな価値の創出に取り組んでいます。第七次中期経営計画では、2023年4月からの3年間を「想創期」と位置づけ、半世紀にわたり培った技術や知見の結実である“KNOWLEDGE”を活かし、お客様と共に価値を創造する「価値創造企業」として絶え間ない挑戦を続けていきます。
ホームページ:https://www.mki.co.jp/

※三井情報、MKI及びロゴは三井情報株式会社の商標または登録商標です。
※本リリースに記載されているその他の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

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三井情報グループは経営理念である「あり姿」の下、事業を通じたサステナブルな社会の実現を目指し、「三井情報グループと社会が共に持続的に成長するために優先的に取り組む重要課題」を4つのマテリアリティとして策定しています。本取組は、4つのマテリアリティの中でも特に「情報社会のその先をつくる」 の実現に資する活動です。

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