2022/10/03

「SDGsサステナビリティ・リンク・ローン」によるLBOローンの協力について~LBOローンをSLLで取り組んだ当行第1号案件~

株式会社 横浜銀行 

2022年10月3日

「SDGsサステナビリティ・リンク・ローン」によるLBOローンの協力について
~LBOローンをSLLで取り組んだ当行第1号案件~


コンコルディア・フィナンシャルグループの横浜銀行(代表取締役頭取 片岡 達也、以下「当行」)は、ベーシック・キャピタル・マネジメント株式会社(代表取締役社長 金田 欧奈、以下「BCM」)が運営するファンド(みのり3号投資事業有限責任組合)による、チョコレートデザイン株式会社(代表取締役 八木 克尚、以下「同社」)の株式取得に際し、「SDGsサステナビリティ・リンク・ローン」(以下「SLL」 ※1)によるLBO(※2)ローンにて資金協力をおこないましたので、お知らせします。なお、本件は当行がSLLによるLBOローンを取り組んだ第1号案件です。

同社は「チョコレートで世界を幸せにする」という経営理念を2000年の設立当初から掲げ、2008年にはすべての原料をフェアトレードチョコレート(※3)に変更し、フェアトレードチョコレートの市場への浸透に取り組んできました。今回、同社はBCMの有する知見・ネットワークを経営に取り入れることでさらなる成長・飛躍に向けた取り組みを進めていきます。また、LBOローンをSLLとし、BCMおよび当行と協調して「サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット」(以下「SPTs」)を設定することで、同社が提供するフェアトレードチョコレートを市場に浸透させていくための活動を一層推し進め、原産国におけるサステナブル社会の実現への貢献および企業価値の向上をめざしていきます。

なお、本ローンの融資フレームワークは、国内外で策定されている各種原則・ガイドライン等に対する整合性について、株式会社日本格付研究所のオピニオンを取得しており、BCMおよび同社は、外部評価機関の評価を取得する場合に準じたスキームとして、フェアトレードカカオの普及活動をはじめとするSDGsへの取り組みをステークホルダーに訴求することができます。

当行は今後も、サステナブルファイナンスへの積極的な取り組みを通じて、多様な資金調達ニーズに応えるとともに、地域社会の持続的な発展に貢献していきます。

(※1)環境課題や社会的課題の解決に向けたサステナビリティ活動の目標値として、SPTsをお客さまが設定し、その達成度合いに応じて借り入れ条件が変動する仕組みの融資商品です。当行はSLLの提供を通じて、お客さまにSPTs達成に向けた動機付けを促し、お客さまのサステナビリティ経営を支援するとともに、地域企業の持続的成長に貢献します。

(※2)LBOとはLeveraged Buyoutの略であり、株式取得に際し借入金等を活用する、M&A手法のひとつです。本件ではLBOローンを通じ、同社の成長に資する支援を実施しました。

(※3)適正価格で公正に取引をしたカカオを使って作られたチョコレートのことです。適正価格での取引により生産者の経済的自立を支援する、社会的問題の解決を図る取り組みの一環です。

【本ローンの概要】

貸出先 チョコレートデザインホールディングス株式会社(SPC)
事 業 会 社 チョコレートデザイン株式会社(同社)
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ベーシック・キャピタル・マネジメント株式会社(BCM)が運営するファンド
(みのり3号投資事業有限責任組合)
契約日 2022年9月27日(火)
実行日 2022年9月30日(金)
S P T s フェアトレードチョコレートの市場浸透を測るための指標
資 金 使 途 チョコレートデザイン株式会社の株式取得資金、事業用運転資金等
第三者評価機関 株式会社日本格付研究所

【スキーム図】

以 上

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