2024/07/16

「SDV」のAPI標準化に向けたミドルウェアを開発へ

株式会社 CRI・ミドルウェア 

CRI、「SDV」のAPI標準化に向けたミドルウェアを開発へ ~「人とくるまのテクノロジー展」でSDV対応メータークラスターのデモを展示~

公開日:2024/07/16

株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見 正雄、以下「CRI」)は、モビリティ領域におけるソフトウェア・デファインド・ビークル(以下SDV)で重要となるAPI標準化に向けたミドルウェア開発の取り組みを開始いたしました。その第一段階として、7月17日から開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」において新たに「SDV対応メータークラスター」のデモ機を展示いたします。

ゲーム領域でCRIが培ってきた、多種多様なプラットフォームの差異を埋める技術と知見をSDV領域にも導入することで、官民一体となって目指す「SDVのグローバル販売台数における日系シェア3割」の実現に貢献いたします。

「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」に展示するSDV対応メータークラスターデモ機

■SDVのAPI標準化に、ミドルウェアのマルチプラットフォーム対応ノウハウを活用

SDVとは、搭載されたソフトウェアを変更・更新することで、機能を向上させられる次世代の車です。運転支援や事故防止機能のアップデートのみならず、車内でのエンターテインメント機能の追加等、販売後も車の機能が拡張可能になります。我が国では2024年5月に示された「モビリティDX戦略」において、2030年に全世界におけるSDVの日系シェアを3割にすることが目標として掲げられています。

この戦略の中で重要視されているのが「APIの標準化」です。これまでは車メーカーごとに独自のソフトウェアが提供され、それ以外のソフトウェアを希望する車に適応させることは困難でした。今回掲げられたモビリティDX戦略では、ソフトウェア同士を繋ぐ際に利用されるAPIを標準化することでメーカーごとの壁を撤廃する方針となっています。標準化によりサードパーティの参入を促し、車を活用したサービスの拡大とソフトウェアの流用性を高めることで、産業全体として開発の効率化が期待されています。

私たちCRIはこれまで音声・映像関連の研究開発集団としてミドルウェアを開発してきました。ゲームの領域から広がった当社のミドルウェアは、各プラットフォームの差異を埋め、同じゲームを異なるプラットフォーム向けに広く開発できる環境を提供しています。その過程で様々な規格やデバイス、開発者の考え方に接し最適解を導き出してきた知見を活かし、SDVのAPI標準化に貢献できると考えています。

■CRIが描くSDVによる人と車の新しい未来

人間の五感のうち、視覚・聴覚が受け取る情報は膨大です。車両を運転している間に何かを楽しんだり、危険を察知したりするのもまた視覚・聴覚が中心です。SDVの広がりにより人と車との関係性が変わる今こそ、これまで培ってきた技術をモビリティ領域に応用し、音と映像を人と車をつなぐための接点として最大限に有効活用できるよう、開発を進めてまいります。

■人とくるまのテクノロジー展でSDV対応のメータークラスターデモ機を新規に展示

CRIは「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」において、当社モビリティ製品をSDVに対応させたデモ機をいち早く展示いたします。5月に横浜で開催された際のメータークラスターのデモ展示に、インフォテインメント要素の表示を追加することで、車内でのエンターテインメント機能を中心としたSDV化のアイディアを提案いたします。

「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」新規追加展示
メータークラスターの音と映像の同時開発デモ(CRI ADX(R) Automotive × CRI Glassco(R))

既に量産機に搭載されているCRI ADX AutomotiveとCRI Glasscoの2製品を同時に使うことで実現できる「メータークラスターの音と映像の同時開発デモ」を展示いたします。PC上でデザインした画面をすぐにメータークラスターに転送・表示できる様子を体験できる他、NAGOYA会場ではSDVに対応、位置情報を利用したインフォテインメントのアイディアをご覧いただけます。

<出展概要>

人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA(https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/nagoya/

日時2024年7月17日(水)~7月19日(金)10:00~17:00
会場Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
ブース番号30

*上記以外の出展内容は5月8日付けの弊社ニュースリリースをご確認ください。
https://www.cri-mw.co.jp/news/newsrelease/14126/

■CRIWARE(R) とCRIWARE for Mobilityについて

CRIWARE(シーアールアイウェア)は、私たちCRIが提供する技術やミドルウェア製品、サービスを総称する名称です。リアルタイム処理を強みとする当社の技術は主にゲーム領域で広がり、2024年3月末時点で8,200タイトル以上のゲームの音と映像表現を支えてきました。CRIWAREは現在、ゲーム以外の組込み領域やクラウドサービス領域にも広がっています。

これらの技術をモビリティ向けに拡張した技術の総称をCRIWARE for Mobilityと呼び、2024年3月末時点で既に累計600万台以上の量産の実績があります。

私たちはこれからもモビリティ領域で実績と信頼を積み上げ、当社2028年度には全世界のモビリティに向け年間1,500万ユニット以上のCRIWARE搭載を目指します。

【株式会社CRI・ミドルウェアについて】
「音と映像で社会を豊かに」を企業理念として、主に音声・映像関連の研究開発を行い、その成果をミドルウェア製品ブランド「CRIWARE(シーアールアイウェア)」として、ゲーム分野や組込み分野を中心にさまざまな分野に展開しています。CRIは、「CRIWARE」を通じて、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供し、開発者の皆様の課題解決をサポートするとともに、エンドユーザーのユーザビリティの向上をサポートしてまいります。
https://www.cri-mw.co.jp/

※「CRI」、「CRIWARE」、「ADX」「CRI Glassco」およびCRIWAREロゴは、日本およびその他の国における株式会社CRI・ミドルウェアの商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ユニットとは車両台数に関わらず、搭載されているCRIWARE for Mobility製品の総数を示します。

印刷用ファイル(PDF形式) (857KB)

本ページに記載されている内容は、リリース発表時点の情報です。最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

一覧に戻る

この企業のニュース

業界チャネル Pick Upニュース

注目キーワード