2024/08/23

30by30目標達成状況を評価する国際データベースに王子の森/木屋ヶ内社有林が登録

王子ホールディングス 株式会社 

2024年08月23日

30by30目標達成状況を評価する国際データベースに王子の森/木屋ヶ内社有林が登録

王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)は、高知県木屋ヶ内(こやがうち)社有林におけるヤイロチョウ※1をはじめとした希少野生動植物の保全活動が環境省に認められ、2023年10月、同社有林が「令和5年度前期 自然共生サイト※2」に認定、今般、国際データベース※3に登録されましたのでお知らせいたします。世界の30by30※4目標の達成状況は、このデータベースに基づいて評価される予定です。

王子グループは、国内外に約64万haの森林を保有・管理し、環境および地域社会に配慮した持続可能な森林経営を実践、希少動植物の保護・育成、生態系の維持・回復等の取り組みを行っています。今後も官民連携など様々なステークホルダーとの協働により、環境保全のみならず林業をはじめとする地域活性化に貢献するとともに、世界における30by30およびネイチャーポジティブ経営を引き続き推進してまいります。

活動場所> 高知県高岡郡四万十町 木屋ヶ内社有林(262ha)
<活動概要>公益社団法人生態系トラスト協会※5によるヤイロチョウ生息調査の結果、木屋ヶ内社有林内に生息していることが判明。将来にわたり生息できる環境を保全するため、2016年に同協会と「ヤイロチョウ保護協定」を締結しました。以降、同社有林において、調査利用を主な目的とした歩道敷設の支援、自治体・ステークホルダーとの意見交換の実施、情報発信の場の提供などを行っています。

※1 ヤイロチョウ: 体長18~20cmほどの渡り鳥。高知県の県鳥および四万十町の町鳥に指定されている。春から初夏にかけて日本に飛来し、九州、四国などの照葉樹林で繁殖した後、秋にタイやボルネオ方面へ渡って冬を越すと言われているが、詳細な生態は不明。環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠB類」に指定されている

※2 自然共生サイト: 「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域

※3 国際データベース: 海洋および陸域の保護地域/OECMに関する最も包括的な国際データベースとして、世界保護地域データベース(WDPA)及び世界OECMデータベース(WD-OECM)がある。国連環境計画(UNEP)と国際自然保護連合(IUCN)の共同プロジェクトであり、国連環境計画世界自然保護モニタリングセンター(UNEP-WCMC)が、政府、非政府組織、学界、産業界の協力を得て管理している

※4 30by30(サーティ・バイ・サーティ): 2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」に向け、陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全する目標。2021年に英国で開催されたG7サミットにおいて、G7各国が自国の少なくとも同じ割合を保全・保護することを約束。2022年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の行動目標の一つ(ターゲット3)として位置づけられている

※5 公益社団法人生態系トラスト協会: 四国の生物生息空間をネットワークで結ぶことにより生態系保全を目指す。約255haの「四国ナショナルトラスト地」を所有

■ 環境省ホームページ 自然共生サイト等の国際的なデータベースへの登録について:

https://www.env.go.jp/press/press_03264.html

■ 国際データベース: https://www.protectedplanet.net/country/JPN

■ 環境省ホームページ 30by30アライアンス: https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/


※リリースPDFデータはこちら

本件に関する問い合わせ先

王子ホールディングス株式会社 コーポレートガバナンス本部 広報IR部

TEL:03-3563-4523 E-mail:oji-holdings@oji-gr.com

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