オフィスリニューアルで発生する廃タイルカーペットの水平リサイクルを実現
鹿島建設 株式会社[2024/10/23]
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オフィスリニューアルで発生する廃タイルカーペットの水平リサイクルを実現
~恵比寿ガーデンプレイスにおけるサーキュラーエコノミーの取組み~
サッポロ不動産開発株式会社
鹿島建設株式会社
株式会社スミノエ
株式会社リファインバースグループ
サッポロ不動産開発株式会社(社長:宮澤高就、以下「サッポロ不動産開発」)、鹿島建設株式会社(社長:天野裕正、以下「鹿島」)、株式会社スミノエ(社長:村瀬典久、以下「スミノエ」)、株式会社リファインバースグループ(社長:越智晶、以下「リファインバースグループ」)の4社は、恵比寿ガーデンプレイスにおけるオフィスリニューアル工事で発生するタイルカーペットについて、水平リサイクル※1の体制を構築しました。
4社は今後も、サッポロ不動産開発が所有するビルのオフィスリニューアル工事においてサーキュラーエコノミーの取組みを推進してまいります。
※1 使用済みの物を原料として、再び同じ物を製造するリサイクル
廃タイルカーペット水平リサイクルの流れ
本取組みの背景
オフィスビルのテナント入退去時に行う内装リニューアル工事では、床材のタイルカーペットを交換することが多く、その際に大量に廃タイルカーペットが発生します。この廃タイルカーペットは、分別回収してリサイクル工場に直送する仕組みがないため、他の建設廃棄物とともに混合廃棄物として中間処理施設に搬出されることが一般的です。タイルカーペットは、繊維層と樹脂層の2層構造となっており、樹脂層に塩ビ素材が使用されています。この樹脂層は中間処理施設における選別作業で分離させることが難しいため、多くが廃タイルカーペットとして、そのまま埋立処分されるという課題がありました。
本取組みの概要
4社は、サッポロ不動産開発が所有・管理する恵比寿ガーデンプレイスでのオフィスリニューアル工事で発生する廃タイルカーペットについて、建設廃棄物の埋立処分量を削減することを目的として、 2023年6月に水平リサイクルの体制を構築し、サーキュラーエコノミーの取組みを推進してきました。本取組みに関する各社の役割やポイントは以下のとおりです。
サッポロ不動産開発 | 「サッポログループ環境ビジョン2050」に基づき、所有・管理するビルのリニューアル工事で、再生タイルカーペットを積極的に採用
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鹿島 | 「鹿島環境ビジョン2050plus」を掲げ、廃タイルカーペットを分別回収、リサイクル工場に直送する仕組みを構築 |
スミノエ | 「リファインパウダー」を使用した再生タイルカーペット「ECOS®(エコス)」を企画・販売 |
リファインバースグループ | 独自の技術を活用し、再生タイルカーペットから原料の一部となる塩ビ再生素材「リファインパウダー」を製造 |
本取組みでは、タイルカーペットの交換作業で発生した廃タイルカーペットを他の建設廃棄物と混ざらないよう専用台車を用いて回収し、リファインバースグループの子会社であるリファインバース株式会社千葉工場(千葉県八千代市、以下「リファインバース」)に直接搬入しました。これにより、廃タイルカーペットだけの回収を可能にし、タイルカーペットの水平リサイクルを実現しました。
タイルカーペットの撤去状況
専用台車による回収・搬出
リファインバースの再生素材製造工場
スミノエグループの再生タイルカーペット製造工場
●再生タイルカーペットの積極的採用により、サーキュラーエコノミーの取組みを推進サーキュラーエコノミーの構築には、消費者(再生品の利用者)の存在が重要となります。サッポロ不動産開発は、2013年度から再生タイルカーペットの採用を積極的に進めており、2023年6月には、同社が所有・管理する恵比寿ガーデンプレイスに鹿島、スミノエ、リファインバースグループの3社による水平リサイクルの取組みを本格展開することで、4社でサーキュラーエコノミーの取組みを推進しました。