2024/12/02

アルフレッサ株式会社によるイノバセル株式会社との資本業務提携について

アルフレッサホールディングス 株式会社 

2024 年 12 月 2 日

ア ル フ レッ サ ホール デ ィン グ ス株 式会 社

アルフレッサ株式会社によるイノバセル株式会社との資本業務提携について

当社の子会社であるアルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福神雄介、以下「アルフレッサ」といいます)は、イノバセル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:ノビック・コーリン、シーガー・ジェイソン、以下「イノバセル」といいます)との間で資本業務提携を行いましたので、下記のとおりお知らせいたします。



1.提携の背景と目的

当社グループは、2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を策定し、基盤事業の強化、成長事業の育成および新規事業の開発を通じた事業ポートフォリオの拡大と変革を推進しております※1。新規事業の中で掲げた「再生医療サプライチェーン」の取り組みについて、再生医療関連事業を行うセルリソーシズ株式会社を設立し、国産の細胞原材料(マスターセル)の提供および自家と他家の両方における細胞加工物の製造を行う体制の構築を進めております。また保管・輸送については、2か所の再生医療流通ステーションと10か所の再生医療等製品保管庫を設置し、流通を受託できる環境を整えるとともに、輸配送のノウハウ向上にも継続して取り組んでおります。

一方イノバセルは、大きなアンメット・メディカル・ニーズが存在する疾患に対する治療法の提供を通じて人々の健康とQOL(Quality of life)向上に貢献することを目指し、便失禁・尿失禁を対象とした再生医療等製品の開発を推進しています。現在、切迫性便失禁の治療を対象とした再生医療等製品「ICEF15」※2の第Ⅲ相日欧国際共同治験を進めると同時に、日米欧での「ICEF15」上市・販売に向けた体制構築に取り組んでいます。

アルフレッサは今回の契約締結により、イノバセルの研究開発および「ICEF15」上市後の日本国内における流通体制の構築をサポートするとともに、当社グループの「再生医療サプライチェーン」の機能の強化および取扱製品の拡充を引き続き推進してまいります。

※1 ご参考:2023年5月15日発表「『アルフレッサグループ中長期ビジョン』策定のお知らせ」 https://ssl4.eir-parts.net/doc/2784/tdnet/2281689/00.pdf

※2 ICEF15:切迫性便失禁は、便意を感じるもののトイレに行く前に便が漏れてしまう状態を指し、外肛門括約筋の損傷が原因となって発生することが多くあります。ICEF15を用いた治療法は、既存の外科治療よりも侵襲性が低く、患者様自身の骨格筋由来細胞を培養して外肛門括約筋に注入するというものです。損傷した外肛門括約筋を修復しその機能を回復することによる根治を目指しています。

2.提携の内容

(1)業務提携基本契約
アルフレッサは、切迫性便失禁の治療を対象とした再生医療等製品「ICEF15」の日本国内における独占的卸売販売権等を取得します。

さらに、今後、「ICEF15」以外のパイプライン製品の製造・卸売販売等の協業に向け、検討を進めてまいります。

(2)資本提携の内容
新たに取得する相手方の株式の数
1,176,471株(普通株式)
払込金額の総額
10億円
発行済株式数に対する割合(本件出資後)
4.2%

3.提携会社の概要

(1)名称
イノバセル株式会社
(2)本店所在地
東京都品川区上大崎三丁目5番11号 目黒ヴィラガーデン5階
(3)代表者の役職・氏名
代表取締役CEO ノビック・コーリン 代表取締役COO シーガー・ジェイソン
(4)事業内容
再生医療・細胞治療研究開発事業
(5)資本金
1,309百万円(2024年10月31日現在)
(6)設立年月
2021年1月5日
(7)当社またはアルフレッサと当該会社との間の関係
資本関係
該当事項はありません。
人的関係
該当事項はありません。
取引関係
該当事項はありません。
関連当事者への該当状況
該当事項はありません。

4.日程

(1)アルフレッサ取締役会決議日
2024 年 11 月 19 日
(2)契約締結日
2024 年 11 月 19 日

5.今後の見通し

本件による業績へ与える影響は、現時点では軽微であると見込んでおりますが、中長期的には当社グループの企業価値向上に資するものと考えております。

今後、本件に関して開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

以上

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