2025/01/09

人的資本の更なる強化に向けた取組について

伊藤忠商事　株式会社　

人的資本の更なる強化に向けた取組について

2025年1月9日

伊藤忠商事株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長COO：石井 敬太、以下「伊藤忠商事」）は、人的資本の更なる強化の為、以下取組を実施することをお知らせします。

処遇制度改訂による社員への成長投資拡大

伊藤忠商事は、社員の貢献意欲を引き出すため、メリハリのある「業績連動型給与制度（※1）」を導入しています。今般、社内外の環境変化を踏まえ、更なる採用競争力強化、及び社員エンゲージメントの向上を図るため、処遇制度を改訂し、社員への成長投資を拡大します。改訂後は、標準的な評価の社員と比較して、最も高い成果を挙げた社員の個人賞与は約4倍とし、メリハリのある処遇を実現します。併せて、全社員を対象に約2～3％の固定給増額を実施します。
また、伊藤忠商事は、2019年度より従業員持株会を活用した株式報奨制度（※2）を導入しており、社員の従業員持株会加入率はほぼ100％となっています。2025年1月1日から改正された「金融商品取引法第二条に規定する定義に関する内閣府令」施行（※3）を踏まえ、社員の経営参画意識を更に高めるとともに、中長期的な資産形成の支援強化に向け、本制度における株式報奨金額を倍増します。これらの改訂により2025年度の平均年収は、前年度比で約10％の増加を実現します。

女性活躍支援の拡大

（1）事務職の職掌名称変更
デジタルトランスフォーメーション（DX）推進や内部管理の高度化等により、事務業務を取り巻く社内外の環境は大きく変化しています。伊藤忠商事は、社外取締役を委員長とする女性活躍推進委員会や経営会議を経て、高い専門性を活かして「組織運営の要」を担う期待役割を再確認の上、2024年度より事務職の専門性を高める制度改訂を実施しました。今般、本制度改訂の趣旨に合わせ、2025年4月より職掌名称を「ビジネスエキスパート（BX）職」に変更することを決定しました。性別を問わない新卒・即戦力人材の採用を強化し、キャリア志向に応じた育成・登用を推し進めるとともに、専門知識・スキル向上に向けた社員の「学び続ける」支援を拡充します。

（2）女子寮の統合・新設
現在首都圏二箇所に分散している女子寮を統合し、2025年3月に新たな女子寮を開設します。男子寮である日吉寮（※4）と同様、部署を超えたコミュニケーションの深化を図るべく、コミュニケーションスペース等、多彩な共用設備を設け、社内人脈形成や研修・セミナーの開催を通じて人材育成の場として活用していきます。

なお、伊藤忠商事は、令和6年度東京都女性活躍推進大賞（事業者部門）にて「優秀賞」を受賞しました。この表彰は、女性活躍推進に積極的に取り組む企業等が対象です。朝型勤務制度等の働き方改革や地域と連携した職域学童保育等のこれまでの女性活躍推進の取組が高く評価され、受賞に至りました。

健康経営の進化

伊藤忠商事は、健康経営のリーディングカンパニーとして、企業理念「三方よし」に基づき様々な取組を先駆的に推進するとともに、社会における健康課題への関心を高め、課題解決の一助となるよう、健康経営に関する取組を引き続き積極的に発信しています。
健康経営の次の重要施策として、朝型勤務と親和性があり、睡眠の質・量が労働生産性の向上に寄与するとの考えから、「睡眠」に注力しています。昨年度実施した睡眠改善プログラムには736名の社員が参加し、アンケートに基づき睡眠状態を判定したところ、58.6％（431名/736名）が不眠傾向やSAS（睡眠時無呼吸症候群）傾向のある、「睡眠課題が高い」という結果となりました（※5）。
今年度はストレスチェックを活用した全社員の睡眠課題の確認を行った上で、睡眠改善プログラムに医療用のSAS検査を組み入れ、SAS傾向が高い社員に対しては、会社負担での検査を提供し、提携した医療機関での治療を受診してもらうこととしています。更には、朝活セミナー（朝7時半～9時迄開催する全社員（グループ社員含む）を対象とした社内セミナー）を通じた社員の睡眠リテラシー向上を図っています。

これらの取組を通じ、経営方針「The Brand-new Deal」に掲げた企業価値の向上に向け、「厳しくとも働きがいのある会社」の実現による社員の貢献意欲と労働生産性の更なる向上を目指します。

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