2024/01/26

時間や場所にとらわれない新常識【書籍発売『アドレスフリーという働き方』】

株式会社 天才工場 

株式会社光文社は『アドレスフリーという働き方』 (浦聖治 著)を1月24日に発売しました。本書では新しい働き方である「アドレスフリー」についてあます所なく解説した本です。


◆そもそもアドレスフリーとは?

アドレスフリーは職場で固定の席を定めないスタイルですが、著者はその考えをさらに進め、働く場所や時間にすらとらわれない新しい働き方を提唱します。さらに上司部下の関係なく「心置きなく意見を言える」精神的な自由も含むものです。コロナ禍ではリモートワークが普及しましたが、著者の会社はそうした動きが始まる前からアドレスフリーを進めてきました。

 

◆仕事に何を求める?

 著者は若者の就職に対する意識の「激変」を指摘します。かつて大きな力を持っていた企業のブランド力や給料の高さは、今の若者に見向きがされずむしろ企業のパーパス(存在意義)や経営理念が重視される傾向にあります。本書はそれをわかりやすい言葉と「ワクワク感」と説明します。

 著者の会社は働く場所や時間の選択肢が無数にあります。本社を関西屈指のビーチリゾートである和歌山県の南紀白浜に構え、この場所には事実上のプライベートビーチを構えます。

 このほか自然が豊かな宮城県の仙台市や、長野県の松本市などにもオフィスを構えています。一方で東京、大阪、名古屋など大都市にも展開しています。都市部は家賃が高く、通勤も満員電車で大変である一方で、都市の魅力もあります。働く場所や時間を自由に選べるのは大きな魅力です。

 現在は人手不足が叫ばれて久しいですが、著者の会社にはこうした自由な働き方に魅力を感じた20代の若者が多く集まってきています。

 

◆人が集まる場には情報もアイデアも集まる

 著者にとってオフィスは「働く場所」ではなく「(人が)集う場所」だと記します。コロナ禍移行普及したリモートワークも「出社か在宅か」の議論は不毛でありリモートワークの「選択肢の一つ」にすぎません。

 著者にとってオフィスの魅力は「人が集まる所に情報が集まる」「情報が集まるところで何かが起きる」「新しいビジネスの種が生まれ一緒に進めていく仲間が集ってくる」場所であると記します。そこが、物事の新基軸を生み出すきっかけとなる「イノベーションスプリングス」となるのです。

 

◆オフィスでは何が行われているか?

 会社は窮屈な場所、堅苦しい、おっくう、めんどうな場所、そうした先入観を覆すワクワク感が著者のオフィスにはあふれています。いくつかのエピソードを見てゆきましょう。

・未来志向の徹底(かつて年に1度チームの成果を自慢する「大自慢大会」を主催。成功のイメージを持つことで、未来の実現可能性が大きくアップ)

・社内のヒエラルキーを崩す(細かいピラミッド型組織をギルド組織に転換。執行役、チーム、担当の3段階くらいのシンプルな組織に。著者の手がけるソフトウェア事業では理想的な形に)

・オンラインでも雑談を重視(アイデアやイノベーションは何気ない雑談から生まれる。自社で開発したツール「マジカブランカ」を用い、オンライン勤務の社員同士の気軽や情報交換や雑談を可能に。大切なのは物理的距離よりも心の距離)

著者の会社は経営理念に「ワイワイガヤ、面白いことをやろう」と掲げています。その、面白いことをやるにはどうすればよいかと社員自身が主体的に考えるようにもなります。「みんなでワクワクして取り組めば、仕事もはかどる」という著者の言葉は、感覚としてもよく理解できるものですし、至言と言えるでしょう。

 

◆とにかく人生を楽しもう!

著者の浦聖治(うらきよはる)さんは、クラウドサービスとパッケージソフトウェア製品の開発及び販売業務ならびにドローンソリューション関連事業などを手がける、クオリティソフト株式会社代表取締役社長を務める人物です。もともとソフトウェアの販売事情を手がけていましたが、自社でも開発を手がけることで、大きく会社が変わる成長のきっかけになりました。「自分のワクワクにしたがって、自分で決める時代」であるという著者の主張は実体験に裏打ちされたものだと言えます。とにかく自分のやりたいことを突き詰めたい思いを持ち、「でもそんな働き方は本当にできるの?」と疑問を持つ人にとっておすすめの1冊です。

 

【書籍情報】  

『アドレスフリーという働き方』

 (2024年1月24日発売)

¥1870(税込)

Amazonページ短縮URL: https://x.gd/PnFFl

 



提供元:ValuePress!

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