2024 年７月31日
株 式 会 社 魚 力
株式会社北三陸ファクトリーとの業務資本提携に関するお知らせ
当社は、2024 年７月 31 日開催の取締役会において、下記のとおり、株式会社北三陸ファクトリー（以下北三陸ファクトリー）と業務提携契約及び投資契約を締結することを決議いたしましたので、お知らせいたします。
記
１．本件の目的及び理由
北三陸ファクトリーは、本州最大のウニの生産地である岩手県洋野町において高品質なウニの加工・販売を行う水産事業者です。「北三陸から、世界の海を豊かにする」をミッションとし、未来に向けて「水産資源」と「地域」そして「人」を基盤とする、持続可能な水産業の実体化と人材の育成に取り組んでいるところ、新たな技術「ウニの再生養殖技術」をコアとした事業を世界展開する計画を進めています。
近年ウニの需要は世界中で拡大傾向にありますが、日本国内での生産量は減少しています。生産量減少の主な原因は地球温暖化による磯焼けの進行と言われており、ウニの再生養殖技術はこの磯焼けにより身入りの悪くなったウニを採捕・養殖することで、これまで廃棄していた痩せウニを高級食材として蘇らせるとともに藻場の再生を促す画期的な技術です。養殖餌料には北三陸ファクトリーが北海道大学と共同開発した特別なウニ用配合飼料（はぐくむたね(R)）を使用します。この「ウニの再生養殖技術」を利用することで高品質な養殖ウニを、年間を通して安定的に生産・加工・流通させることが可能と見込まれております。
当社は、このような、持続可能な水産業を実現すると同時に藻場再生など地球環境問題の解決に寄与する取組を後押しするために、再生養殖で生産されたウニ製品を国内で販売するとともに北米、東南アジア、中東などの取引先開拓をはじめ販路を拡大する役割を担います。
当社では、このような取組みが水産業を持続可能なものとするとともに、将来的に世界の豊かな海を守り、豊かな魚食文化を世界へ普及することに寄与するものと期待しております。
２．北三陸ファクトリーの概要
（１）名称 株式会社北三陸ファクトリー
（２）所在地 岩手県九戸郡洋野町種市第22地割133番地1
（３）代表者の役職・氏名 代表取締役ＣＥＯ 下苧坪 之典
（４）事業内容 ウニの加工・販売・養殖
（５）資本金 90 百万円
（６）設立年月日 2018 年10月
（７）株主 株式会社ひろの屋90.34％、オイシックス・ラ・大地株式会社9.66％
（８）上場会社と当該会社 との関係
資本関係 該当事項はありません。
人的関係 該当事項はありません。
取引関係 当社は豊洲市場経由で北三陸ファクトリーの商品を仕入れております。
（注）「最近３年間の経営成績及び財政状態」につきましては、当該会社が非公開会社であり当社が守秘義務を負っているため、非開示としております。
３．業務提携契約の概要
（１）本契約の目的
持続可能な水産業及び世界の豊かな海の実現並びに豊かな魚食文化の世界への普及を目的とし、漁業資源の有効活用やウニ再生養殖及び藻場再生、ブルーカーボンに係る研究、日豪水産物のグローバルな販路の開拓などに取り組む。
（２）提携の具体的内容
北三陸ファクトリーは、商品販売先の開拓・流通・加工の各種支援を行いつつ当社に対して卸売りする。当社は国内産及び海外産を含む北三陸ファクトリーが生産する商品に関するマーケティング、販売先の開拓等を行い、これらの商品を仕入れ国内又は海外へ販売する。
４．取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
（１）異動前の所有株式数 0株
（議決権の数：0個）
（議決権所有割合：0.00％）
（２）取得株式数
A種優先株式3,000株
（議決権の数：3,000個）
（議決権所有割合：2.46％）
（３）取得価額
60 百万円
（４）異動後の所有株式数 A種優先株式3,000株
（議決権の数：3,000個）
（議決権所有割合：2.46％）
５．日程
（１）取締役会決議日 2024 年７月31日
（２）契約締結日 2024 年７月31日
（３）株式譲渡実行日 2024 年８月６日（予定）
６．今後の見通し
本件及び本取組みは中長期的に当社グループの業績に寄与する見込みであり、当期連結業績への影響は軽微であると考えております。今後、開示すべき事項が発生した場合には、速やかに公表いたします。
以 上
