資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

2024/02/14  株式会社 C&Gシステムズ 

2024 年 2 月 14 日

株 式 会 社 C & G シ ス テ ム ズ

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

当社は、本日開催の取締役会において、下記のとおり資本コストや資本収益性について現状を評価・分析し、改善に向けての取組み方針について決議いたしましたので、お知らせいたします。



1.現状評価

直近5年間の ROE、PBR、期末株価の推移は以下のとおりです。

2019 年 12 月期
2020 年 12 月期
2021 年 12 月期
2022 年 12 月期
2023 年 12 月期

ROE
6.9%
2.3%
8.1%
1
0.1%
2.2%
PBR
1.48 倍
1.15 倍
1.09 倍
1.11 倍
0.95 倍
期末株価
401 円
311 円
320 円
356 円
308 円

当社グループでは、中長期事業方針として「2018 年の水準から 2025 年に向けての年平均成長率 5%」「2025 年経常利益率 20%」「2025 年 ROE15%以上」を掲げております。

ROE のトレンドとしては6%後半~10%程度で推移しており、2021 年~2022 年は当社の株主資本コストの想定である 8%を超えたものの、中長期事業方針で掲げた「15%以上」には届いていない状況です。また事業環境の悪化により業績が低調に推移した 2023 年 12 月期は ROE が 2.2%と、トレンドから大きく下がる結果となりました。

PBR についてはいずれの年度も 1 倍を超えて推移しておりましたが、2023 年に入り 1 倍を下回る場合もあり、期末においては 0.95 倍と 1 倍を下回りました。業績の低調な推移が株価に影響を与えたことが要因であると認識しております。

また株価の下落については、業績動向のほか、中長期事業方針で掲げる年平均成長率、経常利益率が未達であること、ソフトウエア開発企業として収益性が低いこと、株式の流動性が低いことなどが要因であり、改善に向けてはこれら要因の改善のほか、成長戦略について投資家からの理解を深めることが課題であると認識しております。

2.改善に向けた今後の方針
(1)「中長期事業方針」の着実な実行
当社グループは現在掲げている「中長期事業方針」を着実に実行することで、拡販および収益性の改善を目指します。中長期事業方針は以下のとおりです。

①基本成長戦略(現有製品機能強化/保守事業拡充/海外強化/OEM 推進/マルチプラットフォーム戦略/AM-CAM)
保守事業による安定した収益構造を維持・拡張しつつ、現有製品の機能強化、OEM 製品推進等によるシェア拡大、海外販路拡大に取り組みます。

②事業領域の拡大(部品加工分野への展開/生産・工程管理システム)
金型向け CAD/CAM システムに加え、部品加工向け CAM システム、生産・工程管理システムをラインナップに加え、事業領域を拡大します。

③付加価値の追求(AI 研究開発成果の製品化)
AI 研究開発の成果を機能搭載することにより現有製品の付加価値を高めます。すでに既存 2 製品に AI 活用した機能を搭載しました。今後もさらなる高付加価値機能を開発し、製造業の高効率化、省力化を支援していきます。

(2)安定的な株主還元
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要施策の一つとして位置づけており、これまでも安定的な配当の継続を基本方針として株主還元を行ってまいりました。今後も企業体質の強化と将来の事業展開の内部留保の充実を図りながら、配当性向 40%を目安に安定的な株主還元を継続します。

(3)IR/PR の継続・強化
これまで実施してきた IR/PR 活動を継続・強化することで当社グループの認知度向上を図ります。
?決算説明動画配信の継続
?機関投資家との対話の継続・強化と経営幹部への適切なフィードバック
?ホームページ内容のさらなる充実、積極的な開示

以上

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