宇宙戦略基金事業 技術開発テーマの実施機関を決定
2024年(令和6年)11月22日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、22の技術開発テーマの公募を実施しております。
このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。
技術開発テーマ
:
衛星コンステレーション構築に必要な通信技術(光ルータ)の実装支援(総務省計上分)
概要
:
基本方針で定められている「2030 年代早期までに国内の民間事業者による小型~大型の衛星事業(通信、観測等)や軌道上サービス等による国際競争力にもつながる自律的な衛星のシステムの実現」や「革新的な衛星基盤の技術の獲得により我が国の国際競争力を底上げ」等に寄与する、光通信衛星コンステレーションの構築等に向けて、大容量リアルタイム通信が可能な衛星間光通信の実現に資する宇宙光ネットワークルータの技術開発を推進する。
詳細
:
https://fund.jaxa.jp/techlist/theme11/
実施機関(代表機関) |
技術開発課題名 |
日本電気株式会社 (研究代表者:小石 高裕)
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宇宙光通信ネットワーク実現に必要となる光ルータ基盤技術開発 |
技術開発テーマ
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低軌道汎用実験システム技術(文部科学省計上分)
概要
:
基本方針に示されている「2030 年以降のポストISS における我が国の民間事業者の事業を創出・拡大」すること等に向けて、地球低軌道上の実験に係る専門的な実験装置の準備期間・費用・実験実施者(宇宙飛行士)の作業負担等の様々なコストを軽減することにより、ライフサイエンス系分野における効率的で高頻度な実験を可能とする汎用実験システム技術の詳細設計及びその検証までを完了する。
詳細
:
https://fund.jaxa.jp/techlist/theme13/
実施機関(代表機関) |
技術開発課題名 |
Space BD株式会社 (研究代表者:山崎 秀司)
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宇宙利用を加速する低軌道上細胞/結晶自動実験システムの開発 |
技術開発テーマ
:
月測位システム技術(文部科学省計上分)
概要
:
基本方針に示されている「月や火星圏以遠への探査や人類の活動範囲の拡大に向けた我が国の国際プレゼンスを確保」すること等に向けて、月測位システムの主要サブシステムを開発し、当該サブシステム及び全体システムの機能・性能の検証を行い、国際協力による軌道上実証に向けて、実証機システムの開発が可能となる水準(TRL5 相当以上の完了)まで技術成熟度を高める。また、開発した技術により、将来の月測位ビジネスへの参入を目指す我が国の民間企業の事業構想の具体化に寄与することを目指す。
詳細
:
https://fund.jaxa.jp/techlist/theme15/
実施機関(代表機関) |
技術開発課題名 |
株式会社アークエッジ・スペース (研究代表者:渋川 季裕)
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月測位システム実証衛星及び主要サブシステムの開発 |
他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。
宇宙戦略基金Webサイト
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