2024.8.30
サンワ化学(株)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の契約を締結 静岡銀行(頭取 八木 稔)では、SDGs への取り組みの一環として、サンワ化学株式会社(社長 西野勝皓)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下、PIF)(※)」契約を締結しましたので、その概要をご案内します。
※企業活動が環境・社会・経済のいずれかの側面において与えるインパクトを包括的に分析し、特定されたポジティブインパクトの向上とネガティブインパクトの低減に向けた取り組みを支援する融資
1.「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」契約の概要
(1)契約日/8 月 30 日(金)
(2)融資金額/1 億 5 千万円
(3)資金使途/運転資金
2.サンワ化学(株)の取り組み
〇同社は1975 年に化学工業品卸売業として創業し、主に排水処理で使用される工業薬品の製造から販売までを担い、製造業者をはじめ市町の水道局やごみ焼却施設など幅広いネットワークのもと商品を提供されています。
〇また、「エコアクション21」「ISO9001」の認証を取得し、CO2 排出量の削減、廃棄物の適正処理やリサイクルの推進、太陽光発電システムの導入など、循環型社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
〇今回、同社の企業活動が社会・環境・経済に与えるインパクトを、以下のとおり評価しました。
環境面
・2030 年までに CO2 排出量を 2022 年度比 10%以上削減させる
・今後も不良に伴う製品廃棄ゼロを維持する
社会面
・2030 年までに女性 1 名を管理職に登用する
・2026 年までに全従業員の年間休日を 125 日以上にする
・2026 年までに基幹システムを更新し、バックオフィスでテレワーク可能な就労環境を構築する
・今後も重大な労災の発生件数ゼロを維持する
経済面
・2030 年までに新規事業創出に向けて大手企業と連携した取り組み 3 件と、研究・開発に向けて産学連携した取り組み 1 件を実施する
・ISO9001 認証を更新し、高度な品質マネジメントシステムの維持向上を図る
3.その他
(1)インパクト評価/国連環境計画金融イニシアティブが提唱した「ポジティブ・インパクト金融原則」およびポジティブインパクトファイナンスタスクフォースが提唱した「インパクトファイナンスの基本的考え方」に基づき、一般財団法人静岡経済研究所が(株)日本格付研究所の協力を得て評価を実施
(2)モニタリング体制/一般財団法人静岡経済研究所とともに「ポジティブ・インパクト金融原則」に従い構築した内部管理体制のもと、インパクト評価で特定したKPI について、融資期間中における借入人のインパクトパフォーマンスのモニタリングを実施
【ご参考】サンワ化学(株)の概要
所 在 地 静岡県袋井市浅羽2777-1
設立 1975 年
従業員 40 名
売 上 高 22.5 億円(2023 年 10 月期)
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.shizuokabank.co.jp/news/20240830_keE/240830_NR1.pdf