2024.3.29
㈱明光電化工業所と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の契約を締結 静岡銀行(頭取 八木 稔)では、SDGs への取り組みの一環として、株式会社明光電化工業所(社長 吉牟禮勝人)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(※)」契約を締結しましたので、その概要をご案内します。 ※企業活動が環境・社会・経済のいずれかの側面において与えるインパクトを包括的に分析し、特定されたポジティブインパクトの向上とネガティブインパクトの低減に向けた取り組みを支援する融資
1.契約日 3月29日(金)
2.融資金額 2億円
3.資金使途 設備資金
4.㈱明光電化工業所の取り組みについて(詳細は「評価書」をご参照ください)
〇同社は、電気めっき事業者として、地域の自動車部品メーカーに対して、防錆や防食を目的とした亜鉛めっきや亜鉛?ニッケルめっきなどを取り扱うとともに、大量生産に特化した自動化および業務標準化を進め、高品質なめっき処理を迅速かつ安価に提供しています。
今回、同社の企業活動が社会・環境・経済に与えるインパクトを、以下のとおり評価しました。
環境面
・電気めっき処理による母材の耐食性向上(主に防錆や防食などを目的としためっき処理など)
・気候変動対策(生産ラインの刷新に伴う省エネ設備への切り替えなど)
・設備面と管理面から環境汚染リスク低減(PRTR法などの環境関連法規等の遵守)
・廃棄物の適切な処理、資源の有効活用(マニフェスト確認の徹底、汚泥の減容化、産業廃棄物処理業者への適正な処理委託など)
社会面
・従業員の成長促進(徹底したOJT、スキルマップによる従業員一人ひとりの力量管理など)
・多様性の推進(継続的な外国人技能実習生の受け入れなど)
・3Kの払拭、安全・安心な職場づくり(労働災害ゼロ、労働安全衛生に関する社員ミーティングの実施、5S活動、健康診断の徹底など)
経済面
・自動車産業のサプライチェーンを支える高品質と低コスト化の実現(積極的な設備投資による全自動化および業務標準化、ISO9001の取得、上流メーカーによる調査、製品全般に関する高度な検査体制、サプライヤー等との技術連携)
5.その他
(1)インパクト評価/国連環境計画金融イニシアティブが提唱した「ポジティブ・インパクト金融原則」およびポジティブインパクトファイナンスタスクフォースが提唱した「インパクトファイナンスの基本的考え方」に基づき、一般財団法人静岡経済研究所が㈱日本格付研究所の協力を得て評価を実施
(2)モニタリング体制/一般財団法人静岡経済研究所とともに「ポジティブ・インパクト金融原則」に従い構築した内部管理体制のもと、インパクト評価で特定した KPI について、融資期間中における借入人のインパクトパフォーマンスのモニタリングを実施
【ご参考】㈱明光電化工業所の概要
所在地 沼津市新沢田町10-35
創 業 1965年
従業員 33名
売上高 596百万円(2023年9月期)
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.shizuokabank.co.jp/news/20240329_Oqk/240329_NR5.pdf