【2024年の人事施策の総括】中途採用の強化と人材育成が2大注力テーマ、2025年の人材戦略のポイントとは

2024/12/26  株式会社 コーナー 

即戦力人材の獲得と長期的な組織力向上が課題、AIや最適な体制構築に注目




 人事プロフェッショナルブティック「CORNER」を運営する株式会社コーナーは、企業の経営・人事部門308名に「2024年人事の施策振り返り調査」を実施しました。全10テーマの施策トレンドや課題を明らかにしております。2024年の人事部の振り返りや2025年の戦略立案にぜひお役立てください。

詳細レポートはこちら:https://go.corner-inc.co.jp/l/1007322/2024-12-24/6vj2lx
サマリー
・2024年に会社として注力したテーマ*1位は「中途採用」が圧倒的。採用後の定着・活躍を見据え、「人材育成・スキルアップ」も次に高い割合となっている。

・注力テーマ3位は「制度・ルール見直し」。10~100名未満の企業では組織の基盤強化の観点から優先度が高く、大企業では組織の複雑化・多様化に伴う制度最適化が求められている。

・人事施策の推進における課題1位は「担当者やリソース不足」、規模が大きいほど「関係者の協力や理解不足」が課題として上がっており、部門間連携や経営層との調整が重視される。

2025年は全体としてDXを優先的に注目しつつ、人的資本経営や人事の最適な体制を重視。若手から中堅まで全世代をカバーする持続可能な人材戦略を必要としている。

*全10テーマ(新卒採用・中途採用、人材育成、人材配置、組織文化・働き方改革、従業員エンゲージメント、テクノロジー導入、制度・ルール見直し、労務関連、ESG・社会貢献)で質問
主な調査結果
【各企業の2024年の注力テーマ】
2024年会社として最も注力した取り組みは、「中途採用」66.3%が圧倒的に高いことから、即戦力人材の確保が喫緊であることが明らかになっている。採用後の定着や活躍を見据え「人材育成・スキルアップ」39.0%も優先度が高い。



企業規模別で見ると、「中途採用」はどの企業規模でも優先度が高い。中小企業では人材育成・スキルアップの注力度も高く、成長過程における人材定着と育成の両立が重視されている。「制度・ルール見直し」については、10~100名未満の企業で組織の基盤づくりの観点で優先度が高い。一方、大企業でも相対的に高く、組織の複雑化・多様化に伴う制度最適化が求められていることが背景にある。




【テーマ別の主な取り組み】
テーマごとの具体的な取り組み内容は以下のとおり。



「新卒採用」「中途採用」ともに、厳しい労働市場の中でターゲット設定や選考プロセスの改善が重要とされている。「人材育成・スキルアップ」においては、中長期的な組織の安定性と競争力強化を目指す動き。ダイバーシティ推進や働き方改革法案への対応としては、柔軟な働き方や外部人材の活用が進んでいる。「テクノロジー導入」の状況を見ると、データ活用やプロセスの効率化による未来志向の人事施策が重要視されている。
【取り組みを進める上での課題】
各取り組みを進める上で、「担当者やリソースの不足」、「関係者の協力や理解の不足」、「従業員の意識改革の難しさ」の課題認識が強いことがわかる。「関係者の協力や理解不足」は規模が大きくなると回答割合が上がり、プロジェクト推進において経営層や他部署の理解・協力を得るのが難しい状況が浮き彫りになっている。また、従業員の意識改革は管理職層の共通の懸念事項になっており、施策と現場意識のギャップを埋める取り組みの必要性が考えられる。



【課題に対する検討施策】
課題解決のために検討した・現在も検討している施策(内部施策・外部サービス)は、10~1,000名未満の中小企業では、採用面の戦術に回答が集まっている。大企業では、働き方・組織開発関連の取り組みが検討され、横断的なプロジェクトチームの設置も回答割合が多い。縦割り構造を改善する狙いが考えられる。



【2025年の注目テーマ】
2025年の注目テーマとしては「AI活用」が高く、生成AIを活用した採用プロセスの自動化など、ツールが台頭してきた中で、どのように活用するかは各社注目が集まる。人的資本経営や人事の最適な体制も重視されており、若手から中堅まで全世代をカバーする持続可能な人材戦略を必要としていることがわかる。



解説 コーナー 代表取締役 門馬貴裕


2024年は、少子高齢化や人手不足が深刻化する中、中途採用の強化と人材育成に注力した企業が多く、即戦力の確保と長期的な組織競争力の向上が課題として浮き彫りになりました。また、リソース不足や部門間連携の困難さが推進の障壁となる一方で、AIやDX導入による効率化も注目を集めています。2025年に向けては、次世代リーダー育成プログラムの充実やAI活用による採用・配置の最適化により持続可能な組織体制構築が進みそうです。 人事施策の推進においては、企業の成長段階ごとの組織課題に対応できる専門的なスキルが重要です。柔軟かつ多様な専門性を取り入れる一つの手段として、外部人材を活用することにより、課題解決のスピードは上げることができると考えます。



調査概要
調査対象:従業員規模10名未満~5,000名以上の一般企業に勤める企業の人事部門
調査期間:2024年12月1日~12月9日
調査実施者:株式会社コーナー
サンプル数:308名(経営・取締役、執行役員・統括部長級、部長級、課長・マネージャー級、係長・主任級、一般)
調査方法:Webアンケート調査
本調査レポートのダウンロード
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テーマ別の具体的な取り組みや、企業規模・役職別の比較、採用・組織開発の成功例などをご覧いただけます。2024年の人事施策の振り返りにぜひお役立てください。
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株式会社コーナーについて
「人事を変え、組織を変え、世界を変える」のパーパスのもと、代表の門馬貴裕が2016年に創業し、人事プロフェッショナルブティック「CORNER」を提供しています。採用、労務、制度設計、組織・人材開発、人的資本の情報開示やDE&I推進など、個別多様な組織課題を解決し事業を成長させたい企業と、即戦力となるパラレルワーカー(複数の企業に関わって働く人)を繋ぎ、コーナーの人事コンサルタントとワンチームになって実働型で支援しています。
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【会社概要】
会社名:株式会社コーナー
代表者:代表取締役 門馬貴裕
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