7月20日(土)21:15頃からBtoBプラットフォームにアクセスできない事象が発生、臨時メンテナンスを実施しましたが復旧がみられず、そのまま定期メンテナンスに移りました。
7月21日(日)5:25頃、定期メンテナンスを終了し、全てのサービスの利用を再開しました。
本件につきまして多大なご迷惑をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます。
最終更新時刻:6時00分

石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(真空成形グレード)」の量産開始食品容器や飲料カップ、工業用トレー等に対応

2022/03/15  株式会社 TBM 

石油由来プラスチック使用量を削減、小ロット注文も受付開始

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山崎敦義、以下TBM)は、食品容器や工業用のトレー等の用途を想定した「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」(真空成形*1グレード)の量産を開始しました。炭酸カルシウム等の無機物を50%以上含むLIMEX Sheetは、以前より真空成形に対応していましたが、当社が保有するテクノロジーセンターにて改良を重ねたことで、従来品と比較し成形性が大きく向上しました。また、生産効率の改善により、小ロットからの販売も可能となりました。


気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化等への対応を契機として、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっています。こうした背景を踏まえ、国内では2022年4月1日より「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」*2 (以下 プラスチック資源循環促進法)が施行予定です。これにより、プラスチック使用製品の提供事業者は、プラスチック使用製品の使用の合理化や自主回収、再資源化が求められます。

プラスチック製の食品容器に代わり、LIMEX製食品容器を使用いただくことで、石油由来プラスチック使用量を削減することができ、プラスチック資源循環促進法の目指す使用の合理化に取り組むことができます。なお、LIMEX製品はプラスチック資源循環法におけるプラスチック使用製品に該当することから、当該法律で定められる自治体や事業者による資源循環の取り組みの中で、回収・再生を推進して参ります。

LIMEXは単一素材で設計された製品と同様、既存のリサイクル設備でも容易にリサイクルが可能であるため、既に複数の自治体や事業者とともに、その実装に向けた具体的な検討を開始しています。2022年秋頃竣工予定の、TBMがプロデュースする国内最大級のリサイクルプラントでも、使用済みLIMEX製容器の再資源化を図る予定です。

*1 真空成形とは、プラスチックの薄板を加熱して軟らかくした後に、金型に真空吸引して密着させることで成形するプラスチック成形方法の一つです。|*2 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律とは、プラスチックを使用する製品の設計、使用、処理のライフサイクル全般において、あらゆる主体によるリデュース、リユース、リサイクルその他の再生を促進するための法律です。

■ LIMEX Sheet(真空成形グレード)の特長
LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、食品容器や飲料カップ、工業用トレー等に成形することができます。生産効率の改善により、小ロットからの販売も可能となりました。

特徴1 既存の成形機で加工可能
LIMEX Sheet(真空成形グレード)の加工には、特殊な設備を必要とせず、既存のプラスチック成形機で加工可能です。通常、無機物の配合率が多ければ多いほど、加工が難しくなると言われています。しかし、LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、飲料カップ等の深絞り加工*3にも対応しています。条件設定や各種生産工程でのトラブル対応等においては、当社が技術コンサルティングを行い、適切なオペレーションができるよう支援していきます。

特徴2 石油由来プラスチックとCO2排出量を削減
LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、ポリプロピレン(PP)シートと比較し、石油由来プラスチック使用量を削減できます。食品容器として成形した場合は、原材料調達から処分(焼却)までの製品ライフサイクル全体で、CO2を含む温室効果ガスも削減することが可能です。

特徴3 幅広い用途への活用が可能
LIMEX Sheet(真空成形グレード)で成形された容器は耐熱性に優れ、電子レンジでの加熱にも対応可能です。(耐熱温度:130 度)また、冷凍食品の容器としても利用可能な、耐寒性を有したシートも開発中です。

[ご注文・お問い合わせ先]
新製品として本製品の使用を検討されている方、また環境配慮の取組みや現行品の見直しを検討されている方は、お問い合わせフォーム (https://tb-m.com/contact/) よりご連絡ください。

*3 深絞り加工とは、製品の直径以上の深さの筒状容器等を成形する際の技法です。

■ LIMEX(ライメックス)とは https://tb-m.com/limex/about
LIMEXは、炭酸カルシウム等、無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です。LIMEXは8,000以上の企業や自治体にて採用されており、世界40ヵ国以上で特許を取得、COPやG20の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源等枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。また、ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。

<石灰石について>
LIMEXの主原料である石灰石は地球上に豊富に存在し、資源輸入国である日本においても自給自足可能な資源です。そのため原油価格の変動に左右される石油由来プラスチック等と比較して、安定した価格での原料調達が可能であり、その供給面においても安定性を有しています。さらに、石灰石は環境保全性において、石油由来プラスチックと比較して、原材料調達段階のCO2排出量を約50分の1に抑えることができ、焼却時のCO2排出量を約58%削減できます。

<リサイクルについて>
LIMEXは、無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアルのJSA規格(JSA-S1008)の対象素材であり、LIMEXの主要構成素材である無機物と熱可塑性樹脂を分離することなく再生利用が可能であるため、単一素材で設計された製品と同様、再資源化の可能性が担保されています。これまでに事業者や消費者、自治体と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEXのマテリアルリサイクルの取り組みを数多く実施しています。

■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山崎 敦義
本社 :東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
設立 :2011 年
資本金 : 234億2,993万円(資本準備金含む)/ 2021年7月時点
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL :https://tb-m.com/

2013年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
2014年 国内特許を取得し、現在、日中米欧を含む40ヵ国以上で登録。その他100件以上の特許出願を実施
2015年 宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する第一プラントを建設
2015年 経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(製造業等立地支援事業)」に採択
2016年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード』を受賞
2018年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加
2019年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用
2019年 中国・河南省、モンゴルでのLIMEX事業化に向けた基本合意を締結
2019年 代表取締役 CEOの山崎敦義が、「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019 ジャパン」
Exceptional Growth 部門「大賞」を受賞
2020年 使用済みプラスチック等の再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」を発表
2020年 100%再生可能エネルギーの電力を LIMEX の生産拠点に導入
2020年 BtoC 向けの EC 事業「ZAIMA」を開始
2021年  宮城県多賀城市に年間23,000 トンの LIMEXを製造する第二プラントを建設
2021年  韓国財閥のSKグループと135億円の資本業務提携を合意
2021年  神奈川県横須賀市で国内最大級のリサイクルプラントのプロジェクトを始動

*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

他の画像

関連業界