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最終更新時刻:17時16分

『レコードの日』に発売!原料高騰に苦しむ地方メーカーの努力と発想から誕生 これがテープ!?「レコードみたいなレコード巻」

2022/12/02  松浦産業 株式会社 

12月3日から自社ECなどで販売開始

紙袋用取っ手の国内トップメーカーの松浦産業株式会社(香川県善通寺市、代表取締役:松浦公之)は、多用途に使える薄くて平らなテープ「レコードみたいなレコード巻」をレコードの日である12月3日から自社ECなどで発売開始いたします。本商品は、プラスチック原料高騰のコスト対策として再生原料を使用することで、テープが黄ばんだことを逆手に取り、テープを黒くしたことから生まれました。


レコードみたいなレコード巻



雑誌や新聞の結束・運動会のポンポン・小学校や介護施設などでのレクリエーション、また、野菜の苗の誘引など、多用途に使われる薄くて平らなテープは、形状が似ていることからもともと「レコード巻」という名称です。今回、より安価な再生原料への仕様変更により、テープにどうしても若干の黄ばみでることを受け、レコード巻の由来でもある“レコードに見えるような黒のレコード巻”として販売することにいたしました。


■原料高騰により、約1.7倍のコスト高に

松浦産業_工場
松浦産業は、1966年からプラスチックのテープを製造しています。レコード巻の基礎原料となる国産ナフサ(粗製ガソリン)価格は四半期ごとに改訂されますが、ロシアのウクライナ侵攻や急激な円安を受け2022年4~6月期の価格は約14年ぶりに高値を更新、1キロリットルあたり8万6100円まで上昇しています。これによりレコード巻の原料は2021年1月頃から比べ約1.7倍となり、非常に厳しい現状です。

そのため、コスト対策として、バージン原料から、工場での端材を使用した最も安価な再生原料(※)の使用にトライすることを決定しました。この再生原料は従来の再生原料よりさらに安いのですが、製品が安定しづらい上に、白のレコード巻に若干の黄ばみがでることもあり今まで使用していませんでした。
※再生原料には2種類あり、市場に出る前の工場での端材を使ったもの(プレコンシューマー)と、いわゆる市場回収ごみ(ポストコンシューマ)から作ったものがあります。
〔写真〕樹脂原料・テープ比較 左:バージン原料/右:再生原料
松浦産業_粒_左バージン原料/右再生原料(プレコンシューマー)
松浦産業_左バージン原料/右再生原料


■偶然多数!せっかくなら…と、遊び心で商品開発

松浦産業_レコードみたいなレコード巻
もともと松浦産業のレコード巻に黒がなかったこともあり、白色度が低くなるのであれば逆にレコード巻の由来となったレコードに見えるよう黒いレコード巻を作ることを思いつきました。レコードには5インチという大きさのものがありますが、その直径は125mm。松浦産業のレコード巻も偶然にもちょうど直径125mmだったため、遊び心でシールラベルもレコードのなるべく近づけてデザイン。また、「レコードの日」が11月3日と12月3日にあることがわかり、発売予定時期でもあったため、それに合わせて12月3日発売にすることにいたしました。

アナログの良さが再認識され、数年前から若者の間でレコード人気が再燃、有名アーティストも新曲をレコードでリリースすることもあります。コロナや原料高騰などの中頑張る松浦産業も、その上昇気流に乗れたらいいなと思っております。シールラベルはオリジナルで作れるため、音楽業界でグッズなどとして採用していただくことを夢見ています。


※テープを使用し始めてしばらくするとシールラベルを剥がすことになるため、「ただの黒いテープ」になります。


■中小メーカーが生き残るために「楽しさ」と「発信」を意識
安価な海外勢の台頭などによる低価格競争に巻き込まれないよう、松浦産業は1996年にテープでは業界初のエコマークを取得(再生原料50%以上使用)し、よりよい商品を提供するため常に品質改善努力をし、他にはない付加価値を大事にしてきました。しかし、品質の画一化が進む中、機能性の追求のみならず、メーカーならではのスピード感と柔軟な発想をいかした「楽しさ」も意識し、また、想いを「発信」するようにしています。それにより、固定の商慣習にとらわれない取り組みや、既存の販路以外も開拓できるようになってきました。

【新商品続々開発中】

松浦産業_来るなら濃いテープシリーズ
松浦産業が2020年3月に発売した畑や木などをシカやイノシシから守るための害獣対策テープ「来るなら濃いピンクテープ」は、高齢者が多い農村地帯でテープの交換の手間を省くためピンクが長持ちするよう2年かけて開発した商品です。機能性に加え、テープには今までなかった絶妙なネーミングも受け、楽天のECサイトでは使用した方の口コミで広がって1年間に約200万円と好調な売れ行きです。また、農業専門媒体にも紹介されたことからホームセンターなどでの採用が次々と決定し、1年間で500万円の売上を達成しました。一般生活者(BtoC)から話題になりBtoBへと、松浦産業にとっては今までにないような拡大の仕方をしています

現在は、香川県三豊市の農家とイノシシ対策として、柵と「来るなら濃いブルーテープ」のセットでの実証試験を行っています。一ヶ月経過していますが「イノシシの侵入の形跡はない」という報告をいただいております。

また、来年早々には、環境配慮型の新製品として100%生分解のテープ「土、帰るテープ」を上市予定です。
松浦産業_土、帰るテープ
松浦産業_土、帰るテープ
松浦産業_来るなら濃いブルーテープ実験1
松浦産業_来るなら濃いブルーテープ実験2


【商品に関するお問い合わせ先】
松浦産業株式会社
本社営業部 TEL:0877-62-2555/東京営業部 TEL:03-5445-1567

■商品概要

・商品名:レコードみたいなレコード巻
・価 格:1本550円(税込)
・カラー:赤・オレンジの2種(本体のテープは同じです)
・仕 様:125mmΦ×50mm 500m巻
・素 材:ポリエチレン
・販売先:松浦産業ECサイト
https://shop.matsuura-sangyo.co.jp/products/%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%AA%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E5%B7%BB

〔写真〕ラベルはA面・B面(裏表)で少し異なります
松浦産業_レコードみたいなレコード巻_赤英語


松浦産業_レコードみたいなレコード巻_赤日本語


■会社概要


会社名:松浦産業株式会社
代表取締役社長:松浦公之
本社所在地:香川県善通寺市上吉田町270-1
創業:1932年4月25日
資本金:8,000万円
従業員数:45名(2022年4月現在)
事業内容:PP・PE延伸テープ及びロープ、紙袋用把手、タックハンドル、SP(販促商品)、成型品
ホームページ:https://matsuura-sangyo.co.jp

1932年にわら縄ロープ生産からスタートした松浦産業株式会社は、1966年からPP・PE延伸ロープ生産を始め本格的にプラスチック業界に進出しました。現在は紙袋用取っ手の国内トップシェアメーカーとして、食品・アパレル・小売など様々な業界の紙袋の取っ手やタックハンドル(ダンボールなどに直接貼るシールタイプの取っ手)を生産しています。また、プラスチックの成型技術を生かして、大型テーマパークのプラスチック容器や企業の販促商品なども生産しています。
「私たちは、幸せを運んでいる。」をビジョンに掲げ、松浦産業株式会社は創業から約90年、皆さまの直接手に触れる取っ手という商品を作ってまいりました。今後は、ニッチトップメーカーとして多様化する取っ手ニーズに対応しながらも、人々にとってより身近な衛生用品やプラスチック成型品事業、D2C事業に注力していく予定です。また、コロナの感染拡大を食い止めることが事業継続にも関わると考え、2021年に事業再構築補助金を活用し、トイレのふた裏に貼る消臭・抗菌・抗ウイルスシートを使った「アドレット(R)」による広告事業もスタートしました。

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