【救急集中治療医がマンガで解説】どうやって一滴一滴を調整しているの?点滴管のしくみ

2023/02/14  株式会社 Smart119 

千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、点滴の管のしくみについてのイラストレーションを、本日一般公開しました。水分や薬剤を緩やかに投与する点滴は治療で多く使用されます。長い時間をかけることから「適量なのか、早くできないのか」と思われる方がいますが、投与速度は厳重に決められているものです。どのように調整されているのか、点滴の管のメカニズムも含め、救急集中治療医の見地から親しみやすいマンガで解説します。親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。



点滴は、治療で多く用いられています。水分や薬剤を一定の濃度で持続的な投与ができることから熱中症などの救急時はもちろんのこと、入院時の定期的な投薬に使用されています。長い時間をかけて一滴ずつ投与することで、血中薬剤濃度の急激な上昇を防げる安全な方法です。

点滴は、薬剤によって投与速度が厳重に決められています。同じ容量でも、所要時間が30分のときもあれば、12時間をかける場合もあります。この速度を調整するのが「クレンメ」という流量調整装置で、「何秒間に何滴」と確認するのが「チャンバー」という透明な筒です。投与される薬剤ごとに調整し、アナフィラキシー・ショックを起こすことなく、体内へ穏やかに取り入れるようにしています。

「時間がかかりすぎではないか」「滴のペースが早い」と長時間の点滴で管の様子を見て不安がる必要はありません。点滴が、安全で安心できる治療であることを解説します。


◆テーマ
「点滴の管のしくみ」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
矢澤まり(外科専門医)

◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000556.html

◆点滴管の構造
・薬(輸液製剤)、点滴の管(輸液セット)、針に分かれている
・点滴の管には、クレンメ(流量調整装置)とチャンバー(点滴筒)がある

◆クレンメとは
・薬剤の流量を調整。プラスチック製の台座にあるローラーで管の幅を変化させて流量を調整する
・減菌処理がされて包装されている。この時はクレンメは開いた状態

◆チャンバーとは
・透明な筒で、「何秒間に何滴」と流入速度を視認する装置
・「何秒に何滴」と確認をする
・チャンバー内には、常に1/3程度の液体が入っている状態にする

◆点滴での疑問点
Q)点滴の筒の中に気泡が入ってしまったけど大丈夫か?
A)少量の気泡であれば血液に溶けたり肺の中で吸収されるので問題はありません。医療者は慎重に準備をしています。

◆参考資料
看護技術が見える 臨床看護技術

◆関連プレスリリース
・2022年8月17日
【救急集中治療医がマンガで解説】針が刺さったまま? 点滴の針のメカニズム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000056624.html

◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。

<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。



【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)

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