国際決済銀行のプロジェクト「アゴラ」への参画について (三井住友銀行)

2024/09/16  株式会社 三井住友フィナンシャルグループ 

2 0 2 4 年 9 月 1 6 日
株式会社三井住友銀行

国際決済銀行のプロジェクト「アゴラ」への参画について

株式会社三井住友銀行(頭取 CEO:福留 朗裕、以下「三井住友銀行」)は、プロジェクト 「アゴラ」(ギリシャ語で「市場」の意味。以下「本プロジェクト」)に参画いたします。

本プロジェクトは、国際決済銀行(Bank for International Settlements、以下「BIS」)、各国の中央銀行、国際金融協会(Institute of International Finance、以下「IIF」)が立上げました。今般、三井住友銀行を含む民間金融機関と合同で次の段階(トークン化を通じたホールセール※・ クロスボーダー決済の改善の検討)に進みます。本プロジェクトは 7 つの中央銀行(フランス銀行(ユーロシステムの代表)、日本銀行、韓国銀行、メキシコ銀行、スイス国立銀行、イングランド 銀行、ニューヨーク連邦準備銀行)と民間金融機関が協働するものであり、中央銀行は BIS が、 民間金融機関は IIF が取りまとめを担います。

本プロジェクトは、BIS が提唱する統合台帳(Unified Ledger)のコンセプトに基づき、中央 銀行と民間金融機関が共同で金融プラットフォームを利用し、トークン化された中央銀行マネーと商業銀行の預金をシームレスに交換する方法を検討します。この取組を通じて、中央銀行マネーと商業銀行預金の二層構造を維持したまま、通貨システムの機能強化とスマートコントラクト及び プログラマビリティを活用した新しい機能の提供を目指します。

本プロジェクトでは、特に現状のクロスボーダー決済の効率性の向上も目指しています。現在のクロスボーダー決済には、国や地域毎の法律や規制の相違、技術的課題、営業時間や時差等の課題があります。さらには、1 つの送金に対して関係する複数の金融機関が AML/CFT 等の手続きを それぞれ実施するなど、手続きの複雑さに関する課題を抱えています。

三井住友銀行は、本プロジェクトへの参画を通じ、クロスボーダー決済の抱える課題解決に寄与するとともに、クロスボーダー決済のサービス向上に向けた取組を続けてまいります。

※中央銀行及び民間金融機関の間での決済を指します

以上

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