2024年度病害虫発生予察注意報第2号

2024/05/24  三重県庁 

令和06年05月24日

令和6年度病害虫発生予察注意報第2号

ナシ等果樹類の重要害虫である果樹カメムシ類が多く誘殺され、摘果後の幼果への被害が予想されるため、病害虫発生予察注意報第2号を発表します。

1 対象作物 :ナシ、ウメ、カキ等果樹類
2 対象病害虫名:果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ・ツヤアオカメムシ)
3 発生地域 :県内全域
4 発生時期 :5月中旬
5 発生量 :多
6 注意報発令の根拠
(1)予察灯(畑・松阪市)における5月第4半旬の誘殺数は、チャバネアオカメムシでは816頭
(平年116頭)、ツヤアオカメムシでは118頭(平年24頭)といずれも多い状況です。
(2)フェロモントラップ(松阪市)における5月9~20日(12日間)の誘殺数は、チャバネアオ
カメムシでは326頭(平年5月9~24日(16日間)131頭)、ツヤアオカメムシでは45頭(平年5月
9~24日(16日間)13頭)といずれも多い状況です。
(3)一般園地では、ナシ、ウメ、カキ、カンキツの栽培園地で飛来が確認されています。
(4)平年の越冬世代の予察灯(畑・松阪市)への飛来ピークはチャバネアオカメムシで5月中
旬~6月上旬頃、ツヤアオカメムシで6月中旬頃です。
(5)気象庁の1か月予報(5月16日発表)では、気温は高い見込みであり、果樹カメムシ類の活
動が活発になる可能性があります。
7 防除の注意事項
(1)飛来数は、園地による差が大きい傾向があります。夜間の照明等への飛来を参考にし、園
地を見回り、飛来を確認したら防除を行ってください。
(2)過去に飛来が多かった園地では特に注意してください。
(3)近隣園地と散布日を合わせるなど、広域で一斉防除すると効果が高くなります。
(4)有袋栽培を行っているナシでは、摘果後袋掛けを早期に実施してください。
(5)ウメの防除では、収穫前日数に注意して散布を行ってください。
(6)合成ピレスロイド系の薬剤を連続して散布することで、ハダニ類、カイガラムシ類の発生
が多くなる傾向があるので注意してください。
8 問い合わせ先
三重県病害虫防除所 電話番号:0598-42-6365

関連資料

  • 令和6年度病害虫発生予察注意報第2号(PDF(215KB))