三重県立美術館「特集展示 矢守一声展」を開催します

2023/12/21  三重県庁 

令和05年12月21日

三重県立美術館「特集展示 矢守一声展」を開催します

三重県立美術館では、三重県津市出身で明治期から昭和30年代まで活動した彫刻家、矢守一声(やもり いっせい)の特集展示を開催します。これまで近代日本の彫刻史の中ではほとんど語られることのなかった矢守一声の知られざる生涯と活動を約40点の作品をもとに当館では初めて紹介します。

1.開催要項
(1)展覧会名
特集展示 矢守一声展
(2)期間
令和6年1月10日(水)から3月31日(日)まで
(3)会場
三重県立美術館 常設展示室第2室(津市大谷町11)
(4)開館時間
9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
(5)休館日
月曜日(ただし2月12日は開館)、2月13日(火)
(6)観覧料
一般310(240)円/学生210(160)円/高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※家庭の日(1月21日、2月18日、3月17日)は団体割引料金となります。
(7)主催
三重県立美術館

2.展覧会の内容について
矢守一声は、1881(明治14)年に現在の三重県津市に生まれ、1904(明治37)年に東京美術学校塑造科に入学しました。研究科在学中から展覧会や博覧会などに出品し、彫刻家として活動するかたわら、昭和初期には三重県工業試験場や三重県窯業試験場で技手を務めたこともわかっています。美術学校時代に学んだ彫塑に加え、置物や花器、灰皿などを手がけ、また、三重県内に建立された銅像の制作にも携わりました。戦後はテラコッタ(素焼きのやきもの)を中心に制作を続け、1961(昭和36)年に80歳でこの世を去りました。
これまで、矢守の名が近代日本の彫刻史の中で語られることはほとんどありませんでした。しかし、矢守が生まれ、そして後半生を過ごした津では、矢守を愛する人々のもとで作品が長らく大切に保管されてきました。三重県立美術館では数年前より所蔵者の協力のもと、この彫刻家の作品調査を行ってきました。今回の展示はその成果として、矢守一声という津に生きた彫刻家を広く紹介するものです。