プレスリリース
遺伝子組換え農作物の第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集(パブリックコメント) について
令和6年12月9日
農林水産省
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の一般使用(トウモロコシ5件)に関する承認申請を受け、申請書類を用いて審査を行いました。その際、学識経験者からは、生物多様性影響が生ずるおそれはないとした生物多様性影響評価書の結論は妥当であるとの意見を得ました。当該意見を踏まえ、申請書類に記載されている内容の妥当性を確認し、審査報告書をまとめました。
当該審査報告書について、国民の皆様からの御意見をいただくため、本日から令和7年1月7日(火曜日)までの間、パブリックコメントを実施します。
1.背景
(1)遺伝子組換え農作物の安全性評価
遺伝子組換え農作物は、食品としての安全性(消費者庁食品衛生基準審査課が担当)、飼料としての安全性(農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課が担当)、栽培等を行う場合の環境(生物多様性)への影響(農林水産省消費・安全局農産安全管理課及び環境省自然環境局野生生物課が担当)に関し、それぞれ法律に基づき科学的に評価を行っています。
(2)遺伝子組換え農作物の生物多様性に対する影響評価
遺伝子組換え農作物の栽培等に当たっては、我が国の野生動植物に影響を与えないよう「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号。以下「カルタヘナ法」という。)」に基づく評価を行っています。野外で栽培等を行う「第一種使用等」を行う者は、当該使用等に関する規程(第一種使用規程)を定め、これを農林水産省及び環境省に申請し、承認を受ける必要があります。
(3)審査及び審査報告書
農林水産省は、遺伝子組換え農作物の審査・管理の能力、透明性及び科学的一貫性を向上させるため、審査・管理の標準的な手順をまとめた「遺伝子組換え農作物のカルタヘナ法に基づく審査・管理に係る標準手順書」(平成22年8月31日公表。以下「標準手順書」という。)を定めています。
(標準手順書)https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/about/index.html#2
遺伝子組換え農作物の第一種使用規程の承認申請の審査については、標準手順書に基づき、審査の結論、審査の概要等から成る報告書をまとめることとしています。
(4)今回の申請・審査
今般、カルタヘナ法に基づき第一種使用規程の承認を受けるために申請があった下表の作物について、カルタヘナ法、標準手順書等に基づき、審査を行いました。その際、学識経験者からは、承認申請のあった第一種使用規程に従ってこれらの遺伝子組換え農作物を使用した場合に、生物多様性影響が生ずるおそれはないとした生物多様性影響評価書の結論は妥当であるとの意見を得ました。学識経験者の意見を聴取するために開催した生物多様性影響評価検討会総合検討会の議事録等については、こちらから御覧ください。
(令和6年10月18日総合検討会)https://www.affrc.maff.go.jp/docs/commitee/diversity/241018.html
<参考資料>
カルタヘナ法に基づき第一種使用規程を承認した遺伝子組換え農作物一覧(PDF : 430KB)
遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律施行規則第10条の規定に基づく農林水産大臣及び環境大臣が意見を聴く学識経験者名簿(PDF : 151KB)
遺伝子組換え農作物の安全を確保する仕組み(PDF : 150KB)
作物名 |
新たに付与された形質 |
開発者による識別記号 (区別のための名称) |
申請者名 |
トウモロコシ |
チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グリホサート耐性 |
DAS1131 |
コルテバ・アグリサイエンス日本(株) |
トウモロコシ |
チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性 |
DP910521 |
コルテバ・アグリサイエンス日本(株) |
トウモロコシ |
コウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性 |
DP51291 |
コルテバ・アグリサイエンス日本(株) |
トウモロコシ |
半矮性 |
MON94804 |
バイエルクロップサイエンス(株) |
トウモロコシ |
除草剤グリホサート誘発性雄性不稔、除草剤グリホサート耐性並びにチョウ目及びコウチュウ目害虫抵抗性 |
MON87427×MON89034×MIR162 ×MON95275×MON88017
|
バイエルクロップサイエンス(株) |
2.意見の募集
今般、これらの遺伝子組換え農作物の第一種使用規程の承認の審査に関し、審査報告書をまとめましたので、これについて、国民の皆様から御意見を募集します。
審査報告書については、ホームページ上(e-Gov)に掲載しております。こちら(外部リンク)から御覧ください。
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550004023&Mode=0
また、審査報告書は、農林水産省 消費・安全局農産安全管理課においても配布しております。
(1)提出期限 令和7年1月7日(火曜日)(郵送の場合も締切日必着とします。)
(2)提出方法 次の(ア)又は(イ)の方法
(ア)インターネットによる場合
以下のアドレス(e-Gov)(外部リンク)の「意見入力へ」より送信可能です。
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550004023&Mode=0
(イ)郵便による提出の場合
宛先:〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省消費・安全局 農産安全管理課 組換え体審査担当 宛て
(3)提出に当たっての留意事項
- 提出いただく意見・情報は、日本語に限ります。
- 頂いた御意見については、個人情報を除き全て公開される可能性があることをあらかじめ御承知おきください。ただし、御意見中に、個人に関する情報であって特定個人を識別し得る記述がある場合及び個人・法人等の財産等を侵害するおそれがあると判断される場合には、公表の際に当該箇所を伏せさせていただきます。
- 氏名、住所(法人又は団体の場合は名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)、電話番号及びメールアドレスを明記してください。
- 提出いただいた個人情報については、適正に管理し、御意見の内容に不明な点があった場合等の連絡や確認等に利用するほか、当該意見・情報の内容に応じて、省内の関係部署、関係府省等に共有することがあります。
- 郵送の場合には、封筒表面に「遺伝子組換え農作物の第一種使用等に関する審査結果についての意見・情報の募集」と朱書きいただきますようお願いします。
- 電話での意見・情報はお受けしませんので御了承願います。また、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承願います。
- 意見・情報の募集は、環境省においても同時に実施されております。意見・情報は農林水産省又は環境省のいずれかに提出いただければ、両省において考慮されることとなりますので、同じ意見を両省に提出していただく必要はありません。
3.今後の予定
農林水産省及び環境省では、今後、頂いた御意見等を考慮した上で、本件の承認の判断をすることとしております。
お問合せ先
消費・安全局農産安全管理課
担当者:青木、河野
代表:03-3502-8111(内線4510)
ダイヤルイン:03-6744-2102
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