森永乳業の育児ニュース『エンゼル110番レポート94号』「おすすめしたい“推し”育児グッズ」

2024/09/12  森永乳業 株式会社 

◇エンゼル110番 電話相談運営概要◇
相談対象妊娠中~小学校就学前まで
相談員数13名(管理栄養士、幼稚園教諭、保育士など)
ウェブサイトhttp://www.angel110.jp/



 森永乳業は、育児における実態や意見などをまとめたレポートを、1993年4月から「エンゼル110番レポート」として発行しています。この「エンゼル110番レポート」は、育児相談窓口「エンゼル110番」にご相談いただいた方から聞き取り調査をおこない、その内容を傾向としてまとめたものです。
エンゼル110番は1975年5月に開設し、2024年5月で49年を迎えました。今までにお受けした相談件数は2022年8月に100万件を超えました。相談者は主にママですが、パパやおじいちゃん、おばあちゃんにも広くご利用いただいています。
 エンゼル110番が開設された頃に比べて、便利な育児グッズが増えました。その一方で、何をどう選んだらよいのか迷うことも多いようです。今回は、現在子育て中の皆さんから、取り入れてよかったと思うグッズや家電、育児をする上で気持ちに余裕ができるようになったツールなど、おすすめの育児グッズをあげてもらいました。

【主な統計結果】
・60人中59人と、ほとんどの人におすすめしたい育児グッズがある。
・インターネットで検索、評価を調べて購入するママが多い。
・グッズ購入のきっかけは第2子の誕生、ワンオペでの入浴、泣き止まないなど必要に迫られて。

PDF版はこちら
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<今回のテーマ 「誰かにおすすめしたい育児グッズ」>
<調査の概要>
● 対象   : 「エンゼル110番」に電話をいただいたママ60人
● 調査方法  : 電話による聞き取り調査
● 調査期間  : 2024年 3月13日~6月 28日
● 対象者の属性 : 母親の年齢 20代…19、30代…27人、40代…10人、不明…4人
              子どもの年齢 6カ月未満…3人、1歳未満…49人、1~2歳…37人、3歳     
                    以上…25人


Q1.「買ってよかった」「使ってよかった」などのおすすめしたい育児グッズはありますか?
  または子育てが楽になるように購入したもの(家電など)はありますか?
 おすすめの育児グッズがある人は60人中59人。ほとんどの方が誰かにおすすめしたいグッズがある
 「ある」が60人中59人と、ほとんどの方がおすすめしたいグッズがあるという結果になりました 
 (図1)。
また、複数のおすすめがある方も多く、おすすめの育児グッズは96件あがりました。(詳細はQ3へ)






Q2.購入のきっかけは何ですか?
購入のきっかけはインターネットでの検索がトップ
育児をする中で「こんなものがあるとよいなと感じて、インターネットで探しました」との声が35件と最も多く上がりました。「もともと検索が好き。SNSの中に評価の高いグッズがあったので購入してみたら、本当に便利でした」「ほかのものを探していたら、広告が出て購入してみました」などの声がありました。自由に買い物へ出かけづらい状況のママたちにとって、ネットショッピングは当たり前の買い物スタイルになっているようです。購入する際には、ネットショッピングのサイトで口コミを確認したり評価を参考にしたりして、慎重にグッズ探しをしている様子がうかがえます。
ママ友や友人からの口コミでは「リアルに使った人からのおすすめなので安心して購入できた」「プレゼントや出産祝いでもらって重宝している」などの回答もありました。
その他には「第2子が誕生して、上の子を待たせることが多くなった」「寝つきが悪い」「ママが体調を崩してしまったので」など必要に迫られて購入してみた、などの声もありました。(図2)
                                          (件)






<ホットボイス>
・バウンサーを姉が持っていた。「適度な揺れがあるちと落ち着くので家事ができるよ」とアドバイス 
 をもらった。(7カ月)
・3カ月頃、何をしても泣き止まなかったので、ハイ&ローチェアーを買った。(7カ月)
・寝るときに、抱っこからベッドにおろすと泣いて起きてしまった。おくるみよりも抱っこ布団の方が
 寝てくれるようになった。(11カ月)
・おもちゃは何を選べばよいか迷っていた。SNSでおもちゃのサブスクがあることを知った。(1歳2カ
 月)
・子どもが食事中にすぐ立ってしまい、座っていられなかった。知人からすすめられた子ども用チェア
 を購入したら、座って食べられるようになった。(1歳2カ月)
・水筒が欲しくてサイトで探していたら、「倒してもこぼれないコップ」の広告が出てきた。口コミや
 使った感想のブログを探して購入を決めた。(2歳7カ月)
・出産した産院がシャワー浴を勧めていて、リーフレットに載っていた入浴用のベビーチェアーを探し
 た。(2歳9カ月)
・子どもが動くため踏みそうになった。ベビーフェンスで囲っておけると安全と思い、ネットで探し
 た。(2歳9カ月)

Q3.具体的な購入品、使ってみての感想
座らせておくための、バウンサーやハイ&ローチェアーが24件でおすすめグッズのトップ
生活周りのグッズでは、バウンサーをおすすめする声が15件と多く、その他ハイ&ローチェアー、チェアーベルトなどが9件になり、座らせておくためのグッズがトップとなります。小さなお子さまを安全に待たせて座っておくために試行錯誤されている様子がうかがえます。
●バウンサー
 「抱いていないと眠らない」「寝かしつけが大変」「揺らしていないと泣いてしまう」などの悩みから購入したとの声が多く聞かれました。また、ミルクの調乳をしている間やちょっとした家事の間などに利用している様子が見られました。ママが一人で複数のお子さまを入浴させる際にも、脱衣所で少し座らせておくのに便利なようです。
●抱っこ紐
 種類が多く、使い方のバリエーションも豊富なため、口コミや動画などで確認したり、ママ友からのアドバイスをもらったりと、慎重に選んでいる様子がうかがえました。少し成長したお子さん用にヒップシートも移動の際に便利のようです。
●鼻水吸引機
 お子さまが成長して保育園に通うようになるとおすすめなのが鼻水吸引器で、5件ありました。「自宅で対応できるので、混んでいる病院に行かなくて済む」「風邪などの症状の悪化を防ぐことができた」などの声が寄せられました。電動、手動と多様なラインナップがあるようですが、動画サイトなどで使い方を検索して検討したという声が聞かれました。
●調理用器具
 食生活では授乳期から離乳食作りの始まる時期、幼児食への移行期とお子さまの成長に合わせて必要な調理器具が変化していく様子がうかがえます。ミルク作りに特化した調乳用のポットから、離乳食のすりつぶしや細かく刻むことのできるブレンダーやフードプロセッサーへとおすすめグッズも変わっていきました。その中でお子さまが大きくなっても料理に使えるブレンダーなど人気があるようです。





<ホットボイス>
・SNSで赤ちゃんを抱っこしてゆらゆら揺れているのを見て、最初はソファで抱っこしていたのをバラ
 ンスボールにしてみた。新生児期から低月齢の間、大活躍。今は椅子として活躍している。(6カ
 月)
・寝るのが苦手で、抱っこで揺られているのが好きだったのでバウンサーを購入。ワンオペで目を離す
 ときや入浴時にベルトで固定して安全を確保できるので便利。(6カ月)
・料理が好きで、以前から気になっていたブレンダーを離乳食が始まるのを機に購入。アタッチメント
 を変えれば、離乳食の時期が過ぎても使える。離乳食も時短で作れる。(7カ月)
・見守りカメラを購入。きっかけは、離れた部屋で赤ちゃんが寝ている間にうつぶせ寝になっていない
 か気になって頻繁に様子を見に行っていたが、その際の大人の足音やドアの音などで起きてしまうこ 
 とが度々あったので、離れたところから見守れる方法はないかと探した。実際に使っている動画を参
 考に商品を選び、使い方も確認した。(10カ月)
・自分で持っていた抱っこひもは一人では使いづらかったので、後輩に相談したところ貸してもらった
 ものが使いやすく購入の決め手になった。(10カ月)
・貯めたポイントをお掃除ロボットと交換した。「掃除機をかけなくっちゃ!」というストレスがなく
 なった。外出中にお掃除してくれるのが楽。(10カ月、4歳)
・チャイルドシートに座っている子どもの様子を確認するために、車の後部座席にベビーミラーを付け
 ている。動画で使い方を知り、購入。役に立っている。(1歳3カ月)
・動画サイトで鼻水は早めに治すことで中耳炎などになりにくくなると言っていたのを見て、鼻水吸い
 器を買った。(1歳3カ月)
・離乳食を自分で食べたがるが汚されるのが嫌。子どもがこぼしても飛ばしても気にならないグッズは
 ないか探して、ロングエプロンを見つけた。テーブルクロスのようにエプロンの裾を広げて食べるこ
 とができるので、服も汚れづらくこぼしても気にならなくなった。(1歳2カ月)
・ママに腰痛があり、抱っこは腰に負担が大きかった。他の人が使っているのを見て、軽くてよさそう
 だと思いヒップシートをネットで購入。抱っこ紐より楽だった。片手が空くので便利。いまだに使っ
 ている。(4歳10カ月)

<まとめ>
●今回のアンケートを通して、より便利で使いやすく、効率よく自分に合ったものを探しているママたちの姿が見えてきました。インターネットを活用して情報を集め、商品を比較して、自分に合ったものを見つける。使い方も動画などで確認して納得した上で購入するなど、インターネットこそいまどきの子育てに必要不可欠なのかもしれません。
●育児グッズには、お子さまの月齢が小さいほど「その時しか使わないもの」が多くあります。ただ、それがあれば少しでも時短になる、ワンオペの強い味方、そんな声も多く聞かれました。例えば、一人で赤ちゃんと上の子を一緒にお風呂に入れるときの手助けに、ベビーバスチェアやバウンサーなどが活躍しているようです。
●見守りカメラなど高額なグッズは「自治体からのは子育て支援券をもらって、思い切って購入した」との声も聞かれました。お祝いの品を大きくなってからのおもちゃにしてもらったなど、将来を考えてのお話もありました。出産のお祝いというと、小さい赤ちゃんのものと思いがちですが、少し大きくなってから使うものもよいのかもしれません。
●フードプロセッサー、ブレンダーなどの調理器具の中には、お子さまの年齢に関係なく家電として長く重宝しているとの意見もあり、簡易的なものではなく長く使えるものを選ぶという傾向もあるようです。
●回答の中で、「おもちゃのサブスク」もあがりましたが、育児グッズ選びにも新しい形の生活スタイルが、広がっているようです。




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