東京おもちゃ美術館では糸ノコを使った工作教室が好評につき平日にも開催を始めました。今この瞬間の子どもの手形を木の板で型取る作品は、子どもの成長とともに愛着が増していくと子育てママが多数参加しています。
ヒノキの板を糸ノコでカットし、作品を作ります。
「糸ノコ」工作が若いママに人気の理由
近年のSDGsの推進や自然素材への関心の高まりもあり、木工や手作りそのものが再び注目されています。東京おもちゃ美術館の糸ノコ工作は6年前からスタートし、総参加者は1万人を超えました。特に子育てママの参加率が高いのが特徴です。糸ノコは繊細なデザインを切るのにも最適で、小さな子どもの手形も綺麗に簡単にカットできます。作品は成長の記念として大変喜ばれ、平日開催のリクエストが多数寄せられました。
お子さんをおんぶしながら糸ノコに向かうお母さん。音も静かなのでグッスリお昼寝です。
東京おもちゃ美術館の「いとのこや」とは?
東京おもちゃ美術館の館内に糸ノコ専用の制作小屋「いとのこや」が設置されたのは2018年。最新式のスイス製電動糸ノコを4台導入しました。スタッフが作り方のコツを丁寧にお伝えするので初心者の方も安心です。正方形のヒノキの板に子どもの手形などの図案を記し、糸ノコでカットしていくと、制作時間20分ほどで木の香り漂う本格的な作品が完成します。
「ふらっと手ぶらで遊びに来て、子どもの成長を記念する作品ができる」
時にはガラス越しに家族に見守られながら糸ノコに向き合うお父さんの姿もみられます。お子さんの手形に沿って糸ノコの刃を進める眼差しは真剣そのもの。「こんなに集中したのは久しぶり。子どもの成長の記録としていい思い出になりますね」とのご感想を頂きました。
埼玉から親子でご参加。娘さんの手形をお父さんが一生懸命切り取りました。
今、ここでしか作れない価値
東京おもちゃ美術館はおもちゃを【鑑賞】する場所ではなく、おもちゃを【体験】する場所としてその理念を創設当初より受け継いできました。親から子へ、または親子一緒に作った作品は、その体験も含めた価値があります。そして今この瞬間の子どもの手形は今だけのもの。その場限りの作品とは異なり、成長につれて「こんなに大きくなったね」と見比べることができます。時間が経つごとに愛着がわいていく作品は家族の歴史を刻み、一生の宝物になることでしょう。
電動いとのこ工作「いとのこや」
■開催日:土曜日・日曜日 10:00~11:15、13:30~15:15
火曜日 13:30~15:15
■人 数:先着25名(1日をとおして)
■対 象:小学4年生~大人
■参加費:500円~1,300円
■予 約:当日館内にて先着順
■詳細はこちら
https://art-play.or.jp/ttm/event/itonokoya.html
認定NPO法人芸術と遊び創造協会
東京おもちゃ美術館
東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内
HP
https://art-play.or.jp/ttm/
旧校舎を利用し、国内外の良質なおもちゃで自由に遊べる体験型ミュージアム。