ENEOSリニューアブル・エナジーと三菱総合研究所、蓄電池運転計画策定システムを共同開発

2024/06/17  ENEOSリニューアブル・エナジー 株式会社 

ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内一弘、以下「ERE」)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:籔田健二、以下「MRI」)は、MRIの所有する分散型エネルギーリソース運用支援サービス「MERSOL」を活用した蓄電池の運転計画策定システム(以下「本システム」)を共同開発し、運用を始めました。EREは自社の蓄電池にて本システムを活用し、MRIはERE以外の事業者にも本システムを活用したサービスを提供します。


再生可能エネルギー導入量の増加に伴い、その出力変動が系統に与える影響を抑制するため、蓄電池の普及が期待されています。しかし、気象条件や電力需要の変動を適切に反映し、蓄電池を効率的に活用することは容易ではありません。従来、理論上最適な計画を策定するシステムと実際の入札・計画提出業務等で活用する需給管理システムの連携が課題となっており、理論上最適な計画を実際の市場取引で実現することは困難でした。本システムは、システム間の連携に伴う業務を自動化することによって大幅な効率化を実現すると共に、時間前市場等も含んだよりタイムリーな最適化・自動入札を可能としました。EREが保有する蓄電池併設型の太陽光発電所運用で培った経験・ノウハウを活かし、MRIがMERSOLで提供するシミュレーション構築のノウハウや蓄電池制度に関する知見と組み合わせることで、効率的な蓄電池運転計画の作成と運用が可能となったものです。

今後、EREでは本システムを自社の再エネ発電所併設型および系統側の蓄電池の運用に活用し、再エネの安定供給とインバランス最小化による収益最適化を目指します。
本システムを活用した実際の発電所の運用は、EREの100%子会社であるENEOSリニューアブル・エナジー・ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:内嶌 弘直)が担います。MRIは、ERE以外の発電事業者へも本システムのサービス提供を展開することにより、日本全国での分散型エネルギーリソース普及拡大に貢献することを目指します。両社は、さらなる機能改善やサービスにおける連携を継続して検討します。

今後も両社は、重要な社会インフラの脱炭素化につながる新たなビジネスモデルを構築することで、カーボンニュートラル社会への転換を進めます。



他の画像

関連業界