イタリアにおける液体紙容器事業の買収に関するお知らせ

2023/02/22  王子ホールディングス 株式会社 

2023 年 2 月 22 日
王子ホールディングス株式会社

イタリアにおける液体紙容器事業の買収に関するお知らせ

王子ホールディングス株式会社(社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)と Coesia S.p.A(以下 Coesia 社)は、同社が保有する、イタリアにおける液体紙容器事業会社 IPI S.r.I.(以下 IPI 社)の出資持分全部を当社が取得する持分買取契約を締結いたしましたのでお知らせします。

1.本件目的

当社は、「森林を健全に育て、その森林資源を活かした製品を創造し、社会に届けることで、希望あふれる地球の未来の実現に向け、時代を動かしていく」という存在意義(パーパス)を掲げております。また、 2022-2024 年度中期経営計画にて、プラスチック使用量削減により持続可能な社会への貢献に寄与する液体紙容器事業(以下本事業)の拡大を、製品開発への取り組み -Green Innovation-とともに、収益向上への取り組み -Profitability-のひとつに掲げております。

本事業においては、これまで国内を中心に事業を拡大してまいりましたが、グローバル市場においては、液体紙容器市場の中でもアセプティック(※1)市場が最も大きく、今後も新興国を中心に市場成長が見込まれます。 IPI 社は、高品質なアセプティック液体紙容器用加工紙、充填機を、世界50か国以上で販売しており、ロングライフミルク等の乳製品、フルーツジュース、ワイン、スープ、ソース等に使用され、顧客の新製品販売の成功にも寄与しております。

今回 IPI 社が当社グループに加わることにより、原紙・加工紙の一貫生産および加工紙・充填機のセット販売が可能となり、アフリカなどの新興国での事業拡大も見込まれます。これらを通じて、当社は今後もサステナブルな社会構築や顧客価値向上に貢献してまいります。

(※1) 無菌充填により、常温で半年から1年程度保存可能なものを意味し、具体的には、ロングライフミルクなどの乳製品、フルーツジュース、ワイン、スープ、ソース等に用いられている。海外では、冷蔵技術を要するチルドタイプよりも主流であり、アジアでも毎年 5%程度伸びており、今後も成長が見込まれる。

2.IPI 社の概要

会社名
IPI S.r.I.
本社所在地
Via Giuseppe Piermarini 19 06132,San Sisto, Perugia,Italy
設立年月
2001 年 12 月
事業内容
アセプティック液体紙容器用加工紙及び充填機の製造販売
売上高
64.7 百万? (2022 年 12 月期)
従業員数
170 名 (2022 年 9 月末)

3.今期の業績に与える影響

本件が、2023年3月期業績に与える影響は軽微です。

本件に関する問い合わせ先
王子マネジメントオフィス株式会社
グループ事業開発本部 液体紙容器事業部 部長 斎藤鉄平
TEL:03-3563-4430

王子ホールディングス株式会社 広報 IR 部
TEL:03-3563-4523 E-mail:oji-holdings@oji-gr.com

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