「さっぽろ創世スクエア」 エネルギーの脱炭素化を実現~カーボン・オフセットにより電力・熱由来のCO2 排出量を実質ゼロ化~

2024/06/21  北海道瓦斯 株式会社 

「さっぽろ創世スクエア」 エネルギーの脱炭素化を実現~カーボン・オフセットにより電力・熱由来のCO2 排出量を実質ゼロ化~2024/06/21

さっぽろ創世スクエア管理組合
大成有楽不動産株式会社
北海道ガス株式会社
株式会社北海道熱供給公社

北海道ガス株式会社(社長:川村 智郷)および株式会社北海道熱供給公社(社長:近藤 清隆)は、大成有楽不動産株式会社(社長:浜中 裕之)を加えた3社による共同提案のもと、さっぽろ創世スクエア管理組合(理事長:天野 周治)との間で、さっぽろ創世スクエア(住所:札幌市中央区北1条西1丁目6番地)で使用する電力・熱のカーボン・オフセットを実施することに合意いたしました(※1)。同施設は2024年7月1日より使用する電力・熱のCO2排出量が実質ゼロとなります。
なお、カーボン・オフセットした熱供給を実施するのは「北海道初」となります。

本取り組みでは、カーボンニュートラル天然ガス(※2)を用いて、創世エネルギーセンター(さっぽろ創世スクエア地下4階)の天然ガスコージェネレーションシステム(700kW×2台、以下:CGS)とボイラーにより建物内に電力と熱を供給。CGSの発電時に発生した排熱は、建物内への冷温熱供給に有効活用します。CGSによる発電量では不足する電力は、非化石証書(再生可能エネルギー由来)を活用した電気によって補います。
一連のスキームを構築することで、さっぽろ創世スクエアで使用する電力・熱の全量について、CO2排出量実質ゼロを実現します。(CO2排出削減量:約9,200トン/年)

2022年、環境省に採択された札幌市「脱炭素先行地域」の全体像では、都心部民間施設において、省エネ・再エネ、エネルギーネットワークの整備・拡充、熱供給へのカーボンニュートラル天然ガス導入などにより脱炭素化に向けた取り組みを進めるとしています。
また、北海道胆振東部地震の際も都市ガス導管に被害はなく、創世エネルギーセンターのCGSおよびボイラーが電力・熱を供給し続けたことで、さっぽろ創世スクエアは帰宅困難者の一時滞在施設として機能しました。
本取り組みを通じて、さっぽろ創世スクエアが「環境性・レジリエンス性」に優れた都心の拠点として、「豊かな暮らしと新たな価値を創る、持続可能な世界都市・さっぽろ」の実現により一層貢献できるよう、官民一体となって取り組んでまいります。

<供給スキーム>

※1:さっぽろ創世スクエア管理組合 組合員(8社):札幌市、明治安田生命保険相互会社、パーク24株式会社、北海道テレビ放送株式会社、株式会社札幌振興公社、株式会社朝日新聞社、東日本電信電話株式会社、株式会社北海道熱供給公社

統括管理会社:大成有楽不動産株式会社

※2:カーボンニュートラル天然ガス:天然ガスの採掘から最終消費に至るまでの工程で発生するCO2を、森林保全等で削減・吸収したCO2と相殺した、CO2排出量実質ゼロの天然ガス

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