ニュースリリース
2024年5月16日
1億2百万画素ラージフォーマットセンサー採用の「GFXシリーズ」で最軽量を実現
ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100S II」新発売
強力な手ブレ補正機能と高速・高精度AF機能を搭載、異次元の高画質をさらに身近に
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサー※1を搭載したミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」の最新モデルとして、「FUJIFILM GFX100S II」(以下、「GFX100S II」)を2024年6月より発売します。
「GFX100S II」は、新開発の1億2百万画素高速センサー「GFX 102MP CMOS II」と最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載したミラーレスデジタルカメラです。1億2百万画素ラージフォーマット採用の「GFXシリーズ」では最軽量となる質量約883g※2のコンパクトボディを実現。強力な手ブレ補正機能や高速・高精度AF機能も搭載し、異次元の高画質をより手軽にお楽しみいただけます。
「FUJIFILM GFX100S II」
「フジノンレンズ GF32-64mmF4 R LM WR」装着時
「GFX100S II」は、ラージフォーマットならではの豊かな階調表現と浅い被写界深度で実現する立体的な描写力を可能にするミラーレスデジタルカメラです。AIによる被写体検出AFや、従来機※3から大幅に進化した高速・高精度AF、高速化した最速7.0コマ/秒※4の連写性能を搭載したことで、動きのある被写体もこれまで以上に正確にとらえることができます。ボディ内手ブレ補正機能を従来機から向上させて5軸・最大8.0段※5とし「GFXシリーズ」最高性能を実現。すべての機能を質量約883gの軽量・コンパクトボディに備えることで、異次元の高画質を幅広いシーンでお楽しみいただけます。また、色調豊かで滑らかな4K/30Pの動画を撮影でき、高品位な映像制作も可能です。
「GFX100S II」は、従来機から進化した圧倒的な描写力と機動力を備えたミラーレスデジタルカメラで、プロ写真家は勿論のこと、趣味の領域でラージフォーマットを使いたいユーザーにも最適です。
- ※1 対角線の長さが55mm(横43.8mm×縦32.9mm)で、35mm判の約1.7倍の面積を持つイメージセンサー。
- ※2 付属バッテリー、メモリーカードを含む。
- ※3 「FUJIFILM GFX100S」。
- ※4 メカシャッター使用時。
- ※5 CIPA規格準拠 ピッチ/ヨー方向、「フジノンレンズGF63mmF2.8 R WR」装着時。
1. 製品名・発売日・価格
製品名 |
発売日(日本国内) |
希望小売価格(税込) |
FUJIFILM GFX100S II |
2024年6月 |
オープン |
2. 製品特長
(1) 新開発の1億2百万画素ラージフォーマットセンサーを搭載し、異次元の高画質を実現
- 新開発の1億2百万画素ラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II」を搭載。さらに最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」、圧倒的な解像力を引き出す「フジノン GFレンズ」、写真フィルムで長年培った色再現技術との組み合わせにより、切り取った景色を細部に至るまで正確に描写します。
- 画素構造の改良により、新センサーの飽和電子数を向上させているため、ISO80を常用感度として使用することが可能。ISO80設定時、従来機よりもさらに広いダイナミックレンジ・低ノイズで撮影できます※6。
- 新センサーのマイクロレンズを改良し、センサー縁部の光の利用効率を向上。レンズ周辺部の画質やAF精度を従来機よりも高めています。
- 多彩な色調を表現できる「フィルムシミュレーション」に、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現を併せ持つ「REALA ACE」など全20種類を搭載。被写体やシーンにあわせて、写真フィルムを選ぶ感覚で多彩な色表現をお楽しみいただけます。
- ボディ内手ブレ補正機能を高度に制御し、イメージセンサーを超高精度にシフトさせながら撮影する「ピクセルシフトマルチショット」を搭載。0.5画素ずつシフトさせ16枚のRAWファイル撮影を実施し、専用ソフトウェア「Pixel Shift Combiner」を用いて合成処理することで、約4億画素の画像を生成できます(「高解像+リアルカラー」方式の場合)。また、ボディ内での制御方法を変更し、1画素ずつシフトさせて撮影した4枚のRAWファイルを合成処理することで、約1億画素の画像を生成できます(「リアルカラー」方式の場合)。
(2) コンパクトなボディに強力なボディ内手振れ補正機構が備わり、異次元の高画質がより身近に
- 緻密に設計されたボディ内手振れ補正機構を搭載。また、ジャイロセンサーと加速度センサーの組み合わせでわずかな動きも正確にとらえ、画像情報を使用してブレを検知することによって、補正の精度を向上させています。これらにより、従来機から進化した、5軸・最大8.0段の防振性能を実現。暗いシーンでも手持ちで快適に撮影できます。
- 機能を進化させながらも、ボディを従来機と同じサイズ(幅約150mm・高さ約104mm・奥行約87mm)に収めました。また従来機からさらなる軽量化を図り、1億2百万画素ラージフォーマットセンサー採用の「GFXシリーズ」では最軽量となる約883gを実現しました。
- フラッグシップモデルである「FUJIFILM GFX100 II」と同様、カメラを保持した際にさまざまな角度でグリップ力を強化するテクスチャー「BISHAMON-TEX(TM)」※7を採用。ホールド性の高いグリップ形状との相乗効果により、手持ちでの撮影を強力にサポートします。
- ※7 BISHAMON-TEXは富士フイルム株式会社の商標または登録商標です。
(3) 進化した高速・高精度なAFと連写性能で決定的瞬間を逃さない
- アルゴリズムの改良により進化した顔・瞳AFに加え、ディープラーニング技術を用いて開発したAIによる被写体検出AFを搭載。動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローン※8を検出します。ピントを合わせたまま狙った被写体を自動的に追尾するため、シャッターチャンスや構図に集中して撮影をお楽しみいただけます。また、従来機より進化したAF予測アルゴリズムを搭載し、高い動体追従性が必要なシーンにも対応します。
- 新開発の1億2百万画素高速センサー「GFX 102MP CMOS II」による読み出し速度の向上と、新開発のシャッター駆動により、最速7.0コマ/秒の連写性能を実現。逃したくない瞬間を正確にとらえます。
- ファインダー倍率0.84倍、576万ドットの高倍率・高精細のEVFを搭載。ファインダー使用時に、瞳の位置ずれにより発生する像流れや歪みを抑制し、高い視認性を実現します。
- ※8 昆虫を検出する際は“鳥”が、ドローンを検出する際は“飛行機”が被写体検出設定となります。
(4) 4K/30P動画撮影機能などを備え、高品位な映像制作が可能
- 新開発の「GFX 102MP CMOS II」による飽和電子数の向上により、ISO100を常用感度として設定可能。広いダイナミックレンジと低ノイズで撮影できます。
- 動画撮影中のトラッキングAF機能を搭載。AF-C+ワイド/トラッキングAF使用時に、追従する被写体をタッチで指定することで、複数の被写体が入るシチュエーションでも狙った被写体を簡単にとらえます。
- 毎秒30フレームの滑らかな4K動画撮影を実現。カメラ内SDカードに4K/30P 4:2:2 10bitでの記録ができます。またUSB Type-C経由で外付けSSDをつなげることで、Apple ProRes※9の記録も可能です※10。
- 階調豊かな映像を記録でき、ポストプロダクションでの自由度を大きく向上させる13+stop※11の「F-log2」を搭載しています。また、記録メディアとHDMI出力で異なる動画形式の記録・出力が可能。例えば、記録メディアでは「Flog-2」で記録しながら、外部モニターでは「フィルムシミュレーション」を使った動画を確認するなど、さまざまな運用に対応できます。
- クラウドサービスFrame.io Camera to Cloudに対応。動画・静止画ファイルを直接Frame.ioへアップロードできるため、撮影から編集までのワークフローを飛躍的にスピードアップさせます。
- ※9 Apple ProResは、米国および他の国々で登録されたApple Inc. の商標です。
- ※10 SSDの種類によっては記録できないモードがあります。動作確認済みSSDは当社ウェブページをご確認ください。
- ※11 当社内部測定。
3. 別売りアクセサリー
ハンドグリップ「MHG-GFX S」
金属製のハンドグリップにより、サイズの大きい望遠レンズを装着して撮影する際のホールド性を向上させるほか、三脚を使用する際の利便性に寄与します。
4. C2PA※12およびCAI※13への加盟と来歴記録機能※14の開発
近年、画像や映像を取り扱う上で、改ざんがないかなどの真正性を証明することで、安心して創作活動や事業活動を行える社会を実現することがグローバルで重要な課題となっています。当社は、このたびC2PAおよびCAIの2団体に加盟しました。今後、コンテンツやその作者・利用者を守ることを目的としたプロジェクトに参画し、画像の出所・来歴などの情報を画像ファイルに付加することで画像の真正性をサポートする来歴記録機能の開発と、「GFX100S II」を含めた当社GFX・Xシリーズラインアップへの導入※14を順次進めていきます。
- ※12 Coalition for Content Provenance and Authenticity。デジタルコンテンツの生成元や変更履歴などの来歴証明などについて、規格化と技術仕様などを策定する業界団体。
- ※13 Content Authenticity Initiative。デジタルコンテンツの生成元や変更履歴などの来歴証明などを普及させるための世界的取り組みを主導するコミュニティ。
- ※14 ファームウェアの更新により導入予定。
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