2018年 市町別「お達者度」の算出

2021/09/17  静岡県  


( 令和3年度 )



( 資料提供 )

平成30年 市町別「お達者度」の算出


平成30年 市町別「お達者度」を算出しました!

1 要旨
静岡県は「健康寿命の延伸」を推進しており、県独自の取組として65歳の平均自立期間(介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間、いわゆる「お達者度」)を平成24年(平成21年お達者度)から算出している。今回が10回目の算出となる。

※ 65歳の平均自立期間「お達者度」の考え方
要介護度2~5でない状態を「自立している(お達者である)」と定義して、人口や死亡数、介護認定状況のデータを基に算出。

2 結果
(1)県の結果
平成30年の県全体の「お達者度」は、男性18.20年、女性21.22年で、昨年に比べ、男性は0.01年延伸し、女性は0.04年縮小した。

<平成21年⇒平成30年の県全体「お達者度」の変化(年)>

平成

21年

22年

23年

24年

25年

26年

27年

28年

29年

30年

男性
(前年差)

17.30
(-)

17.53
(+0.23)

17.41
(-0.12)

17.50
(+0.09)

17.64
(+0.14)

17.81
(+0.17)

18.11
(+0.30)

18.14
(+0.03)

18.19
(+0.05)

18.20
(+0.01)

女性
(前年差)

20.68
(-)

20.77
(+0.09)

20.64
(-0.13)

20.79
(+0.15)

20.92
(+0.13)

21.02
(+0.10)

21.25
(+0.23)

21.20
(-0.05)

21.26
(+0.06)

21.22
(-0.04)


(2)市町別の結果
(ア)平成30年「お達者度」
お達者度が最も長い市町は、男性は森町で19.25年(平成29年:8位)、女性は御殿場市で22.34年(平成29年:1位)であった。

<平成30年「お達者度」が長い市町トップ5位>

男 性

女 性

順位

市町

お達者度(年)

H29順位

順位

市町

お達者度(年)

H29順位

1

森町

19.25

1

御殿場市

22.34

2

湖西市

19.06

2

吉田町

21.96

3

長泉町

19.00

3

牧之原市

21.84

4

袋井市

18.77

14

4

湖西市

21.84

5

菊川市

18.77

5

伊豆市

21.82

静岡県

18.20

静岡県

21.22


(イ)平成30年と平成21年の「お達者度」の比較
平成21年と比較してお達者度が大きく伸びた市町は、男性は森町、女性は小山町であった。

<平成21年からの「お達者度」の伸び 市町トップ5位>

男 性

女 性

順位

市町

伸び(年)

各時点順位

順位

市町

伸び(年)

各時点順位

H21

H30

H21

H30

1

森町

+1.87

14

1

1

小山町

+2.00

35

20

2

熱海市

+1.86

35

23

2

菊川市

+1.44

29

11

3

伊豆の国市

+1.56

32

21

3

川根本町

+1.27

21

6

4

菊川市

+1.54

20

5

4

熱海市

+1.22

30

19

5

袋井市

+1.49

15

4

5

御殿場市

+1.22

8

1

静岡県

+0.90

静岡県

+0.55

3 「お達者度」が長い市町の取組例
・国保、福祉、高齢者、健康づくり部門がチームとなって、体力測定や運動教室、出張健康講座等、お達者度向上プロジェクトを展開している。(森町)
・後期高齢者健康診査受診率が県下でも高く、市民の健康への意識が高い。市独自の健康体操「元気に3776(みななろう)体操」や室内体操に関する取組を行っている。(御殿場市)
・元気な高齢者を増やすために一次予防に力を入れている。特に、下肢筋力の向上(体操、コグニサイズ、ノルディックウォーキング等)に力を入れてきた。(湖西市)
・介護予防事業に注力しており、感染対策に配慮しながら現在も必要な事業は継続して実施している。女性が元気になれば町も元気になるという考えで、ダンスを取り入れた健康づくりを進めている。(吉田町)

4 県の取組
・お達者度の延伸に向け、生活習慣病等の疾病予防・重症化予防対策事業を市町と連携し進めている。
・健康長寿の研究として、特定健診のデータ分析や結果の提供を行うとともに、特定健診、がん検診の受診率向上に取り組んでいる。
・通いの場を中心とした地域活動への参加を促進することで、高齢者の介護予防、フレイル対策等を推進している。
・壮年熟期(66~76歳)の方が社会参加をするための知識や技能を学ぶ「講習・体験会」を実施し、生きがいづくりや健康づくりを推進する。
・健康づくり等の情報を集約したポータルサイトを構築し、サイトを活用した情報発信や交流を通じて、新たな生活様式に対応した健康づくりを推進する。
・研修会等を通じて、市町の関係者に好事例や先進事例を紹介している。

【参考:65歳の平均自立期間(お達者度)の計算方法】
厚生労働科学研究班(主任研究者 藤田医科大学 橋本修二教授)が公開している「平均自立期間の算定プログラム」により算出

○ 使用したデータ(いずれも65歳以上、年齢階級別)
・平成29~31年の市町別人口/静岡県人口推計
・平成29~31年の市町別死亡(総死亡数)/静岡県人口動態統計
・平成30年の市町別人口(再掲)/静岡県人口推計
・平成30年の市町別介護認定者数/国保連業務統計表(確定給付統計)
・平成30年の全国人口/総務省人口推計
・平成30年の全国死亡/厚生労働省人口動態統計
・平成30年の簡易生命表による生存数/厚生労働省簡易生命表
・平成30年の簡易生命表による定常人口/厚生労働省簡易生命表
提供日 2021年9月17日
担 当 健康福祉部 健康局健康政策課
連絡先 健康企画班 TEL 054-221-2404


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