令和6年度 記者提供資料
( 知事記者会見 )
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に関する県民意識調査結果
1 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に関する県民意識調査結果
令和6年8月8日(木)に気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注
意)」が発表されたことを受け、大規模地震に対する県民の防災意識や防災対策
の実施状況等を把握するため、インターネットにより県民意識調査を実施した。
○調査期間:令和6年8月23日(金)から9月10日(火)まで(19日間)
○アンケート回答数:N=5,890人
(うち津波想定浸水区域内N=943人 割合16.0%)
○前年比2%以上の増を「↑」、減を「↓」、それ以内の変動を「→」と表記
今回は、令和5年度能登半島地震「後」と対比
(1)認知
調査項目 | 4年度 | 5年度
能登地震前 | 5年度
能登地震後 | 今回 |
「南海トラフ地震臨時情報」について知っていますか | 知っている(概ね理解) | 24.4% | ↑ | 32.2% | ↑ | 37.0% | ↑ | 66.1% |
聞いたことはあるが、内容は知らない | 37.4% | → | 35.6% | ↓ | 32.0% | ↓ | 25.3% |
聞いたことがない | 38.2% | ↓ | 32.2% | → | 31.1% | ↓ | 8.5% |
あなたは現在、南海トラフ地震にどの程度の関心を持っていますか | 非常に関心がある | 64.1% | → | 62.2% | ↑ | 81.7% | ↓ | 68.3% |
多少関心がある | 32.2% | ↑ | 35.1% | ↓ | 17.4% | ↑ | 29.1% |
あまり関心はない | 3.2% | → | 2.4% | → | 0.5% | → | 2.4% |
全く関心がない | 0.5% | → | 0.4% | → | 0.4% | → | 0.3% |
(2)避難への備え(※1 未回答は除く)
調 査 項 目 | 今回 | うち
区域内 |
自宅からの避難先、避難経路を確認しましたか | 確認した | 53.3% | 62.1% |
確認しなかった
※1 | 日頃から確認しているため | 26.6% | 24.2% |
確認する必要がないと思ったため | 12.9% | 7.3% |
その他 | 7.0% | 6.4% |
いつでも避難できるように準備していましたか | 準備した | 45.0% | 55.4% |
準備しなかった
※1 | 日頃から準備しているため | 14.3% | 11.7% |
準備する必要がないと思ったため | 32.7% | 26.2% |
その他 | 7.7% | 6.4% |
調 査 項 目 | 今回 | うち
区域内 |
大きな家具等がない部屋など、転倒、散乱の危険がない場所で過ごしましたか | 危険がない場所で過ごした | 79.1% | 75.9% |
危険がある場所で過ごした
※1 | 移動する部屋・安全な(場所)がないため | 18.0% | 20.6% |
その他 | 2.6% | 3.1% |
家族間の連絡手段を確認しましたか | 確認した | 50.4% | 54.3% |
確認しなかった
※1 | 事前に確認しているため | 22.8% | 22.0% |
確認する必要がないと思ったため | 19.4% | 17.0% |
その他 | 7.0% | 6.5% |
(3)物資の備え
調 査 項 目 | 4年度 | 5年度
能登地震前 | 5年度
能登地震後 | 今回 |
食料備蓄
状況 | 7日分以上 | 13.5% | ↑ | 18.5% | ↑ | 22.1% | ↓ | 15.1% |
4日分から6日分 | 15.3% | → | 15.1% | ↓ | 13.2% | ↑ | 19.2% |
1日分から3日分 | 62.7% | ↓ | 56.4% | ↓ | 57.9% | ↓ | 55.9% |
なし | 5.6% | → | 5.8% | → | 4.1% | → | 2.6% |
不明 | 2.9% | → | 4.2% | → | 2.7% | ↑ | 7.3% |
飲料水備蓄状況 | 7日分以上 | 14.8% | ↑ | 23.9% | ↑ | 27.0% | ↓ | 18.9% |
4日分から6日分 | 15.8% | → | 15.0% | → | 15.7% | ↑ | 19.3% |
1日分から3日分 | 58.4% | ↓ | 51.9% | ↓ | 49.3% | ↑ | 52.6% |
なし | 8.5% | ↓ | 5.8% | ↓ | 6.3% | ↓ | 2.6% |
不明 | 2.5% | → | 3.4% | → | 1.7% | ↑ | 6.5% |
携帯トイレ
簡易トイレ
備蓄状況 | 7日分以上 | 10.2% | ↑ | 14.7% | ↑ | 20.4% | ↓ | 15.4% |
4日分から6日分 | 11.0% | → | 9.9% | ↑ | 13.2% | ↑ | 16.0% |
1日分から3日分 | 35.7% | ↓ | 29.1% | ↓ | 31.5% | → | 33.1% |
なし | 28.1% | ↑ | 41.2% | ↑ | 31.1% | ↓ | 27.8% |
不明 | | | 5.1% | | 3.9% | ↑ | 7.6% |
その他 | 5.8% | | | | | | |
トイレが使える | 9.3% | | | | | | |
(4)行動の変化(※2 未回答は除く)
調 査 項 目 | 今回 |
臨時情報が発表され、帰省や旅行、イベント参加などの予定を中止(変更)しましたか | 予定を中止(変更した) | 18.2% |
予定を中止(変更)しなかった
※2 | 中止(変更)することできない用事のため | 4.3% |
中止(変更)する必要がないと思っているため | 17.1% |
その他 | 2.7% |
小計 | 24.1% |
もともと予定はなかった | 56.9% |
2 評価分析(能登半島地震後との比較)と今後の対応
(1)評価分析
ア 認知
南海トラフ地震臨時情報の認知については、大幅に上昇した。
南海トラフ地震に「非常に関心がある」68.3%と、「多少関心がある」
29.1%の合計が97.4%と高い水準を維持している。
イ 避難への備え
今回の臨時情報を機に避難先などを「確認した」53.3%と、「日頃から確
認している」26.6%の合計が79.9%となり、また津波浸水想定区域内の方
は、区域外の方に比べ多い傾向にあった。南海トラフ地震では津波の襲来が
危惧されることから、命を守るために迅速な避難行動に関する備えが実施さ
れたと推察される。
ウ 物資の備え
食料、飲料水、携帯トイレ等いずれの項目においても「備蓄をしていな
い」の割合が減少した。今まで備蓄をしなかった方が、今回の臨時情報を
機に備蓄への行動を開始するなど大きな意識変化が窺える。
エ 行動の変化
「予定を中止(変更)しなかった」が24.1%、その理由として、「中止
(変更)する必要がないと思った」が17.1%を占めた。
(2)今後の対応
今後は、この機を捉え、南海トラフ地震臨時情報について、改めて県民に周
知啓発を行うとともに、県民の防災意識の更なる高揚を図るため、地震防災セ
ンターや、サテライト地震防災センター、市町のイベント等において、自助・
共助の防災対策の重要性を周知・啓発していく。
現在、国において、南海トラフ地震臨時情報の発信方法等について検証が行
われていることから、この状況を注視するとともに、今後、県民や事業者の皆
様に的確に行動していただけるよう、引き続き周知を図っていきたい。
3 調査結果表
詳細はこちら
https://www.pref.shizuoka.jp/bosaikinkyu/bosaishiryo/bosaishiryo/1029999.html
■ 添付資料
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に関する県民意識調査結果:( 161KB )
会見日:2024年9月20日
担 当:危機管理部 危機情報課
連絡先:伊藤 TEL 054-221-3366
このページの先頭へ戻る
このページに関するお問い合わせ
静岡県知事戦略局広聴広報課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-2265
ファクス番号:054-254-4032
PR@pref.shizuoka.lg.jp