特別調査委員会による調査進捗状況に関するお知らせ

2024/08/06  ブックオフグループホールディングス 株式会社 

2024年8月6日

ブックオフグループホールディングス株式会社

特別調査委員会による調査進捗状況に関するお知らせ

当社は、2024年6月25日付「特別調査委員会の設置及び2024年5月期決算発表の延期に関するお知らせ」(以下、「6月25日付開示」といいます。)にて公表しましたとおり、当社子会社が運営する複数店舗において、従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得の可能性があることが発覚(以下、「本事案」といいます。)したことから、現在当社から独立した中立かつ公正な外部専門家で構成された特別調査委員会(以下、「調査委員会」といいます。)を設置して、本事案解明に向けて調査を進めております。

調査委員会の調査自体はいまだ継続中ではありますが、株主はじめステークホルダーの皆様に対して迅速かつ公平な会社情報の開示をさせていただく観点から、現時点における調査委員会の調査の状況について、下記のとおり、お知らせいたします。



1.調査委員会設置の経緯及び現時点の調査における状況

調査委員会設置の端緒は、当社子会社の期末棚卸において認識した棚卸差異の調査を契機として、従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得の可能性が生じたことでありました。

これらにつき、その内容の実態解明を図るべく、当社は、6月25日付開示においてご説明いたしましたとおり、当社グループの国内外直営全店舗(以下、「当社直営全店」といいます。)において、臨時の実地棚卸を実施いたしました。

当該臨時棚卸の結果を踏まえ、調査委員会において、現在、調査を実施、継続しておりますが、現時点で概ね以下の内容による行為が発見されている状況であるとの報告を調査委員会からは受けております。

(1)買取の不適切な処理(架空買い取り)
①取引の実態が存在しない買取を当社システム上に記録した上、かかる買取に対応する現金を実際には当該行為を実施した従業員が着服する行為
②買取の実態は存在し、お客様への査定金額は適切であったものの、当該買取を当社システム上に登録する際に単価や点数を水増しあるいは別の商品コードで登録し、当該水増し分等の現金を当該行為を実施した従業員が着服する行為
③取引の実態が存在しない買取を当社システム上に記録した上、その後同等の商品の売上を当社システム上に登録し、売上を偽装あるいは過大に計上する行為

(2)在庫の不適切な計上
①上記(1)により生じる棚卸差異を打ち消すために架空の在庫金額を記録する行為
②上記(1)とは関係なく発生した棚卸差異について当該店舗の業績を良く見せるために架空
の在庫を記録する行為
③社内ルールとは異なる手順での廃棄処理または社内ルール上は認められていない商品コードの転換処理を行う行為

当社直営全店の期末棚卸、臨時の実地棚卸において、現在上記(1)(2)が発見されているのは国内ブックオフ事業の24店舗であり、発見されている不適切な在庫計上として70百万円を認識しております。なお、かかる認識額は、現時点において当社として認識する不適切な在庫計上の金額であり、調査委員会においては各行為に関する最終的な事実認定や評価を今後行っていく予定であることから、上記のとおり現在発見されている各行為における影響額について、当社の認識する金額の妥当性を含めて、現在、検証中であるとの報告を受けております。

当社直営全店においては、これまで、各店舗の店舗在庫の実地棚卸は定められたルールに従い、各店舗の店長・主任を中心として行っており、また、実地棚卸の網羅性や実施棚卸が当該ルールどおりに実施できているかどうかについての確認、検証は、店長・主任の上長である複数店舗を所轄するエリアマネージャーをはじめとした上長が行うこととして管理をしておりました。

しかしながら、今回、このような仕組みを前提としてこれまで実施しておりました実地棚卸においては、今回発見された上記のような不適切な在庫計上に該当する各行為を発見することができませんでした。

発見された上記の各不適切行為の内容については、現在、調査委員会において、引き続き詳細な事実確認とともに、その発生原因についても分析を行っているとの報告を受けております。

2.今後の対応について

上記のとおり、現在までに発見された不正行為の内容を踏まえ、調査委員会においては、今後、同様の不正行為の有無又は新たな不正行為の存在の有無を確認するため、当社グループ全従業員へのアンケートの実施、また、当社グループに関する財務数値の分析等の調査を行い、類似の不正の有無ならびに他の不適切な取引の有無について調査を行う予定であるとの報告を受けております。

当社は、かかる調査委員会による調査に対して全面的に協力し、引き続き調査を進めてまいります。また、調査委員会による調査は引き続き当面の間継続する見通しである旨の報告を同委員会から受けておりますが、その調査結果につきましては、調査報告書を受領次第、速やかにお知らせいたします。

株主・投資家の皆様をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしますことを、心よりお詫び申し上げます。

以上

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