「電動ベッド=介護ベッド」のイメージを覆し、幅広い層に持続可能性と快適さを結びつける新たな選択肢を提案
フランスベッド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:池田 茂)では、エシカルライフスタイルに調和する新しい寝具「エココンフォート電動ベッド」を2023年11月末日より発売いたします。
■フランスベッドのモノづくりを象徴する「エココンフォート」
「エココンフォート」とはフランスベッドのモノづくりにおける新しい考え方で、開発する製品において使用後のリサイクルを考慮するとともに、使用する素材にサステナブル素材を使用することです。
■エシカル消費を促進する「エココンフォート電動ベッド」
エココンフォート電動ベッドは、解体・分別が容易なことでリサイクルしやすい構造をもつスプリングマットレス※1と、アブラヤシの廃材を活用した再生木質ボードを用いたベッドフレーム※2で構成されています。これに、IoT対応の薄型電動リクライニングユニット※3を組み合わせました。
エココンフォート電動ベッドは、その持続可能な設計とサステナブル素材である再生素材を使用することで、エシカル消費の実現に貢献いたします。
1)スプリングマットレスはなぜ解体・分別が容易だと、リサイクルがしやすいのか
スプリングマットレスは、全国的に適正な処理が困難とされる適正処理困難物に指定されています。また、スプリングマットレスには、鉄や布などのさまざまな素材が使用されており、解体・分別に時間と労力を要し、リサイクルが困難でもあります。
そこで、フランスベッドでは解体・分別がしやすい構造を開発し、同社のスプリングマットレスに導入しました。マットレスの解体・分別・リサイクルまでの流れを容易にすることで、一般生活者が環境保全に関する活動に貢献できる仕組みを提供しています。
今回、
容易に解体・分別できる仕様を電動ベッド用マットレスに初採用しました。
2)通常のベッドを電動ベッドに変える薄型電動リクライニングユニット
薄型電動リクライニングユニットは、フランスベッド製の通常のベッドフレームに設置することで、既存のベッドを電動ベッドに変えることができる製品です。ベッドフレームを買い替える必要はなく、マットレスと薄型電動リクライニングユニットを買い足すことで、使っているベッドを機能的にアップグレードすることができます。
さらに、IoTコントローラー対応にすることで、専用アプリを使用したスマートフォンでのベッドの操作が可能です。スマートスピーカーと専用アプリを連携することで簡単に音声操作が可能となり、エアコンや照明などさまざまなIoT対応家電を活用した快適な暮らしを演出することができます。
フランスベッドでは長らく、環境への配慮を重視し、持続可能な取り組みを進めてきました。近年、生活者のエシカル消費が高まりを見せる中、製品では電動リクライニングベッドの需要が拡大しています。しかし、電動リクライニングベッドは、「電動ベッド=介護ベッド」のイメージがもたれやすく、高齢者層に需要が偏っています。エココンフォート電動ベッドは、これまでの電動ベッドのイメージを覆し、持続可能性と快適さを結びつける新たな選択肢を提供します。
「エココンフォート電動ベッド」に関する概要は下記の通りです。
「エココンフォート電動ベッド」商品概要
【特長】
マットレスに一人でも簡単に解体・分別ができる構造を採用し、リサイクルを促進する
ベッドフレームにアブラヤシ廃材を活用した再生木質ボードを採用し、廃材より排出される温室効果ガスの削減に貢献
「電動ベッド=介護ベッド」のイメージを覆し幅広い層へ電動ベッドの快適さを提案
持続可能な設計とサステナブル素材の使用によりエシカル消費の実現に貢献
持続可能性と快適さを結びつける新たな選択肢を提案
【仕様・価格・発売日】
【製造】フランスベッド株式会社
【販売】全国の家具販売店、百貨店など
【初年度販売目標】約1億円
※1解体・分別が容易なことでリサイクルしやすい構造をもつスプリングマットレス
<解体・分別しやすいマットレス構造「MORELIY(R)N」>
生活者が一人でも簡単に分解、分別ができる構造
環境配慮型解体システム「MORELIY(R)N(モアリーエヌ)」 の概要
【特長】
<環境保全> 残留廃棄物がほとんどないため、環境に負荷をかけない持続可能な社会活動が可能。
<サーマルリサイクル> 廃棄物を焼却したときの熱エネルギーを再利用し、温室効果ガスの排出を抑え、埋め立てゴミを低減。
<マテリアルリサイクル> 解体したスプリングは新しいスプリングへ作り替え、資源を有効活用。
<解体が容易> 工具なしで解体可能な構造であり、人にも優しい設計。
<自治体別マットス収集方法>
適正処理困難物に指定されるスプリングマットレスは、自治体によって処理方法が異なります。
2020年10月に行ったフランスベッドの独自調査によると26%の自治体で個人の持ち込み・解体を行わなければ処分をしない、また、18%の自治体では収集・処理しないという結果でした。
※2アブラヤシの廃材を活用した再生木質ボードを用いたベッドフレーム
パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社が開発したアブラヤシの廃材を活用した「PALM LOOP(R)ボード」をベッドフレームに採用しています。
パーム油の原料となるアブラヤシは収穫期を終えると、その廃材の多くが農園内に放置され、腐敗・分解が進みます。その際、メタンガスを含む温室効果ガスを排出することが問題視されています。(メタンガスはCO2の約25倍の温室効果があるとされている) そこで、パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社は、独自の再生ボード化技術によりアブラヤシの廃材を活用した再生木質ボード「PALM LOOP(R)ボード」を開発しました。この「PALM LOOP(R)ボード」を、ベッドやテーブルなどの家具に使用することで、廃材を放置して発生するCO2を含む温室効果ガスを削減することができます。
フランスベッドでは、パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社のこの取り組みに賛同し、「PALM LOOP(R)ボード」を使用したベッドフレームを展開しています。
ベッドフレーム1台につき「PALM LOOP(R)ボード」を40%使用することで、1台あたり500mlのペットボトル約5,740本分と同じ体積に相当するCO2の削減を期待できます(シングルサイズ換算。)
温室効果ガス1kg=500mlペットボトル1,000本と同体積
ボード1㎥当たりの温室効果ガス削減量:1.33t
(SATREPS研究広告数値・2022年3月現在の製造条件を元にパナソニック ハウジングソリューションズ(株)試算)
ボード1枚当たりの体積:3×6(920×1830mm)、厚み2.5mm≒0.0042㎥
※3IoT対応の薄型電動リクライニングユニット
<薄型電動リクライニングユニット IoT対応>
フランスベッドの通常のベッドフレームに載せるだけで、背上げ脚上げの連動・独立駆動ができるベッドに変化する薄型電動リクライニングユニット。
Wi-Fi環境下で専用のスマートフォンアプリ(France Bed HOME)を利用することで、スマートフォンでベッドの操作が可能です。タイマー機能やスケジュール機能を使えば、毎日決まった時間にベッドの背を上げて起床を促したり、就寝前に背上げをした状態で眠ってしまっても、設定した時間になるとフラット(平ら)の状態へ戻ったりするなど、規則正しい生活習慣を得るためのサポートになります。またスマートスピーカーと専用アプリ(France Bed HOME)を連携することで簡単に音声操作が可能となり、エアコンや照明などさまざまなIoT対応家電を活用した快適な暮らしを演出します。