2024年11月22日 | お知らせ 日経SDGs経営大賞の「SDGs戦略・経済価値賞」を受賞
島津製作所は、第6回「日経SDGs経営大賞」の「SDGs戦略・経済価値賞」を受賞しました。日経SDGs経営大賞は事業を通じて、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献と企業価値向上を両立した先進企業を表彰するもので、「日経サステナブル総合調査」の結果に基づき、外部の有識者で構成する審査委員会が上場企業を中心とした887社の回答企業の取り組みを総合的に評価しています。その部門賞「SDGs戦略・経済価値賞」は、「方針」「報告とコミュニケーション」「推進体制と社内浸透」「ビジネスでの貢献」「業績」で優れている企業を選定しています。当社は同賞を初めて受賞しました。「日経サステナブル総合調査」を総合評価した「SDGs経営編」の格付けで、最高位「★★★★★」(偏差値70以上)を獲得しました。
島津グループは、社是「科学技術で社会に貢献する」、経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」のもと、島津グループサステナビリティ憲章を制定しています。中期経営計画では当社の目指す姿として「プラネタリーヘルスの追求」を掲げており、ヘルスケア・グリーン・マテリアル・インダストリーという4つの社会価値創生領域で事業を展開しています。
グリーン領域では、生態系に悪影響を及ぼしかねない有機フッ素化合物(PFAS)とマイクロプラスチックの問題に取り組んでいます。前者では、当社の液体クロマトグラフ質量分析計を用いて、水や土壌、食品、人体などに潜む成分の種類、濃度を分析しています。後者では、海や河川、湖沼などのマイクロプラスチックの抽出・回収工程を自動化した世界初の自動前処理装置「MAP-100」を発売しました。いずれも、発生源の特定、モニタリングなどに役立っており、環境・健康問題の解明・解決に寄与しています。また、2023年から液体クロマトグラフの構成ユニットなどに、環境に配慮した「セルロースファイバー強化難燃複合樹脂」を採用しています。同樹脂は、株式会社巴川製紙所(東京都中央区)とエフピー化成工業株式会社(静岡県富士市)が開発した「グリーンチップCMF」※1をベースに創出した機能性素材です※2。
事業活動を支える取り組みとして、2023年に改定した「島津グループCSR調達ガイドライン」に沿って、取引先の皆様とのパートナーシップ構築を進めています。このガイドラインは「人権・労働」「安全・衛生」「環境」「倫理」「BCP(事業継続計画)」の5分野について、島津グループとサプライチェーン上にある取引先の皆様が社会的責任を果たしていくために取り組むべき事項を定めています。
島津グループはサステナブルな社会の実現に向けて、事業活動を通じた社会課題解決と、社会の一員としての責任ある活動を両立していきます。世界中のパートナーと力を合わせ、グローバルでの社会課題解決に挑戦し、「明るい未来の創造」と「企業価値の創出」を目指してまいります。
- ※1 「グリーンチップ」と「CMF」は巴川製紙所の登録商標
- ※2 「UL94_V-0相当」
関連情報
当社のサステナビリティ経営について
当社のPFAS分析に関する取り組み
2023/8/31 プレスリリース
マイクロプラスチック自動前処理装置「MAP-100」を発売
2023/11/21 プレスリリース
世界で初めて分析計測機器にセルロースファイバー配合部材を採用
当社の持続可能な調達について