2022年社長年頭挨拶(要旨)について

2022/01/05  山陽特殊製鋼 株式会社 

2022 年 1 月 5 日
山陽特殊製鋼株式会社

2022 年 社長年頭挨拶(要旨)について

山陽特殊製鋼株式会社(社長 宮本勝弘、本社 兵庫県姫路市)は、2022 年 1 月 5 日(水)に本社講堂にて、2022 年始業式を挙行いたしました。始業式における社長挨拶の内容(要旨)は以下のとおりです。

昨年を振り返ると、一昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大は全世界のサプライチェーンを混乱させ、日本の自動車メーカー各社は、生産ラインを停止せざるを得ない深刻な状況を受けた。足元は、部品供給ネックの影響が緩和したことで自動車メーカーの生産が持ち直す一方、今後は世界的なインフレや半導体不足影響の継続、新型コロナウイルス感染症の再拡大による需要の下振れリスクなどが懸念され、依然として予断を許さない状況にある。特に 2021 年度の下期は、原燃料・諸資材価格が急激に上昇した影響を受けて、上期比で大幅な減益を見込んでいる。2022 年度が始まる 4 月以降もエネルギー価格の大幅な上昇は避けられず、更なる販価の改訂をお願いし、マージンを改善することが大きな課題である。

また、当社・日本製鉄・Ovako の 3 社シナジーは、他社にはない当社グループの強みとしてその果実をしっかり享受できるように各分野での取り組みを着実に推進していかねばならない。そして、気候変動問題への対応はあらゆる企業にとって事業継続に欠かせないテーマとなった。当社は 2050 年カーボンニュートラルの実現を目指す方針を打ち出し、Ovako は今年から自社の製造プロセスにおける CO2排出を実質ゼロとするカーボンニュートラル体制に移行する。Ovako は世界の鉄鋼業界において最先端の取り組みを進めており、当社グループにおける将来を見据えた貴重な先行事例としてその成果に期待したい。

このような認識のもと、一年の始まりにあたり、「安全と健康」、「一人ひとりの成長」「技術先進性の拡大」の3つをお願いしたい。

安全については、全員が受け身ではなく攻めの姿勢で安全活動に取り組み、海外子会社も含めて当社グループから1件の災害も出さない覚悟で臨みたい。健康に関しては、昨年 8 月に「健康経営宣言」を打ち出し、ウォーキングイベントなどの生活習慣改善に向けた取り組みを進めている。将来にわたって日々快活に過ごせるよう、自らの心と身体の健康増進に努めてほしい。

また、当社グループは国際色が豊かで、製品は世界中で使用されている。一人ひとりが世界に視野をひろげて積極的に交流し、語学力と多様性を身に付けてほしい。さらに、高品質な特殊鋼製品の造り込みには熟練した技術・技能が欠かせない。技能伝承活動を着実に推進し、ものづくりの匠を将来にわたって引き継いでいきたい。デジタル技術を活用したDXは、その成否が会社の競争力を左右することから、それぞれの職場での改革の推進に期待する。

今後、カーボンニュートラルに向けて、自動車の電動化が加速するとともに、高速鉄道や風力発電への投資も拡大し、当社グループの存在価値がよりクローズアップされる大いなる機会となる。強みとする技術力にさらに磨きをかけ、世界的に認知されている Sanyo と Ovako のブランドの生命線となる品質には強くこだわり、先輩たちから受け継いだ貴重な財産を守りつないでいこう。

グローバルに拠点をもつ当社グループが生み出す特殊鋼製品は、世界中の産業と経済を支え、リサイクルで何度でも生まれ変わる、持続可能な社会の実現に欠かせない素材である。こうしたことを改めて認識し、全員が誇りとやりがいをもって活躍する集団にしたい。

皆さんとともに飛躍の一年とすることを誓い、年頭のあいさつとする。

山陽特殊製鋼株式会社
代表取締役社長 宮本 勝弘

【お問い合わせ先 : 山陽特殊製鋼株式会社 総務部広報グループ(TEL 079-235?6002)】

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