24Mテクノロジーズのライセンスパートナーである京セラ、24Mの技術を活用したSemiSolid(TM)リチウムイオン電池の生産を倍増

次世代電池の技術研究・開発分野をリードする24Mテクノロジーズ（以下、24M）は、同社の技術ライセンスを有し共同開発パートナーである京セラ株式会社（以下、「京セラ」）が、蓄電システムへの需要増を理由に24MのSemiSolid(TM)リチウムイオン住宅用蓄電池の生産能力をFY2026に倍増させる計画を発表したことをお知らせします。

24Mの技術をベースにした京セラの住宅用蓄電システム「Enerezza（エネレッツァ）」の目覚ましい成功は、京セラが革新性と高品質を重視している姿勢をよく示しています。この成功は24MのSemiSolidリチウムイオン電池のイノベーションのさらなる進歩を促し、再生可能エネルギーやバッテリー技術に関心を寄せる業界の専門家、投資家、ならびに消費者がこの技術に対する信頼を高める結果となりました。

京セラは24Mの蓄電池を販売した初のパートナーです。2020年、24Ｍと京セラは、Enerezzaの発売を通じて、24Ｍ SemiSolid電極とユニットセルの製造工程を商業化しました。コスト効率が良く、安全で、寿命が長い蓄電システムであるEnerezzaは、従来の製品と比べると、消費者の経済的負担を軽減することができます。

京セラは現時点で年間2万台の生産能力を有していますが、24Ｍの技術を活用した新しいリチウムイオン電池の生産ラインの開発に100億円を投資し、FY2026にこの生産能力を倍増させる計画です。これにより、滋賀県野洲工場における24M SemiSolidバッテリーの年間生産能力が約400 MWhとなる見込みです。

京セラの代表取締役社長、谷本秀夫氏は次のように述べています。「日本の市場では、自宅で再生可能エネルギーの消費を増やしたいというニーズが高まっています。こうした市場のトレンドに応えるため、当社では24Ｍの先進技術を利用した半固体型蓄電池の生産を拡大し、家庭での再生可能エネルギーの利用促進に貢献してまいります」また、谷本氏は、24Ｍ SemiSolid技術を支える革新性を強調し、より持続可能な社会の実現に向けて再生可能エネルギーの幅広い導入を進めていく意向を明らかにしました。

24Ｍのプレジデント兼CEOの太田直樹は次のように述べています。
「24Mと京セラは、エネルギーのより良い未来を創造するうえで重要な役割を果たすことに注力しています。京セラの生産力の拡張は、安全で環境に優しく、コスト効率の良い再生可能エネルギー貯蔵ソリューションを提供する24MのSemiSolid技術が優れていることを実証しています。24Mは近年、京セラとのパートナーシップを拡大したことを光栄に思います。今後、使用済みバッテリーのリサイクルプロセスの『24M LiForever(TM)』やユニットセルを高い体積効率と低コストでパック化する技術『24M ETOP(TM)』など、当社の最新技術の商品化について協業するのを楽しみにしています」

2024年3月、24Ｍと京セラは、2024年度電気化学会技術賞（棚橋賞）を共同受賞しました。この賞は、Enerezza のエネルギー貯蔵システムにおける24ＭのSemiSolidリチウムイオン電池の実用的応用および商品化の力を証明するものであり、24Mの技術の革新性と影響力をあらためて確認するものとなりました。詳細はこちらをご覧ください。

【京セラ株式会社について】
京セラ株式会社は、グローバルの京セラグループの親会社で、ファインセラミックス（アドバンストセラミックス）のメーカーとして1959年に設立されました。ファインセラミックスなどの材料と金属を組み合わせ、様々なテクノロジーと統合することで、産業用および自動車用部品、半導体パッケージ、電子デバイス、スマートエネルギーシステム、プリンター、コピー機、携帯電話のリーディングサプライヤーに拡大しました。

【24Mテクノロジーズについて】
24Mテクノロジーズは、24M SemiSolidおよびUnit Cell製造プラットフォームによって実現される革新的なバッテリー製造と製品設計テクノロジーセットを提供することで、手頃な価格のエネルギーストレージに対する世界のニーズに応えます。今日のバッテリー製品と製造方法を再構築することにより、パフォーマンスや安全性、リサイクル可能性を向上させながら高コストを削減するという、何十年もの間、世界で求められるエネルギーストレージ製品とテクノロジーに関連する重要課題を解決します。バッテリー業界の主要な発明家、科学者、起業家によって設立、牽引される24Mは、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を構えます。詳細はhttps://www.24-m.com/をご覧ください。