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世界を舞台に活躍したヘア&メイクアップアーティスト・加茂克也の大規模個展を開催

2024/05/24  公益財団法人 ミモカ美術振興財団 

加茂が手がけたヘッドピースや立体作品、約400点を一挙公開

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)は2024年6月30日(日)-9月23日(月・祝)まで、モードの最先端で活躍したヘア&メイクアップアーティスト・加茂克也(1965-2020)の活動を紹介する企画展「加茂克也 KAMO HEAD」を開催します。本展では、トップブランドのファッションショーで実際に使用したヘッドピースを中心に、膨大な数の雑誌記事、アイデアソースや制作過程の記録、加茂がプライベートで制作していた立体作品などを展示します。

企画展「加茂克也 KAMO HEAD」彫刻のような「ヘッドピース」加茂克也の独創性に迫る

Courtesy of CHANEL, Photo by Yasutomo Ebisu
世界の名だたるファッションブランドと多数のコラボレーションを行い、モードの最先端で活躍したヘア&メイクアップアーティスト、加茂克也(1965-2020)の活動を紹介します。
加茂はトップブランドのショーや、ファッション誌の写真のヘアメイクを手がけるなど、国内外のファッションシーンで活躍しました。モデルの顔を覆い隠したり、紙で作った鋲やバラ、 砕いた鏡、大量の鳥の羽といった表現など、前衛的でありながら、気品と造形美をあわせ持つ加茂のヘアメイクデザインは、発表のたびに注目を集めました。なかでも加茂の手によるヘッドピースは、彫刻のような普遍的な美を有し、ファッションでありつつ唯一無二のアートピースとして強い存在感を放ちます。
本展では、トップブランドのファッションショーで実際に使用されたヘッドピースを中心に、雑誌記事、アイデアソースや制作過程の記録、プライベートで制作していた立体作品などによって、加茂の創作活動を俯瞰的に展観します。加茂にとって初めての美術館での個展となります。
1.本展の見どころと展示構成

Courtesy of UNDERCOVER, Photo by Yasutomo Ebisu
Courtesy of JUNYA WATANABE, Photo by Yasutomo Ebisu
Courtesy of MINTDESIGNS, Photo by Yasutomo Ebisu
Courtesy of ANREALAGE, Photo by Yasutomo Ebisu
1-1.ファッションショーのヘッドピースが200点
加茂克也は1990年代後半より数々のトップブランドのコレクションでヘアメイクを歴任しました。通常、ショーで使用するヘッドピースは一回性のものですが、加茂はショーの後、自作のヘッドピースを手元に集めて1点ずつ撮影し、225点を選んで作品集『KAMO HEAD』(2021 年発行)にまとめ、発表しました。本展では、『KAMO HEAD』に掲載されたものを中心に約200点のヘッドピースを展示します。

1-2.膨大な写真や記事の紹介
加茂は国内外のファッション誌や広告において、撮影現場でのヘアメイクも多数手がけています。加茂の名前がクレジットされた写真記事は大量にありますが、特に気に入っていた作品を自身でポートフォリオにまとめていました。本展では加茂のポートフォリオ内の記事を中心に、雑誌や広告でのヘアメイクの仕事を紹介します。あわせて、加茂自身を紹介する雑誌記事や、加茂がヘアメイクを担当したファッションショーを紹介する海外の新聞記事も展示し、その仕事を概観します。


「KAMO HEAD 加茂克也展」(表参道ヒルズ, 2023年)での立体作品展示風景 撮影: 篠田英美、提供:森ビル株式会社1-3.立体作品のインスタレーション
プライベートで加茂が作り続けていた立体作品約200点をご紹介します。木箱の中に、昆虫や植物、卵の殻、雑貨といった身近なものを配置したこれらの作品には、加茂の美意識やシュルレアリスム的な表現への傾倒が感じられます。同時に、優れた造形を瞬時に生み出すセンスと創作技術の高さも見て取れます。



1-4.アイデアソース
加茂は日常的に、雑誌等の印刷物から気になるイメージを切り抜き、スクラップブックにコラージュしていました。その数は50冊を超えます。また、創作の過程とマテリアルを記録したポラロイドブックも複数残っています。加茂の創作活動のアイデアソースとも言えるこれらの資料もご紹介します。
2.トピックス

当館外観 撮影:増田好郎
2-1.MIMOCAのファッション展、第3弾!
当美術館の設立に寄与した画家・猪熊弦一郎は「人々の生活に美を提供したい」という思いから、当美術館において、生活と密接な関係にあるファッションやデザインの領域からも、優れた作品や活動を紹介するよう希望していました。ファッションの第一線で唯一無二と評された加茂克也の創作活動は「未来に向かってアーティストがどういうふうに方向づけ、今にないものを発見していくかっていう、一番大事で一番難しいことの結果を見せる美術館であってほしい」という猪熊弦一郎の言葉に相応しく、本展を、「イサム・ノグチと三宅一生 ARIZONA」(1997)、「拡張するファッション」(2014)に続くMIMOCAで3度目のファッション展として開催いたします。

2-2.ヘア&メイク関係の皆さまのために!毎月第1月曜日は特別開館
香川県内の美容室や理容室の多くは、月曜日が定休日で、当美術館も基本的に月曜日が休館日です。ヘア&メイクアップアーティストである加茂克也の活動を美容室や理容室に勤める方々にご観覧いただくため、本展会期中は、毎月第1月曜日(7月1日、8月5日、9月2日)を特別開館いたします。
3.関連プログラム
会期中、皆さまにより企画展を楽しんでいただくためのプログラムをご用意しました。

Courtesy of ANREALAGE, Photo by Yasutomo Ebisu3-1.オープニング・イベント「ANREALAGE ファッションショー」
加茂克也が長年ヘッドピースを手がけていた、ANREALAGEによるファッションショーを特別に開催いたします。ショーのあとは、ANREALAGEデザイナーの森永邦彦、本展会場構成及びショーの演出を担当した金子繁孝、作品集『KAMO HEAD』のブックデザインを担当した黒田益朗によるアフタートークにて、加茂の業績を語り合います。



日時:2024年6月30日(日) 開場 18:40 開演 19:00
*ファッションショーはおよそ10分間です。
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階大階段、ミュージアムホール
料金:2,000円、ミモカフレンド会員1,500円(チケット発売日および購入方法は当館HPでお知らせします)
定員:100名(全席自由)
アフタートーク出演:森永邦彦(ANREALAGEデザイナー)、金子繁孝(演出家)、
黒田益朗(グラフィックデザイナー)

3-2.キュレーター・トーク
本展担当キュレーター(古野華奈子)が展示室で来館者に見どころをお話しします。
日時:2024年7月7日(日)、8月4日(日)、9月1日(日)各日14:00-
参加料:無料(別途本展観覧券が必要)、申込不要

3-3.ワークショップ「今日の私のヘッドピース」
紙や毛糸、針金、段ボールなど身近な材料を使って、当日の服装に合わせた自分だけのヘッドピースを作ります。
日時:2024年7月20日(土)、21(日)各日10:30-12:30 /14:00-16:00
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階造形スタジオ
対象:小学生~大人
参加料:無料
定員:各回25名(要申込、応募者多数の場合は抽選)
申込〆切:7月10日(水)まで(申し込み方法は当館HPでお知らせします)

3-4.親子でMIMOCAの日
高校生または18歳未満の観覧者1名につき、同伴者2名まで観覧無料となります。
日時:2024年8月24日(土)、25日(日)10:00-18:00(入館は17:30まで)

*その他のプログラムは決まり次第、当館WEBサイトなどでお知らせします。

●出品作家プロフィール


加茂克也(かもかつや)
1965年福岡県生まれ。1988年modʼs hairに所属し、ファッション誌や広告、ファッションショーなど国内外で活躍する。2003年第21回毎日ファッション大賞を受賞、1983年の賞創設以来、初めてファッションデザイナー以外での受賞となる。2015年個人事務所「KAMO HEAD」を立ち上げ独立。2020年逝去。2021年作品集『KAMO HEAD』出版。
主なコレクション:JUNYA WATANABE、UNDERCOVER、CHANEL、MINTDESIGNS、ANREALAGE など。
主な展覧会:「加茂克也展 ʻ100 HEADPIECESʼ」(個展/ラフォーレミュージアム原宿、2013年)、「VANISHING ACT 2018 Made head for Haider Ackermann」(グループ展/ Villa Noailles(仏)、2018年)、「KAMO HEAD 加茂 克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996-2020」(個展/表参道ヒルズ、2023年)など。

開催概要
展覧会名:加茂克也 KAMO HEAD
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
所在地:香川県丸亀市浜町80-1
会期:2024 年 6月30日(日)-9月23日(月・祝)
開館時間:10:00-18:00(入館17:30まで)
休館日:月曜日(ただし7月1日、15日、8月5日、12日、9月2日、16日、23日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)
観覧料:一般 950円(760円)、 大学生 650円(520円)
    高校生以下または18歳未満・丸亀市在住の65歳以上・各種障害者手帳お持ちの方とその介護者1名は無料
    *同時開催常設展「猪熊弦一郎展 人や動物や物々」観覧料を含む
    *( )内は前売り及び20名以上の団体料
問い合わせ先:0877-24-7755主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
助成:一般財団法人自治総合センター
会場構成:株式会社金子繁孝事務所
ヘッドピース監修:小田代裕(mod's hair)
特別協力:modʼs hair
協力:ANREALAGE、CHANEL、JUNYA WATANABE、MINTDESIGNS、UNDERCOVER

前売り券情報
楽天チケット https://leisure.tstar.jp/event/rlikggm/
【販売場所(香川県丸亀市)】
あーとらんどギャラリー:0877-24-0927
オークラホテル丸亀:0877-23-2222
おみやげSHOPミュー:0877-22-2400

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