当業界の全産業内での位置づけ

旅行・レジャー業界は、消費者にサービスを提供して精神的な充足を与える。就業者数では産業全体の2.0%を占める

 旅行・レジャー業界の名目GDPは7.7兆円で、産業全体の1.4%を占める。一方、就業者数は134万人で、産業全体の2.0%を占める。
 旅行・レジャー業界は、旅行・宿泊、レジャー施設、スポーツなど、人々の余暇における娯楽を提供する業界である。旅行・宿泊などは人的サービスが主体の労働集約型産業となり、近年は慢性的な人手不足に直面している。テーマパーク・娯楽施設のように空間を提供するビジネスの場合は労働集約的側面がありながら、資本集約的な性格も強くなる。
 また、消費者による余暇時間の消費に対してサービスを提供することから、業界全体で限られたパイを取り合う構造となりやすい業界でもある。