今後も継続してリユースパネルの発電状況を公表し、使用済み太陽光パネル大量廃棄時代におけるサーキュラーエコノミーにも貢献
この度、株式会社エックス都市研究所(代表取締役 大野眞里)と株式会社浜田(代表取締役 濱田篤介)は、リユースパネルを使用した太陽光発電所を2023年3月に建設しました。これにより株式会社エックス都市研究所が参加する「再エネ100宣言RE Action」の目標を2023年度中に達成する予定です。
株式会社浜田は、使用済み太陽光パネルを選別・検査した後に、性能合格品を国内外へ販売しており、今回株式会社エックス都市研究所が建設した太陽光発電所では、全て株式会社浜田が調達したリユースパネルを使用しています。
1. REAction目標達成のための非FIT太陽光発電所の建設
株式会社エックス都市研究所は、2019年10月「再エネ100宣言RE Action」に参加し、2030年までに事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーに転換する目標を掲げました。
当社が入居するオフィスビルでは、全館の電力契約をビルの管理会社が行っているため、当社が電力の契約先や契約メニューを選ぶことができません。そこで、敷地外に使用電力量分以上の環境価値を取得することができる非FIT太陽光発電所を2023年3月に建設しました。発電した電力の環境価値は非FIT非化石電源登録を行い、V-PPAの仕組みを利用して非FIT非化石証書を取得し、自社で活用します。
このスキームでは、賃貸オフィスのため電力の契約先を自ら変更できない事業者でも「自ら再エネ発電事業を行い、再エネ電力証書を創る」主体性と追加性を兼ね備えた再エネ100%転換が可能となります。今後は、テナント事業者に向けて再エネ100%転換の新たな選択肢として、今回のスキームを周知していきたいと考えています。
図 非FIT太陽光発電所建設とV-PPAによるRE Action目標達成のスキーム
【発電所概要】
所在地 :栃木県栃木市
パネル容量 :119.34kW(442枚、全てリユースパネル)
想定年間発電電力量:約11万kWh/年
稼働時期 :2023年3月
2.太陽光パネルはリユースパネルを活用
株式会社浜田では、リパワリング工事や災害などで発生する使用可能な太陽光パネルを性能検査後に、リユースパネルとして国内外へ販売しています。これまでのリユースパネルの販売先は主に海外でしたが、現在は国内を中心に販売強化を進めています。
国内でリユースパネルの活用が少ない理由として、保証や性能への懸念があり、検討段階で止まってしまうことが多かった。そのため、今回使用するリユースパネルは株式会社浜田による性能検査を合格したものを活用し、その発電所の発電実績を検証することで、リユースパネルの信頼性を高めたいと考えております。
今回、発電所稼働後の1ヶ月間の発電実績を分析したところ、シミュレーションで想定した日発電電力量とほぼ同値であり、リユースパネルであっても問題なく発電していることを確認しています。今後も引き続き、発電状況を継続的に確認し使用済み太陽光パネル大量廃棄時代におけるサーキュラーエコノミーにも貢献して参ります。
図 リユースパネル利用の流れ
詳細は下記をご参照ください。
本プレスリリースの詳細版
https://prtimes.jp/a/?f=d82695-18-1b07b0f1bee2dd2ae99990628d7a0a57.pdf
(株)エックス都市研究所掲載「非FIT太陽光発電所の運転を開始しました。」
https://www.exri.co.jp/news/topics/3618.html