特急やくも273系車両デザインの決定について

2022/10/20  西日本旅客鉄道 株式会社 

2 0 2 2 年 1 0 月 2 0 日

西日本旅客鉄道株式会社

特急「やくも」に投入する新型車両のデザインの決定について
~沿線の風景に響き自然に映える車体、山陰の我が家のようにくつろげる温もりのある車内~

JR 西日本グループでは「JR西日本グループ中期経営計画 2022」に掲げる、地域共生の深耕に向けて新幹線を基軸とした広域鉄道ネットワークの磨き上げの取り組みを進めています。この度、2024 年春以降に山陰・山陽エリアを結ぶ特急「やくも」に投入予定の新型車両(273 系特急形直流電車)の車両デザインが決定しましたのでお知らせします。

1.デザインコンセプト

「沿線の風景に響き自然に映える車体、山陰の我が家のようにくつろげる温もりのある車内」

2.ロゴ・シンボルマーク

3.車両エクステリアデザイン

4.車両インテリアデザイン

(1)グリーン車
(2)普通車
(3)グループ向け座席

5.デザイン監修

株式会社イチバンセン(デザイナー川西康之氏) + 近畿車輛株式会社デザイン室 沿線の山々をイメージした緑色ベースに、古来から神事に用いられ、人を守る魔除けの意味もある「麻の葉」模様をあしらい、沿線の自然・風土を演出 明るく空間の広がりを感じられる黄色ベースに、富と長寿の象徴とされる亀の甲羅をイメージした「積石亀甲」模様をあしらい、山陰の文化・風土を演出 鉄道車両の特性を活かし、大きな窓からの車窓が楽しめ、向かい合える座席構成、フラットにできるシート、 大型テーブルと緩やかな仕切りで適度なプライベート空間としたグループ向け座席を新たに設け、くつろぎを演出

6.新型車両の主な特徴

(1)安全性・安定性
・防犯カメラの設置による車内セキュリティ向上
・車体の衝突安全対策、機器の二重系化等

(2)快適性
・新たに開発・実用化した、国内初となる「車上型の制御付自然振り子方式※」による 乗り心地の向上
※車上の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで 車体を傾斜させる(当社、鉄道総合技術研究所、川崎車両の共同開発)
・座席間隔の拡大、座り心地を改善した座席の採用
・空気清浄機の搭載、抗菌・抗ウイルス加工による安心した車内環境づくり

(3)バリアフリー・利便性]
・車椅子スペースの拡大、多目的室の設置など幅広いご利用層を意識した設備の充実
・車内 Wi-Fi、全席コンセント、大型荷物スペース設置

(4)環境負荷の軽減
・よりエネルギー変換効率に優れた VVVF 制御装置、LED 照明等による省エネ化

7.運行区間

岡山駅~出雲市駅

8.投入車両数

44 両(4 両×11 編成)

9.営業開始時期

2024 年春以降、営業運転開始予定

今回ご案内の取り組みは、SDGs 目標の 7 番、9 番、11 番、13 番に貢献するものと考えています。

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