「不満」46.7%/もっと取り組むべきは「掃除や片づけ」
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『夫の家事育児2024』をテーマに、就労志向の既婚女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:631件)
■調査結果概要
1.夫の家事・育児に「満足・不満はない」53.2%、「不満」46.7%
2.「現実とイメージ」、「直近3か年」、「子どもの数別」比較
3.取り組んでいた家事は、子どもいる・いない共に「ゴミ出し」が最多
4.取り組んだ方がいい家事は、子どもいる・いない共に「掃除や片づけ」が最多
5.夫の家事・育児「取り組み不足度」
6.フリーコメントより
1.夫の家事・育児に「満足・不満はない」53.2%、「不満」46.7%
2.「現実とイメージ」、「直近3か年」、「子どもの数別」比較
3.取り組んでいた家事は、子どもいる・いない共に「ゴミ出し」が最多
4.取り組んだ方がいい家事は、子どもいる・いない共に「掃除や片づけ」が最多
5.夫の家事・育児「取り組み不足度」
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<家事・育児を十分行っていて満足と回答した人>
・何でもやってくれるので感謝しかないです。これ以上することはないです(^^)有り難いです!(50代:今は働いていない)
・数年前から自分の休みの日は献立を考え料理をしてくれる様になり助かってます。あと重い買い物も手伝ってくれたらもっと助かります(60代:契約社員)
・在宅ワークに伴い、周りの若いパパたちがかなり家事、育児をしている様子を見ることが増え、主人も看過されたようです。料理はやはり家計のやりくりも範囲もあるので、難しいかな、、と感じています(40代:パート/アルバイト)
・在宅勤務なので、家事をよくやってくれる(50代:派遣社員)
・私は病弱なので、夫の方が家事をしてくれて、不満はありません(40代:契約社員)
・夫は激務で夜遅く、酷いと深夜まで仕事をしています。それでも時間を作って送迎やお風呂に入れたり、家事もできる範囲でとてもよくやってくれています(30代:今は働いていない)
・育児は100点満点大満足です。いつも子供を優先し寄り添った対応でありがたいです。家事は…「使ったものは元に戻す」これを徹底して頂きたい(40代:パート/アルバイト)
・手伝うという感覚が元々ないので、全てのことが主体的でありがたい考え方だと思う(30代:今は働いていない)
・10年以上前から積極的に家事育児に関わってくれる夫でしたが、当時は子の看病等で休む姿を「大黒柱としてしっかり働かないなんて」「母親がやらないなんてかわいそう」と言われたものでした。最近は積極的に関わる父親も増えて偏見の目が少し減った気がします(40代:契約社員)
・離婚を申し出ると積極的に手伝うようになった(50代:正社員)
<家事・育児を少しは行っていて不満はないと回答した人>
・言えばやってくれるのでありがたいですが、妻がお願いしてやってもらう、という感覚を変えていってもらえるようにしたいです(40代:フリー/自営業)
・子供が小さい時には行事ごとに仕事を休み、熱心に写真、ビデオ撮影をしてくれた。今は、子供も大きくなり、行事に参加も殆どなく、相談に乗ることはしている(60代:パート/アルバイト)
・家事は全くしないですが、子供と良く遊んでくれるのでプラスマイナスゼロかなと思います(40代:派遣社員)
・夫の在宅時間を考えると、週末にご飯を作ってくれるだけでありがたい(40代:パート/アルバイト)
・夫は仕事しているので、大学生の娘や、高校生の息子が手伝わなくてはいけないと思うが、夫が細々手伝ってくれるので申し訳ないと思う(50代:派遣社員)
・育児は2人で行うことと自覚があるが、家事は全任せなのは辛い(30代:今は働いていない)
・出張が多くほぼ家にいないので、物理的に家事や育児はできない。収入はしっかりあるし、私の低レベルの家事にも文句を言った事がないので現状がベスト(50代:派遣社員)
・思うことは特にありません。我が家は夫が収入のメイン、私が家事育児のメイン、と分担しています。家事育児の悩みや改善に関して、夫が一緒に考えてくれるので満足しています(40代:パート/アルバイト)
・食器の洗い物、食器片付け、洗濯物を畳んでしまうのはやってくれるので少し助かっている(50代:今は働いていない)
・やっと、自分から進んで家事等…やるようになったのは、とっても良いこと(50代:パート/アルバイト)
<家事・育児を少しは行っていたが不満と回答した人>
・ひとりならできるのにも関わらず私がいるとしないこと(基本的には私がすることと思っているからだと思うと許せない)(50代:派遣社員)
・家の片付けをしてほしい。できれば、定期的に(50代:今は働いていない)
・仕事で疲れているのはわかるが、一緒にテレビを見てる時間でもこちらは細々動いているが、それを見ても何も動こうとしないのはなぜか?なにも思わないのか?(30代:派遣社員)
・正直余計な家事が増えるので、あまりやってもらいたくない(50代:パート/アルバイト)
・洗濯なら、しぶしぶ干すだけ。洗濯物を集めて、洗濯機を回すのは私。外に出したらしまうのも、こちらから〇時と指定しないと、いつ室内に入れるのか指示しないのが悪いと外が暗くなっても干しっぱなし(40代:パート/アルバイト)
・親世代がお父さんは外で働いて家事は何もしないのを見て育ってきたせいか、何もやらないので、昔と違ってお母さんも働いているので、お母さんが働かなくても充分な稼ぎを作るか、できなければ平等に家事育児をしてほしい。子どもがお父さんよりお母さんと一緒にいたいといって離れないので、結局私が育児もすべてやっている(40代:派遣社員)
・昔昔の日本男子なので、少しでも何か家事手伝いしてくれたら嬉しいですわ(60代:パート/アルバイト)
・自分の仕事が忙しいのは分かるがもう少し家事に対して能動的にやって欲しい いちいちやって欲しい家事を都度伝えるのも手間がかかる(40代:派遣社員)
・日用品の補充、洗い場の水取り、何でも使用後の軽い掃除など細かい作業も家事のうちと、理解していない。洗濯、掃除機がけ、料理を作るだけ、が家事だと思い込んでいる(40代:今は働いていない)
・家事は女性がメインで行うものという感覚がどうしても抜けないようだ。名もなき家事については何度言っても存在自体が認識できない。結局自分がやったほうが早いのでやっている(50代:派遣社員)
<家事・育児を全く行っておらず不満と回答した人>
・夫にはもう何も家事育児について期待していない(50代:パート/アルバイト)
・親だという自覚が足りなさすぎる。また子供の成長などによる状況変化に適応できていない。家事も生きるために必要な事だと思うが全くしないので生きる力がないなと感じる。いずれも要求されなくても自発的にやるものでは?(40代:今は働いていない)
・自分の仕事と思っていない。手伝ってやった、俺がしてやったと言う言い方をする。仕事が忙しく、残業で遅くなると、お前の仕事は家事やろと言う(50代:パート/アルバイト)
・なにもしないし、家に1番いないはずなのに、1番家を汚す(40代:今は働いていない)
・若い方はどうかわからないけれど、昭和生まれで1人暮らししなかった旦那の様な夫は子供巣立ってから 重荷になる(50代:今は働いていない)
・どこかしら家事、育児は女がやるものと舐め腐っている。腹が立つ(40代:パート/アルバイト)
・家事を一切してこなかった人間なので、主人が1人残った場合、どうなるんだろうと今から心配しています(60代:パート/アルバイト)
・夫の家事育児は、妻のお手伝いでしかない。主体的に家庭、家のことを思って行動してほしい。お手伝いなら子どもでもできる(30代:パート/アルバイト)
・こちらが働いてるにも関わらず、自分の方が収入が上である、と大きな顔をして何も手伝わない。せめて感謝くらいしてほしい(40代:派遣社員)
・テレワークで一日中家にいるのですが、家事は殆どやらないので呆れ返るばかりです(50代:パート/アルバイト)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
かねて、家オペレーションの負担は女性に偏っていると言われてきました。就労志向の既婚女性に「2024年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思いますか」と尋ねたところ「満足」「不満はない」あわせて53.2%、「不満」と回答した人の比率を上回りました。過去2年は不満の方が上回っていたこと、既婚女性以外から見た夫のイメージよりも「不満なし」と答えた人の比率が10ポイント近く高くなっていることなどから、
夫の頑張りを認識している妻が増えてきていると感じます。ただ、お子さんの数が増えるほど不満の比率は上昇しており、育児が大変になるほど夫に期待することも増えていく状況が表れているのかもしれません。
「2024年を振り返って、家事・育児で夫が“積極的に取り組んでいた”と思うことは何ですか」との質問には、お子さんがいる・いないに関わらず「ゴミ出し」と答えた人が最も多くなりました。また、もっと積極的に取り組んだ方が良いと思うことについては、お子さんがいる人もいない人も「掃除や片づけ」が最も多くなりました。2023年の調査(※)では、お子さんがいる人の回答で最も多かったのは「名もなき家事」でしたが、今回は比率を下げて2位となっています。家事育児で夫が積極的に「もっと取り組んだ方が良いこと」の比率から「取り組んだこと」の比率を引いて算出した「取り組み不足度」はお子さんがいる人もいない人も「名もなき家事」がトップではありますが、ギャップも少なくなる傾向にあります。まだ家事育児の負担は妻に大きくのしかかっている傾向は見られるものの、夫の頑張りで偏りを解消する方向へと進んでいる様子が見られます。一方で、仕事の負担は減っておらず、
職場には家庭との両立が女性だけの課題ではなくなりつつあることを踏まえた体制づくりが求められると考えます。
※夫の家事・育児2023:
https://www.bstylegroup.co.jp/news/33032/
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同
参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:631名 ※既婚女性のみ
調査実施日:2024年11月26日(水)~2024年12月8日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒
https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒
http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。