1751年創業の繊維商社タキヒヨー株式会社(本社:名古屋市西区、代表取締役 社長執行役員:滝 一夫)は、10月23日(水)・24日(木)の2日間、浅草橋ヒューリックホールにおいて、第3回目となる全社横断型の「総合展示会」を開催しました。
今回の展示会では2日間で延べ288名の方にご来場いただき、原料から糸、紡績、生地開発、アパレル製品、そして販売プロモーションに至るまで、繊維の川上から川下までのあらゆる工程を担う当社だからこそできる、強みを掛け合わせた多彩なソリューションをご提案しました。
1.サステナビリティブース
欧米市場ではますますサプライチェーンの透明性が求められ、グリーンウォッシュに対する規制も強まりつつあります。表面的なサステナブルのアピールではないエビデンスを伴う取り組みが求められるいま、当社が有するさまざまなソリューションの活用により実現する「根拠のある」ものづくりをご提案しました。
原料から製品、店頭まで国際認証でつながるサプライチェーン
当社は、2024年7月にGRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)およびGOTS(グローバル・オーガニック・テキスタイル)のブランド認証監査を完了し、素材から店頭に並ぶ商品までを国際認証で繋ぐことが可能となりました。第三者によって客観的に裏打ちされたサプライチェーンの構築にいち早く取り組むことで、お客さまの課題解決を目指します。
展示会ではインドの生産背景をGOTS認証でつないだ各種製品をご提案しました。
リサイクル原料100%素材「RECT100(レクト100)」
繊維が短いため紡績が難しく、100%リサイクル素材での製品づくりが難しいコットン。リサイクルポリエステルと混紡することで100%リサイクル素材由来を実現した「RECT100」を初提案しました。
異業種との協業によるサステナビリティの実現
新たにパートナーシップ契約を締結した株式会社BIOTECHWORKS-H2との協業により、回収した衣料品を繊維として循環できるものは当社のスキームを活用し、困難なものはバイオテックワークス社の技術で水素としてエネルギー化することが可能になりました。
2.素材企画開発ブース
商社でありながらものづくりを深化することで蓄積したノウハウを生かした多彩な開発素材をご提案しました。
ニーズが高まる美容に特化した新素材「moisfit+」
ナノ化されたビタミンEを繊維に練りこみ、直接触れることで肌にうるおいを与える「moisfit+」が初登場。「化粧品」としての販売も可能な機能性を持つため、「美」に対する需要喚起も期待できます。
東洋紡せんい株式会社との共同開発素材「ECOTEC DEO-R」
GRS認証取得素材と東洋紡せんい株式会社が持つ分子構造を変化させる技術を掛け合わせ、持続的な消臭効果を持たせた共同開発素材「ECOTEC DEO-R」を初披露。機能性×サステナブルでお取引先の課題解決の可能性を広げます。
3.AI活用ブース
当社が有するものづくりのノウハウと最新のAI技術を掛け合わせることで、付加価値を高めた提案が可能に。当社の強みを生かしたAI×ものづくりの新しい可能性を紹介しました。
AIを活用した販売戦略
当社が長年培ってきたノウハウを生かしたトレンド分析や市場調査、店頭情報に基づく従来予測と、膨大なデータからAIが分析するデジタル予測を掛け合わせた需要予測スキームに気温分析を加え、新たに月別の需要予測が可能になりました。さらにAIモデルを活用したファンマーケティングや動画プロモーションを展示し、需要予測から企画、販売プロモーションまで、ワンストップでご提案できる当社のスキームの幅広さを披露しました。
産学連携×生成AI
Z世代が等身大で商品開発を行う大妻女子大学の学生ブランド「m_r tokyo(マールトウキョウ)」とのコラボで、生成AIを使ってデザインした「生成AI×平成レトロ」をテーマにしたサステナブルなTシャツコレクションをお披露目しました。生成AIの技術指導は当社のデザイナーが行い、現役大学生が「今ほしい」Tシャツをデザインしました。
4.ジェンダーレスなライフスタイルを提案する新ベビーブランドブース
「安心・安全」に妥協が許されない新生児向けアイテムで長年企画・生産を行ってきた専門チームが新しく立ち上げた新ブランド。「自分らしく子どもとの時間を愛そう」というメッセージを込め、ジェンダーレスなライフスタイルを提案します。実際の店舗展開までイメージしたブースで、お客さまがより具体的に店頭をイメージできるよう、VMD提案まで行いました。
5.「好き」の多様性に応え、購買を喚起する多彩なコンテンツブース
消費行動の動機付けが細分化される現代。多彩なコンテンツで消費者の「購入する意味」を創出する提案をしました。長年ライセンスやものづくりのノウハウを蓄積してきた当社だからこそできる、消費者の多様な「好き」に寄り添う新企画をそれぞれ展開しました。
Cup Of Therapy(R)ブース
Disney
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社との協業により、今回の展示会ではいち早くDisneyの新テーマを商品に落とし込み、キャラクターたちがリアルなティーンのファッションを楽しむ様子を表現しました。
ちびまる子ちゃん
アニメ版ちびまる子ちゃんの商品化の実績を生かし、今回新たに原作版ちびまる子ちゃんでのライセンスを取得し初提案。原作の世界観に忠実に商品企画を行いました。
Cup Of Therapy(R)
SNSから根強いファンを獲得しつづけている、フィンランドのイラストレーターとセラピストによるブランド「Cup Of Therapy(R)」を初提案。セラピーになじみのない日本の消費者にもアートとメッセージで優しく寄り添うライフスタイル提案型の企画です。
NPO法人 猫の森
保護猫活動に取り組むNPO法人「猫の森」への寄付連動型商品企画を初披露。自分の消費が何につながるかに価値を置く消費者に購買を促す「イミ消費」を切り口とした提案を行いました。
韓国コンテンツ
広い情報網を生かし、日本マーケットに進出したい韓国ブランドやインフルエンサーと日本企業を「つなぐ」マッチングサービスの新提案を行いました。企画からアウトプット、SNSを使ったプロモーションまでの提供が可能な「創る商社」だからこそできる価値創造です。