ディー・クリエイトとオルツ、「考査AIシステム」の実用を開始

2024/09/10  株式会社 博報堂DYホールディングス 

~ダイレクトマーケティング事業分野で広告制作、主にTVインフォマーシャル制作の考査検証にAI技術を導入~

株式会社ディー・クリエイト(本社:東京都港区、代表取締役社⾧:富田芳光)は、株式会社オルツ(本社:東京都港区 代表取締役CEO:米倉 千貴)と、ダイレクトマーケティング*1事業分野で、AI活用に向けパートナーシップ体制を強化 推進し、TVインフォマーシャル*2を中心としたオフライン広告、オンライン広告のコンテンツ制作過程における考査検証において、AI技術を活用・応用すべく「考査AIシステム」の開発を進め、2024年7月に本システムを実用化しました。その後PoC等を行い、2024年度中に外部向け「SaaS型サービス」の開始を目指します。本システムは広告考査のみではなく、TVインフォマーシャル放送の際に必要な番組考査の領域もカバーしていることが特徴です。なお、本システムにおいては2024年8月に特許を出願しています。


■『考査AIシステム』の概要図

※ディー・クリエイトとオルツ:両社のノウハウ/知見等とAI技術を活用し、ビジネス共創したメディア・コンテンツ考査システム(図式)

■『考査AIシステム』導入の目的
ディー・クリエイトは、創業以来20年以上にわたり、TVインフォマーシャル制作を中心に、数多くの考査交渉に携わり、パフォーマンスの高い広告コンテンツの制作に取り組んで参りました。そこで培った、考査ナレッジに加え、広告制作に おける各種ガイドライン等のルールを元に、より高度なAI技術、OCR技術等を応用した機械学習に知見を持つオルツの AI エンジンを導入し、システム開発に取り組むことで、考査検証の環境整備を実現し、社内の業務効率化・負荷軽減と、 考査検証 (高度な専門知識や経験が必要)の品質の平準化と安定化を目指し、開発に着手しました。

■『AI考査システム』ソリューションサービスの提供
現行、「考査検証」は、広告主をはじめ、広告会社、制作会社等広告制作に携わる企業において重要なチェック機能であり、広告を発信する媒体社においては、専門知識や経験を有したベテラン担当者が担っています。ここにAI技術を導入 することにより、データ検証や業務工程の80%以上の人的対応をRPA化に置き換え、検証精度の向上、検証基準の平準化・安定化、検証業務の効率化が可能になると判断し、『AI考査システム』の開発を進めて参りました。 ディー・クリエイトは、自社内向けの開発に留まらず、考査検証を実施している得意先・取引先などの外部向けに、 『SaaS型サービス』の開発・提供を構想しており、2024年度中の導入を目指し、今後もディー・クリエイトとオルツ のAIビジネス共創パートナーシップ体制を強化推進して参ります。

※1 ダイレクトマーケティングとは
ダイレクトマーケティングとは、企業が消費者と直接的にコミュニケーションを図り、商品やサービスの販売を促進するマーケティング手法です。 中間業者や小売店を介さずに、企業がターゲットとする消費者に対して直接アプローチするため、効率的に顧客との密接な関係を築くことができ、 販売やブランドロイヤルティの向上を図るための有効なマーケティング活動として広く利用されています。

※2 TV通販インフォマーシャルとは
TVインフォマーシャルとは、「インフォマーシャル(infomercial)」の一種で、テレビ番組の形式をとって商品やサービスの詳細情報を提供する ⾧時間の広告を指します。この言葉は「情報(information)」と「コマーシャル(commercial)」を組み合わせた造語です。通常のテレビ広告が 30~60秒程度であるのに対し、インフォマーシャルは60秒~30分、時には1時間の⾧さで放送されることがあります。インフォマーシャルは、 主に直接販売形式で商品の注文を受付けることが一般的です。この形式は、視聴者に対して商品の魅力をじっくりと伝えることができるため、 特定の商品やサービスの販売促進に効果的とされています。

※記載れている会社名、製品名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。

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