株式会社ジー・キューブが、株式会社ジーシーサイエンス、株式会社スマートスタート、オンキヨーヘルスケア株式会社らと脳卒中後の機能回復プロジェクトをスタート

2024/09/24  株式会社 ジー・キューブ 

脳卒中後の機能回復を目指し、医療とフィジカルケアを融合したアプローチを提供

株式会社ジー・キューブ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:西村 賢治)は、脳卒中を経験した方々が迅速かつ効果的な社会復帰をし、自立した日常生活を送れるようになるための支援として、医療とフィジカルケアを融合した新しいアプローチを提供するためのプロジェクトチームを2024年9月6日に発足しました。チームには医師、サイエンティスト、医療機器開発者、スポーツ栄養士などが参画し、最新の科学と技術を駆使して画期的な回復メソッドの構築に取り組みます。
従来の手法では見逃されがちであった脳卒中後における機能の回復を重視し、患者の生活の質を向上させることを目指すと同時に、働きながらリハビリテーションを受けることができる環境整備などにも力を注いでいきます。
本プロジェクトには2023年に脳卒中を経験した株式会社スマートスタートの取締役CTOの加藤 龍一氏が被験者としても参加、さまざまなアプローチをご自身で試みていくことで、プロジェクトチームに対して効果の迅速なフィードバックを可能にします。
また本プロジェクトは開始から6ヶ月後には成果を確認しながら被験者数をさらに拡大し、データ精度を一層上げることで次のステージへと前進する予定です。

左から:オンキヨーヘルスケア株式会社 代表取締役社長 中島健城、株式会社ジー・キューブ 経営企画 森下璃南、株式会社ジー・キューブ 代表取締役 西村賢治、株式会社スマートスタート 取締役 CTO 加藤龍一、株式会社ジーシーサイエンス 取締役(元名古屋大学医学系研究科教授/再生医療認定医/総合内科専門医)柴田玲、株式会社スマートスタート 代表取締役 奥島康志、右上:オンキヨーヘルスケア株式会社 社外取締役(至学館大学 健康科学部 栄養科学科 准教授)杉島有希(敬称略)


●機能回復プロジェクトの内容

〈脂肪幹細胞培養上清液の効果的利用〉
脂肪幹細胞培養上清液とは、脂肪から間葉系幹細胞を取り出して培養する際に分泌したタンパク質成分のことですが、この脂肪幹細胞培養上清液中には幹細胞から分泌される数百種類もの成長因子やサイトカインなどが含まれており、体内の再生能力の高い細胞に働きかけて組織の再生を促すなどの効果が期待できることが、近年の研究で分かってきています。
本プロジェクトでは、株式会社ジーシーサイエンス取締役(元名古屋大学医学系研究科教授/再生医療認定医/総合内科専門医)である柴田 玲医師の監修のもと、医療法人研樹会の協力を得て、この脂肪幹細胞培養上清液の持つ高い再生能力や細胞修復能力が脳卒中後の機能回復に効果的であることを、吸入法による投与と共に立証していこうと考えています。

〈ビジョントレーニングによる前頭前野の活性化〉
脳の一部である「眼」の機能を向上させることで、視覚機能と直接連動している脳そのものの働きの活性化が期待できます。脳にインプットされる情報の80%は眼からの情報であり、視覚機能を高める運動であるビジョントレーニングを行うことで、意思決定や情報処理、また感情のコントロール、そして日常生活において作業をするのに必要な情報を一時的に記憶して処理する機能などがある前頭葉の中の前頭前野の活性化に効果があるとされています。このフィジカルなトレーニングにはプロジェクトメンバーである株式会社スマートスタートのトレーニング機器「REAXION」を活用していきます。
※「REAXION」は株式会社スマートスタートの商標登録です。

〈超低周波の音波振動による全身運動〉
血液とリンパの循環を促して代謝性・筋骨格系の支障を緩和し、筋肉と神経系の活性化に効果があることを検証していきます。これには非自発的な音波運動による刺激が有効とされていますが、本プロジェクトでは音響スピーカーの原理を応用して3-50Hz帯域の精密な低周波「Sonic Wave」を発生させる「SONIX」を使用して、最先端のソニックウェーブセラピーを行っていきます。

〈機能回復に寄与する食生活改善の提案〉
機能回復を効果的に進めるために、食事やサプリメントの内容から栄養素の過不足をグラフや点数で分かりやすく表示する食事トレーニングアプリ「food coach」を使用して、栄養管理をしていきます。このfood coachは世界最強レスリングチームを育んだ至学館大学が開発しました。オンキヨーヘルスケア株式会社は至学館大学 栄養サポートプロジェクト(NSP)と連携して本プロジェクトに取り組んでいきます。

〈医師による機能回復の評価と結果考察〉
機能回復を数値的に測定していくためにNIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)スコアによる評価を導入。機能回復プログラムをスタートする際には、まず脳卒中の重症度を評価するためにフィジカルテスト、問診、血液検査(バイオマーカー検査)を行います。この血液検査においては遺伝子検査も同時に行い、DNAを解析することで発症と遺伝的なものとの関連なども研究していきます。本プロジェクトでは株式会社ジーシーサイエンス取締役(元名古屋大学医学系研究科教授/再生医療認
定医/総合内科専門医)である柴田 玲医師と医療法人研樹会が連携して試験や評価を行っていきます。




●プロジェクト特別協力メンバー
株式会社スマートスタート 取締役 CTO
加藤 龍一 49歳
2023年に脳卒中(脳出血)を経験。後遺症として左上下肢に麻痺と感覚障害、左顔面麻痺があり、構音障害も少し残る状態でしたが、現在は勤務していた会社(スマートスタート)に復職し、社会復帰を遂げられています。本プロジェクトではご自身で機能回復プログラムを実際に行っていただき、定期的なNIHSSスコアの測定、バイオマーカー検査による評価データをご提供いただきます。

〈加藤 龍一さんがプロジェクトに期待すること〉
「脳卒中を経験してからさまざまなリハビリを行ってきましたが、今回、新しいアプローチを自分自身で試してみることでその効果を大変期待していますし、完全な社会復帰ができるように回復することを心から願っています。また周りにいる同じような経験をされた方々にも、このプロジェクトは希望の光を届けられるのではないかと思います」


機能回復プログラムをスタートする前の血液採取(左:加藤龍一さん 右:柴田玲医師)

●プロジェクト参画企業概要
株式会社ジー・キューブ
代表取締役:西村 賢治
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2 神戸キメックセンタービル5F
URL:https://www.g3-conception.com/

株式会社ジーシーサイエンス
取締役(医師):柴田 玲
〒650-004 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2 神戸キメックセンタービル6B
URL:https://gc-science.co.jp/

株式会社スマートスタート
代表取締役:奥島 康志
〒102-0085 東京都千代田区六番町1-1 恩田ビル3階
URL:https://smasta.co.jp/

オンキヨーヘルスケア株式会社
代表取締役社長:中島 健城
〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町6 大矢ビル4階

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