長谷工コーポレーションとニチハが共同開発 - 複合乾式外装工法「RC×EX工法」が技術審査証明を取得 ~耐久性・デザイン性・更新性・耐燃えひろがり性に優れ環境にも配慮~

2022/06/02  株式会社 長谷工コーポレーション 

長谷工コーポレーションとニチハが共同開発 複合乾式外装工法「RC×EX工法」が技術審査証明を取得 ~耐久性・デザイン性・更新性・耐燃えひろがり性に優れ環境にも配慮~

2022年06月02日

(PDFファイル:358KB)

株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:池上 一夫)は、ニチハ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:吉岡 成充)と鉄筋コンクリート造建築物における複合乾式外装工法「RC×EX工法」(以下、本工法)を共同開発し、新築建築物における一般財団法人日本建築センターの建設技術審査証明書(建築技術)(BCJ-審査証明-285)を取得しました。なお、本工法は東京大学 野口貴文教授との共同研究の成果によるものです。

本工法は、鉄筋コンクリート造建築物の新築工事時に用いられる型枠セパレーター※1を利用して鋼製下地(プラットフォーム)を取り付け、その上に窯業系サイディング※2を外装材として取り付ける外装工法です。従来のタイル張りや吹付タイル仕上げとは異なる、耐久性・デザイン性・更新性を兼ね備えた全く新しい外装仕上げを提案するものです。また、本工法の特徴として、耐燃えひろがり試験により火災に対する安全性を確認しております。さらにニチハの窯業系サイディングにはこれまで未利用であった国産木材の端材チップが利用されており、環境に配慮しています。


※1 型枠セパレーター...相対するせき板の間隔を正しく保持するために使用される金属部品。
※2 窯業系サイディング...主原料としてセメント質原料および繊維質原料(パルプ・木繊維)などを成型し、養生・硬化させ塗装した外壁材

今後、当社が設計・施工する新築分譲マンションの事業主に本工法を提案して参ります。また、グループ会社が行う大規模修繕工事等でも、本工法を応用した新たなリニューアル工法として提案して参ります。

鋼製下地(プラットフォーム)詳細 左:窯業系サイディング施工後・右:鋼製下地組みの様子

【RC×EX工法の特徴】

<適用範囲>

・高さ45m以下の建築物のRC造外壁面に取付け可能。

<耐風圧・耐震性>

・建築基準法に規定される風圧力及び地震力に対して十分な耐力を有するとともに、地震時の建物変形に対して機能を損なう脱落や破損が生じない。

<耐久性>

・各金属部材に高耐食メッキを採用。促進腐食試験によって長期間に亘り強度上の支障を伴う腐食が発生しないことを確認。

・窯業系サイディング表面の塗装に高耐候塗料を使用。促進耐候性試験により変色・褪色等に対して高い耐久性を有することを確認。

<デザイン性・更新性>

・多彩なデザインの窯業系サイディングが用意されており、また部分的・全面的な交換が可能。

<耐燃えひろがり性>

・JIS「建築ファサードの燃えひろがり試験方法」において、著しい燃えひろがりが生じないことを確認。乾式外装工法における耐燃えひろがり性能を確認。

<環境性能>

・窯業系サイディングに国産木材の端材チップを体積比率50%以上混入。国産木材の利用促進とCO2固定化により環境に配慮。

RC×EX工法の概要

燃えひろがり試験の様子

建設技術審査証明書(2021年9月13日取得)

PDFファイルをご覧いただくためには、
Adobe Readerが必要です。

他の画像

関連業界