GEヘルスケア、Intelligent Ultrasoundから臨床用AIビジネス買収合意を発表

2024/07/18  GEヘルスケア・ジャパン 株式会社 

GEヘルスケア、Intelligent Ultrasoundから臨床用AIビジネス買収合意を発表
2024年7月18日

本プレスリリースは、2024年7月18日にGEヘルスケアが発表したプレスリリースを翻訳編集したものです。本資料の正式な言語は英語であり、内容および解釈は英語が優先されます。英文の本資料は、以下URLをご参照下さい。

https://www.gehealthcare.com/about/newsroom/press-releases/ge-healthcare-announces-agreement-to-acquire-clinical-artificial-intelligence-business-from-intelligent-ultrasound

  • 買収が合意されたことで、GEヘルスケアのAI対応デバイスのポートフォリオに革新的で専門的なリアルタイム画像認識技術が追加されます。
  • Intelligent UltrasoundのAIベース技術は、産婦人科検査のスキャンをリアルタイムにサポートし、検査精度の向上と効率化を目指します。
  • 今回の買収を通じて、患者さんへのケアの質および効率化の向上を目指すGEヘルスケアのプレシジョン・ケア戦略をサポートすることが期待されます。

シカゴ - 2024年7月18日 - GEヘルスケア(Nasdaq: GEHC)は本日、Intelligent Ultrasound Group PLC(Intelligent Ultrasound)の臨床用人工知能(AI)ソフトウェア事業を総額約5,100万ドルで買収する契約を締結したと発表しました。Intelligent Ultrasoundは、超音波検査をよりスマートで効率的にするために設計されたAI画像解析ツールにおける市場のリーダーです。GEヘルスケアは、これらのソリューションを自社の超音波のポートフォリオ全体に組み入れることで、ワークフローを改善し、使いやすさを向上させるテクノロジーを強化する計画です。

GEヘルスケアにてUltrasound and Image Guided Therapiesの社長兼CEOを務めるPhil Rackliffeは次のように述べています。「Intelligent Ultrasoundの革新的な技術をGEヘルスケアの超音波製品ポートフォリオに取り入れ、当社のシステムに完全に統合することで、臨床医のワークフロー改善、重複作業の削減、検査の効率化を進めます。今後、この技術および開発を手掛けた専門的チームと共に、当社のAI対応機器のポートフォリオの強化を促し、次世代AIツールの開発を加速するべく取り組んでまいります。」

GEヘルスケアが提供する超音波診断装置Voluson™ ExpertおよびVoluson Signatureには、Intelligent Ultrasoundが開発したScanNav Assist AI技術で駆動するSonoLystliveおよびSonoLyst X/IRが搭載されています。SonoLystについては、Voluson SWIFTでもご利用可能です。この事業を買収することで、GEヘルスケアは将来の開発を促進し、長期的な効率化を実現するためのAI革新パイプラインを獲得します。

Intelligent Ultrasoundの研究開発専門家チームはGEヘルスケアに移籍する予定で、GEヘルスケアのウィメンズヘルス超音波診断装置をはじめ、広範なポートフォリオ全体を対象にAI対応の画像認識とイノベーションの推進を支援します。この契約は、2023年にGEヘルスケアがCaption Healthを買収し、AIを活用した画像ガイダンスと他分野における疾患の早期発見を支援する専門性あるAI開発の拡大に続くものです。

GEヘルスケアに加わるIntelligent Ultrasound最高執行責任者(COO)のNick Sleepは次のように述べています。「AIが医療用画像診断、中でも超音波診断に大きな変化をもたらすと確信しています。GEヘルスケアの一員となることで、この技術が加速的に普及し、より多くのお客様にご利用いただけるよう取り組んでまいります。」

これらの技術は、超音波検査士に関わる負担を軽減するのに特に重要です。検査がますます複雑化する中、90%の超音波技師が作業負担や反復動作などの要因による仕事関連の筋骨格系障害を報告し、81%の病院が放射線技師の不足を報告しています。Intelligent Ultrasoundによる効率化されたワークフローとAI対応プロトコルは、手動プロセスを減らし、ユーザー間の再現性を高め、臨床医が患者さんへのケアにより多くの時間を割くことができるように支援します。

今回の合意は、GEヘルスケアのAI対応機器のポートフォリオを強化するものであり、現在、FDAのAI対応機器認可リストでは、医療技術企業全体でGEヘルスケアがトップとなっています。また、臨床ケアのワークフローにおける非効率性を解決し、ケアのワークフロー全体で患者のケアの質を向上させるという当社のプレシジョン・ケア戦略をサポートするものです。臨床AI事業の売却により、Intelligent Ultrasoundは、超音波教育を強化するために設計された世界クラスの高い信頼度を持つ超音波シミュレーション技術にフォーカスした事業を継続していきます。

取引の完了は慣習的な締結条件に従い、2024年第4四半期に完了する予定です。本取引の詳細は公表されていません。GEヘルスケアはこの取引に手元資金を充てる予定です。

将来の見通しに関する記述
本リリースには将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来見通しに関する記述は、「予定」、「予想」、「可能性」、「計画」、「確信」、「予測」、「意図」、「推定」、「可能性」、「立場」、「予測」、「目標」、「ガイダンス」、「見通し」などの言葉やその変化形、および同様の表現によって特定される場合があります。これらの将来の見通しに関する記述には、本取引、本取引の完了と予想される結果、GE HealthCare Technologies Inc.の業績、成長機会、戦略に関する記述が含まれますが、これらに限定されるものではありません。これらの将来の見通しに関する記述にはリスクと不確実性が含まれており、その多くは当社の管理範囲を超えるものです。当社の実際の業績が将来の見通しに関する記述と大きく異なる原因となり得る要因には、取引完了の条件が満たされない可能性があること、取引の完了が実現しない、または遅延する可能性があること、取引により期待される利益を達成できない可能性があること、営業コストや事業の混乱(従業員、顧客、サプライヤーとの関係維持の難しさを含むがこれに限定されない)が予想以上に発生する可能性があること、当社が予期せぬリスクや負債を負う可能性があること、取引の完了により当社の経営が他の重要事項から逸脱する可能性があることなどが含まれますが、これらに限定されるものではありません。また、このような差異を生じさせる可能性のあるその他の要因には、当社が米国証券取引委員会に提出した年次報告書(Form 10-K)の「リスク要因」および今後の提出書類の更新または修正に記載されているものが含まれます。その他、当社が現時点で把握していない要因や、当社が現時点では重要でないと判断する要因によって、当社の実際の業績が将来の見通しに関する記述で予測されたものと大きく異なる可能性があります。当社は、適用される法律または規則により要求される場合を除き、将来予想に関する記述を更新または修正する義務を負うものではありません。

Intelligent Ultrasound Groupについて
Intelligent Ultrasound(AIM: IUG)は、超音波トレーニング市場(「クラスルーム」)向けのリアルタイムの高い信頼度を持つバーチャルリアリティシミュレーションと、診断医療超音波市場(「クリニック」)向けの人工知能ベースの臨床画像解析ソフトウェアツールを専門としています。同社は英国のカーディフと米国のアトランタを拠点とする当グループは、2つの収益源を持ちます:

シミュレーション
リアルタイムの高い信頼度の超音波教育とトレーニングをシュミレーションを通じて提供します。当社の主な製品は、ScanTrainer産科・婦人科トレーニングシミュレータ、HeartWorks心エコー検査トレーニングシミュレータ、BodyWorks Eve Point of Care and Emergency Medicineトレーニングシミュレータ(Covid-19モジュール付き)、そして新しいBabyWorks新生児・小児科トレーニングシミュレータです。現在までに1,500台以上のシミュレーターが世界中の750以上の医療機関に販売されています。

臨床AIソフトウェア
当社の独自技術である超音波画像解析技術ScanNavを用いて、ディープラーニングベースのアルゴリズムにより超音波診断装置をよりスマートに、アクセスを向上します。現在、この技術を活用した製品として、GEヘルスケアのVoluson Expert 22やSWIFT超音波診断装置に搭載されているSonoLystソフトウェア、様々な医療処置のためのリアルタイムAIベースの解剖学的ハイライトをユーザーに提供することで、超音波ガイド下穿刺を簡素化するScanNav Anatomy PNB、リアルタイム超音波ガイド下穿刺を教育する、NeedleTrainer (ScanNav Anatomy PNB搭載)などがあります。

www.intelligentultrasound.com

[i] 「Radiology Staffing Shortages Nation Wide?」, AHEC online, Sept 27, 2021.
[ii] Work Related Musculoskeletal Disorders in Sonography, Society of Diagnostic Medical Sonography, Susan Murphey, https://www.sdms.org/docs/default-source/Resources/work-related-musculoskeletal-disorders-in-sonography-white-paper.pdf?sfvrsn=10

GE HealthCare Technologies Inc.について
GEヘルスケアは、医療技術、医薬品診断、デジタルソリューションの世界的な大手イノベーターであり、病院をより効率的に、臨床医をより効果的に、治療法をより正確に、そして患者をより健康で幸せにするための統合ソリューション、サービス、データ分析を提供することに専念しています。GEヘルスケアは、125年以上にわたって患者様と医療従事者の皆様にサービスを提供し、個別化、連携、思いやりのあるケアを推進するとともに、ケアパス全体における患者様の旅を簡素化しています。画像診断、超音波診断、画像誘導治療、患者ケアソリューション、医薬品診断の各事業が一体となり、診断から治療、モニタリングに至るまで、患者ケアの向上に貢献しています。当社は196億ドル規模の企業であり、約5万1,000人の従業員がヘルスケアの無限の可能性を追求しより良い社会の実現を目指しています。

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