知事発表
知事
改めまして、謹んで新年の御挨拶を申し上げたいと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。さて、昨年は埼玉県が生んだ偉人、渋沢栄一翁が描かれた新一万円札が7月に発行されました。県では、新一万円札の発行を契機と捉え、「渋沢って、埼玉らしい」のキャッチコピーの下、様々な事業を行い、多くのメディアにも取り上げていただきました。そして渋沢翁が埼玉県出身であることをPRしてきたところです。また、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会をはじめ各種スポーツ大会では、県ゆかりの選手が大活躍し、私たちも大変勇気づけられました。県産農産物においても、いちごの「あまりん」、「かおりん」、「べにたま」、梨の「彩玉(さいぎょく)」など、県のオリジナル品種が全国選手権で相次いで高い評価を得て、中には最高金賞を受賞するものがあるなど、数年にわたるコロナ禍を乗り越え、本県に強力な追い風が吹いたと考えています。さて今年ですが、5月には、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、本県で全国植樹祭が開催されます。この植樹祭を、森林・みどりを利用しながら守り育てるとともに、木材製品を積極的に使っていただくなど、森林資源の循環利用を図る「活樹(かつじゅ)」に取り組む契機としてまいりたいと思います。そして、夏には、埼玉初のイノベーション(創出)拠点であります、「渋沢MIX」が開設されます。渋沢翁が、幅広い人脈を活用され適切な方々をマッチングすることで企業を成長に導いたという実績にあやかり、人々が出会い・混ざり合い・つながることで、新たなイノベーションが共創される場となるよう努めてまいりたいと思います。さて、「人口減少・超少子高齢社会の到来」と「激甚化・頻発化する自然災害など、危機への対応」という時代の転換点における2つの歴史的な課題に敢然と立ち向かい、これを超克するためには、目先の課題のみならず、中長期的な観点に立った施策を着実に実行し、子や孫の世代に対する責任を果たすことが必要であります。今年は緒に就いたこれらの施策を確実な軌道に乗せていく年としたいと思っています。人口減少・超少子高齢社会への対応として、「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」による持続可能なまちづくり、サーキュラーエコノミーの推進、円滑な価格転嫁に向けた支援などを更に推し進めてまいります。また、需要を喚起するために財政投入や補助金を活用しても、人口減少社会においては、労働力不足やコスト高によって生産が追い付かない、つまり需要を喚起しても生産がそれに追い付かない、こういった時代に入りつつあるので、DX推進による生産性向上に重点的に取り組んでまいりたいと思います。加えて、こどもや子育て当事者の御意見をお伺いし、県のこども施策に反映させ、安心してこどもを生み育てることができる環境整備を進めるほか、あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会の構築を目指してまいります。激甚化・頻発化する自然災害など危機への対応として、能登半島地震などの検証を踏まえ、入念な備えを進めるとともに、平時からの「埼玉版FEMA」の推進により危機管理・災害対応力を強化してまいります。5か年計画では、本県が目指す将来像の実現に向け各取組を更に深化させるとともに、DXの第2段階としてデジタルを前提に従来の仕事のやり方を見直すTX(タスク・トランスフォーメーション)を推進し、県民サービスを向上してまいります。今年の干支「巳(み)」は、実を結ぶ年とされています。今年が埼玉県にとって、そして埼玉県民にとって実り多い年となるよう、皆様と共に「ワンチーム埼玉」で(県政に)取り組み、活力ある埼玉を次世代につなげてまいりたいと思いますので、県民の皆様の御協力をお願い申し上げます。
知事
さて、新年最初に御紹介させていただきたいのが「埼玉県レッドリスト2024植物編の公表及びムジナモ野生復帰について」であります。まず、「埼玉県レッドリスト2024植物編」の公表なのですけれども、県では、県内の絶滅のおそれがある野生生物の種をリストアップした「レッドリスト」と、それぞれの種の現状を解説した書籍である「レッドデータブック」を平成8年に作成・公表し、その後、一定の期間ごとに改訂・公表しているところであります。このたび、レッドリスト植物編を2012年3月以来13年振りに改訂し、「埼玉県レッドリスト2024植物編」として公表することとなりました。なお、レッドリスト掲載種の現状を詳しく解説した書籍であります「埼玉県レッドデータブック2024植物編」につきましては今年の3月に発行する予定であります。このレッドリストやレッドデータブックは、県内の希少な生き物の情報を集めた基礎資料として皆様に広くお示しすることにより、各地域におけるそれぞれの種の保護対策に活用いただきたいと考えており、現在、県が目指している「ネイチャーポジティブ、自然再興」の実現につなげていくものであります。
そして今回のレッドリスト改訂のポイントであります。今回の改訂では、県内生育の在来植物4,813種のうち、23.1パーセントに当たる1,113種がレッドリストに掲載されることとなりました。前回の「2011植物編」レッドリストと比較すると、掲載された種は82(種)増えることとなりました。掲載種は、埼玉県では既に絶滅したと考えられる(種である)「絶滅」、飼育・栽培下でのみ存在している種である「野生絶滅」、そして、絶滅の危機に瀕している種である「絶滅危惧Ⅰ類」などに分類されており、これまで同様の8つのカテゴリーがございます。(パネルを示しながら)各カテゴリーに区分される種の数はパネルでお示ししているとおりであります。なお、レッドリストそのものは県のホームページに掲載しておりますので、個別の種がどのカテゴリーに含まれるかはそちらを御参照いただきたいと思います。他方で、カテゴリーが変わった種もあります。例えば、レンゲツツジやアヤメについては、絶滅のおそれが高まり、それぞれ、(レンゲツツジは)絶滅危惧Ⅱ類から絶滅危惧ⅠB類に、そしてアヤメは準絶滅危惧から絶滅危惧Ⅱ類になりました。今回、中でも特に御注目いただきたいのが「ムジナモ」であります。このムジナモは、これまで野生では絶滅状態の種でありました。ところが、地元市などによる約50年にわたる保全活動の結果、県内では初めて、国内でも極めて稀な「野生復帰」を果たし、今回「絶滅危惧ⅠA類」のカテゴリーになりました。このムジナモ野生復帰は、ネイチャーポジティブのシンボル的事例であると考えているので併せて御報告させていただきます。
このムジナモですけれども、(パネルを示しながら)こちらの写真のように根がありません。沼や水田などの水面に浮遊する全長25センチメートルほどの植物であり、ミジンコなどの小動物を直接捕まえて栄養にする食虫植物であります。このムジナモですけれども、日本では、1890年に植物学者の牧野 富太郎(まきの とみたろう)氏により、江戸川河畔、現在の東京都江戸川区で初めて発見され、全体のこの形がムジナの尾っぽに似ているため「ムジナモ」と命名された種であります。ちなみに、牧野 富太郎氏の人生をモデルに制作されたNHKの連続テレビ小説「らんまん」を御覧になっていた方はこの辺りのエピソードを御存じかもしれません。当時、ムジナモは関東を中心とし、日本各地で生育が確認されており、埼玉県内では1921年に羽生市三田ケ谷(みたかや)の宝蔵寺沼(ほうぞうじぬま)付近で初めて発見されました。しかし、水環境の変化により各地のムジナモは次々と絶滅し、1966年に、先ほど申し上げた、羽生市の宝蔵寺沼が国内最後の自生地として国指定の天然記念物となりました。しかし、残念ながら、この宝蔵寺沼も天然記念物指定直後の台風の影響によって、ムジナモがほとんど流出し、その後、僅かに残存していた個体も消滅してしまいました。このムジナモにつきましては、羽生市、羽生市ムジナモ保存会、埼玉大学が主体となり、野生復帰に向けて取り組んでまいりました。
1960年から1970年代には、保存会の会員が消滅前に採取していたムジナモを自宅で栽培・維持する一方で、羽生市は旧自生区域を公有地化し、管理を継続しました。また、埼玉大学は羽生市教育委員会と緊急調査を実施するとともに、保存会会員同様に研究室内でのムジナモ栽培や研究活動を開始しました。1985年には宝蔵寺沼に設けた試験池へのムジナモの放流を開始しましたが、年間を通じた増殖はなかなか確認することが出来ませんでした。その結果、1998年に埼玉県が初めて作ったレッドリスト植物編では「野生絶滅」の評価となり、以降その評価が継続してまいりました。このままでは「国の天然記念物」の指定解除となりかねない、こういった状況もあったことから、危機感を抱いた地元では2009年から野生復帰に向けた具体的な検討を開始いたしました。併せて、埼玉大学からの助言を受けて、放流や生育環境の整備を試行錯誤しながら進めました。そうした中で関係者は「ムジナモだけを増やそうとしても上手くいかない、多様な生物バランスがうまく生育・育成される環境づくりが重要」ということに気が付いたと伺っています。こうした取組により、2011年には自然増殖したムジナモ100株が確認されました。そして、その後、2016年にはこの100株が15万株、そして2021年には100万株の自然増殖が確認されました。安定的な生育が確認されたということで、このたび、「絶滅危惧ⅠA類」のカテゴリーとなり、見事に「野生復帰」を果たすこととなりました。こうした保全活動による野生復帰事例は県内では初めてであり、国内では新潟県のトキや兵庫県のコウノトリなどの数事例がある程度の極めて稀なことであり、このような事例が埼玉県で生まれたことは大変誇らしいと思います。保全活動に関係された全ての方々に敬意を表したいと思います。今回の事例には、羽生市・羽生市ムジナモ保存会・埼玉大学などの多様な主体の連携、多様な動植物のための環境づくり、その結果としての希少種の保全という、ネイチャーポジティブの実現に必要な要素が凝縮されていると考えています。ムジナモの野生復帰事例は正にネイチャーポジティブのシンボル的事例であり、広く皆様方に情報発信していきたいため、今回は私から報告させていただきました。
来たる1月10日、ムジナモ野生復帰に力を尽くされた羽生市のムジナモ野生復帰記者会見が開催されます。また、1月18日は、羽生市主催によるムジナモ講演会というものが開催されます。こちらの講演会は、まだ申込枠があるということなので、御希望の方は羽生市立郷土資料館に御連絡ください。ムジナモ野生復帰については、春には埼玉大学主催の記念講演会が検討されていると聞いています。県としては、SNSなどの活用により、自然への関心が低い方も含め、より多くの方に届くような情報発信をはじめ、この事例を効果的・継続的にPRします。羽生市、埼玉大学と共にPRしてまいりますので、是非、御参加等いただきたいと思います。
知事
次に、「Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2025」について、御報告させていただきます。この表彰制度ですが、県産農産物を活用した加工食品を製造、販売する優秀な県内の事業者等を表彰し、その成果を称え広く発信することによって、県産農産物の需要拡大と県内食品産業の発展を図るために、令和2年度に創設したもので、本年で5回目を迎えることとなりました。今回の応募点数は、計35点でありました。学識経験者、農業団体、流通業者などで構成する審査委員会において、書面による一次審査、実際に商品を食べて審査する最終審査により、食味(しょくみ)、独自性、将来性、加工技術などを評価し、このたび、大賞、優秀賞、特別賞の3賞を決定いたしました。なお、1月17日(金曜日)、知事公館でこれらの受賞者の表彰式を行います。
それでは、最初に、Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2025の各賞の受賞者を発表いたします。大賞は、手島農園(てしまのうえん)の「男気トマトジュース」であります。(製品を示しながら)こちらに御用意させていただいています。農園主の手島 孝明(てしま たかあき)氏は、江戸時代から桶川市で農業を営む手島農園の18代目で、トマトの生産、販売を行っています。手島農園オリジナルブランドの「男気トマト」は、苗の植え付け時以外は一切水を与えない「無かん水栽培」で育て、ほどよい甘みと酸味のバランスが取れた、昔ながらのトマトの味をぎゅっと濃縮した濃厚な味わいのトマトであります。今回、大賞を受賞した「男気トマトジュース」は、先ほど申し上げた「男気トマト」の味を忠実に表現すべく、塩を加えず、無添加で作り上げた「男気トマト」100パーセントのトマトジュースであります。贈答用にも(向く)お洒落なパッケージとなり、これも評価され、大賞受賞となりました。
続いて、優秀賞でありますが、高砂製菓株式会社の(製品を示しながら)こちらですね、「小薪(こまき)あげ」であります。この商品は独特の技術で、見ていただくと分かるのですが、真っすぐに棒状に揚げたせんべいであります。原料の米には、埼玉県オリジナル品種の「彩のかがやき」を使用し、その本来の旨味を引き出す工夫を行っております。また、その「彩のかがやき」が、競争馬などを引退した馬の糞を活用した「養老馬(ようろうば)たい肥」で育てられたものを使用しており、こうした資源循環の取組も評価されています。最後に、特別賞は、株式会社石川漬物の「しゃくしな漬け」であります。秩父地域の特産品のしゃくしなを使った、昔から伝わる伝統的な漬物で、見た目には、色々、秩父で売っているしゃくしな(漬け)とあまり変わらないように見えますが、実は塩分が控えめで、しゃくしゃな本来の風味を生かした商品になっています。また、秩父地域からのお土産だけではなく、日常使いしやすい価格であることも評価されたと思います。以上、受賞された皆様に心からお祝い申し上げます。受賞された皆様には、商品の包装であったり、容器に受賞のロゴマークを記載するなどして、今回の受賞商品のPRに御活用いただきたいと思います。また、県では2月5日(水曜日)にさいたまスーパーアリーナで開催する令和6年度埼玉県農商工連携フェアや県が主催する商談会、イベントや埼玉農産物ポータルサイト「SAITAMAわっしょい」などで受賞作品をPRさせていただきたいと思います。県民の皆様には、是非、「Made in SAITAMA優良加工食品大賞」受賞商品を御自宅で味わったり、贈答品として御活用いただけるようお願い申し上げたいと思います。
NHK
知事発表にございました、埼玉県のレッドリストについて御質問がございます。ムジナモが野生復帰したことにつきまして、知事発表の中でも御所感があったと思うのですけど、改めて御所感と、今後、知事が期待されることについてお伺いできますでしょうか。
知事
私たちがレッドリストないしはレッド(データ)ブックを取りまとめている背景としては、やはり、埼玉県だけではないかもしれませんけれども、埼玉県においても自然環境が変わり、例えば、様々な雑木林が無くなっただとか、そういったその自然環境が変わっていることから、絶滅種、あるいは(絶滅の)危機に瀕している種が増えているというふうに感じています。これらのレッドリストの作成に当たっては、やはり私たちは、多くの県民の皆様に現在の状況を知っていただきたいということがあります。これは、実はレッドリストに掲載されたからといって、その生物について、例えば法的な規制がかかるとか、そういったものではないのです。しかしながら、今、私たちは、SDGs、中でもネイチャーポジティブ、つまり減り続ける自然をネイチャーネガティブと言いますけれども、これをポジティブに、増やしていく方に変えていくという、こういった私たちは運動をしていかなければならないというふうに考えています。そのような中で、埼玉県でもネイチャーポジティブを進める中で、その象徴となるような事例が今回出てきた、つまりムジナモの野生復帰であります。森林、河川、あるいは都市周辺のみどり、これらの保存が必要ですが、具体的に一度自然(から)絶滅してしまったこのムジナモが、野生復帰したということは極めて嬉しい、また、将来に向けて良い事例だと思っています。今後は、今日もPRさせていただきましたけれども、県民の皆様お一人お一人にですね、生物多様性の重要性を御理解いただいて、ネイチャーポジティブを進めていくためにも、これを信念としてPRさせていただき、県全体で、県民、企業、あるいは様々な団体、これらの方々と連携して、ネイチャーポジティブを進めていく、そういったきっかけにさせていただきたいと考えています。
時事
ムジナモについてなのですけれども、ここに100万株までに回復を遂げていますというのがあるのですけれども、その自然絶滅の状態から野生復帰するに当たって、どれぐらいの数が確認されたら野生復帰と言えるのでしょうか。要は定義のようなものがあるのか、ちょっとそこのところを教えていただければなと思います。
知事
ムジナモについてはですね、やはり野生復帰と言うからには、一定の判断基準が必要だというふうに思います。そこで、令和2年度の(埼玉県レッドデータブック植物編改訂調査)検討委員会におきまして、野生絶滅をした種が野生復帰をするというのはどういったことかについて、考え方の整理を行いました。その結果ですけれども、環境省がトキの野生復帰の際に用いた考え方を準用することといたしました。具体的には野生復帰に当たっては、「『野生絶滅』の基準を満たさない状態」、これはつまり裏を返すと、「野生における生育が認められる状態が5年以上継続していること」を条件といたしました。また、野生における生育状態の評価に当たっては、自然増殖した個体の有無、つまり植え付けたものがそこにあるわけだけではなくて、自然に増殖した個体の有無を重要視することといたしました。この考え方に基づき、翌年、令和3年度の検討委員会において、ムジナモの生育状態を検討・評価したところ、ムジナモを「野生絶滅」から「絶滅危惧種」にカテゴリー変更する、野生復帰する方向で了承が得られたところであります。最終的には、令和5年度の検討委員会において「レッドリスト2024植物編」の最終評価案を検討する中で、ムジナモは絶滅危惧種の中でも、既に先ほど申し上げた野生復帰ではあるのですが、絶滅危惧種の中でも「絶滅危惧ⅠA類」に分類することの合意が専門家の間でされたということになります。
テレ玉
ムジナモの話で恐縮なのですけれども、先ほど、国内での事例では新潟のトキ、兵庫のコウノトリなども挙げられておりましたが、私の勉強不足もあるのですが、それに比べて少しムジナモ自体の知名度は少し下がるのかなというふうに思っていますが、改めてムジナモのPRをどのように進めていきたいかというところ、知事の御所見をお願いできますでしょうか。
知事
確かにトキやコウノトリは動く、あるいは個体が大きい、そういった意味からは認知しやすいものなのかもしれません。大きくて動くと言えば、羽生市の「ムジナもん」というですね、ゆるキャラがありますので、そこのムジナもんのしっぽがムジナモになっていますので、そういった意味ではPRを、羽生市、一生懸命やっておられますけれど、埼玉県においてもですね、様々な形でPRしたいと思っています。今日正にお話をさせていただいたり、あるいは今後、埼玉大学等でいわゆるアカデミックな催し等もありますけれども、今後はですね、これ実際に自生していますので、そういった地域をPRさせていただくとかですね、あるいは羽生市におけるムジナモをPRする活動が既にございますので、こういったものと私どもも共に手を携えて、ネイチャーポジティブをPRする中で、ムジナモについて特に取り上げていきたいと考えています。
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幹事社質問
NHK
2月定例会で提出される令和7年度当初予算案の作成を進めていらっしゃるところかと思います。新年度予算を編成するに当たって、知事が特に重視したいと考えている点についてお聞かせください。
知事
令和7年度当初予算で重視する点として、3つの基本方針について、既に各部局に対し、明らかにしております。1つ目は、『未来を切り拓く、歴史的課題への挑戦』、そして2つ目は、『「日本一暮らしやすい埼玉」の着実な実現』、そして3つ目は、『DX・TXを前提とした不断の行財政改革の推進』、この3つを基本方針として編成作業をしています。この方針に基づいて、先ほど申し上げましたが、2つの歴史的課題、ここに立ち向かうとともに、「日本一暮らしやすい埼玉」の着実な実現に向け、本県が持続的に発展していくための未来を見据えた施策を展開することといたしております。DXや埼玉版スーパー・シティプロジェクト、サーキュラーエコノミーの推進、「渋沢MIX」によるイノベーション創出のほか、子育て支援、少子化対策、埼玉版FEMAをはじめとする災害への備えなどあらゆる施策をこの予算の下、総動員してまいります。そして、令和7年度の予算ですけれども、5か年計画の4年目、総仕上げの前年に当たります。そこで、これまで取り組んできた事業について、計画の実効性を担保するために、PDCAサイクルに基づく検証、改善によってブラッシュアップし、着実な実現を図らなければなりません。その一方で、県政の持続的な発展を支えるために、行財政改革は避けて通れません。DXの第2段階として、デジタルを前提に、従来の仕事のやり方を見直すタスク・トランスフォーメーションを推進するとともに、財政基盤の強化を図るために、歳入、歳出の両面から徹底的に見直しを図ってまいります。1月中に、令和7年度当初予算の知事審査が予定されています。こうした場での議論などを通じて、私の思いを部局長にしっかりと伝え、県民の皆様に御納得いただけるような予算案に仕上げていきたいと考えています。(終)
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