06 October 2022
525kV 直流 XLPE 海底ケーブルの長期実証試験に合格
プレスリリース
製品・技術情報
住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治 以下、当社)は、世界最高電圧となる525kVの超高圧直流XLPE(架橋ポリエチレン絶縁)海底ケーブルシステムを開発し、CIGRE推奨案(CIGRETB-496)に基づく1年間の長期実証試験を実施し、2022年9月 に第三者機関による認定を受けました。
再生可能エネルギーの普及拡大に伴う国家・地域間連系線の建設が活発になっており、長距離・大容量送電に適した超高圧直流海底・陸上ケーブルの需要が世界的に急増しています。
525kVの超高圧直流XLPE海底ケーブル(イメージ)
再生可能エネルギーの普及拡大に伴う国家・地域間連系線の建設が活発になっており、長距離・大容量送電に適した超高圧直流海底・陸上ケーブルの需要が世界的に急増しています。
当社は、英国―ベルギー間を結ぶ400kV直流XLPE海底ケーブルシステム(運用中の直流XLPEケーブルでは世界最高電圧)を製造・布設し、2019年の商用運転開始以来、安定的な運用実績が高く評価されております。今回は世界最高電圧となる525kV直流海底ケーブルを開発、実証試験を実施しました。
本試験では、当社が独自に開発したXLPEケーブルの特長を活かして、業界標準の70℃よりも20℃高い90℃での動作を検証し、当社のケーブルは、従来の最大送電容量1.4GWを40%以上も上回る2GW超の大容量送電が長期安定的に可能であると認定されました。