【本解析の背景】
2020年1月以降、新型コロナ拡大という未曾有の危機により、広告主における広告販促活動は、キャンペーンや各種イベントの延期・中止など、これまでの活動内容から大きな変化が見られました。さらに、コロナ禍における消費者の行動様式の変化に伴い、消費者が広告に接触する機会や場所も変化しました。
このような変化の激しい環境下においても、広告主は常に最適な広告投資が求められます。一方、新型コロナが自社の広告にどの程度影響を与えているのかを把握することは困難であり、広告メディアへの最適な予算配分に頭を悩ませている企業様も少なくありません。
サイカは2016年から、国内No.1の広告効果分析ツール※1「ADVA MAGELLAN (以下、アドバ マゼラン)」を提供しています。アドバ マゼランの分析は統計分析を活用しており、広告施策だけでなく、天候や新型コロナ影響などの外部要因も含めて統合的に広告施策の効果を分析することができます。
そこでこの度、新型コロナが広告に与えた影響を明らかにするため、40社以上の企業様を対象に、コロナ禍前後における各広告の費用対効果の変化を統計解析しました。
【広告に対する新型コロナの影響の解析結果】
<結果サマリ>
新型コロナの影響により、費用対効果が低下した広告と向上した広告に二分されました。
・低下した広告は店頭施策や交通広告などのオフライン広告が中心。外出自粛による影響が大きいことが推察された。
・向上した広告はテレビCMや動画広告、ラジオ広告などで、在宅時間が長くなったことや、外出時の交通手段の変更により接触媒体が変化したことが示唆された。