日本最大級のスタートアップピッチコンテストIVS Launchpad 2021にて、150社中4位に入賞しました
レガシー業界であるアフリカの金融の変革を目指して、東アフリカ・ケニアを拠点に中古車特化のマイクロファイナンスを提供する株式会社HAKKI AFRICA(本社:東京都中央区/代表取締役:小林嶺司/以下「当社」)が、日本最大級のスタートアップピッチIVS Launchpad Nasu 2021で行われた決勝ピッチに参加し、4位に入賞しました
【IVS(Infinity Ventures Summit)とは】
IVSとは、「次世代の、起爆剤に。」をコンセプトに2007年から開催されている、スタートアップ・成長企業関係者の完全招待制カンファレンスです。スタートアップ創業者をはじめ、投資家・VC/CVC・メディア・アナリストを招待し、パネルディスカッション、ネットワーキング、ピッチコンテストを那須のリゾートエリアを貸し切って行います。新型コロナウイルス感染症の影響で今回は2年ぶりのオフライン開催となり、当初の9月開催予定の延期を経て11月に行われることになりました。
【IVS Launchpadとは】
IVS Launchpadとは、初開催の2007年から通算5000企業がエントリーする国内最大級のスタートアップピッチコンテストです。"Laundchpad"とは英語で「(ロケットの)発射台」を意味し、変革や急成長を目指す企業の飛躍の場に、という意味が込められています。今回のLaunchpadには150社がエントリー。厳しい選考を勝ち抜いた精鋭14企業が決勝ピッチに登壇しました。
(実際のLaunchpadの様子はIVS公式チャンネル(
https://www.youtube.com/watch?v=ImawesAVzb8&t=6563s)よりご覧いただけます。当社のプレゼンは1:41:55~)
【アフリカの「中古車"Buy Now, Pay Later"」とは】
Uber社をはじめとした配車サービスが次々に展開し、タクシードライバーとして生計を立てる人が増えているケニアですが、自身で車を購入することができず、毎日車をレンタルして働く人が多いのが現状です。そのレンタル料は年間で50万円にもなり、現地で1台中古車が買える金額です。しかし働き続けるためにレンタル料を払い続け、レンタル料を払い続けているために貯金ができないというジレンマに陥っています。そこで当社は、購入する車そのものを担保とし、働きながら少額ずつ返済する中古車特化マイクロファイナンス"Buy Now, Pay Later"を提供しています。
【既存の与信を覆す、独自の「信用スコアリング」】
アフリカでも大手銀行は低金利で自動車ローンや住宅ローンを提供していますが、数百万円の預金や、過去6ヶ月以上にわたって10万円(ケニアの平均月収の約3倍)の給与所得の証明を求められるなど、審査のハードルが非常に高く、銀行ローンを利用できる人はほんの一握りです。個人事業主に分類されるタクシードライバーには配車アプリとの間に雇用契約が存在せず、貯金もないため、自分の車を持つことは非常に困難でした。
そこで当社はケニア国内シェア98.9%・1日あたり4100万取引を誇るモバイルマネーサービス"M-PESA(エムペサ)"の利用履歴を解析する新しい与信判断システムを開発し、独自の「信用スコア」を発行しています。この信用スコアと配車アプリの成績を分析することで、自動で融資可能額を算出し、これをもとに事業用中古車を購入します。
【受賞に際して、当社代表取締役小林より】
優勝を目指して臨んだので悔しい気持ちもありますが、当社の事業を評価いただけたことを非常に光栄に思います。まだやりたいことの1%もできていないと思っていますし、アフリカという大きな可能性を秘めた場所で、まだまだできることがあると思っています。今後の事業展開を期待して見守っていただければと思います。
【IVS Launchpad 審査員コメント(一部抜粋)】
”マーケットOpportunityがあるところにとてもうまくビジネスをLandされています。なぜアフリカだったのか興味あります。”
”着目市場と独自の与信システムと洗練されたシステムが良いと思いました。”
”非常に魅力的なサービスだと思います。コロナが終わったらアフリカに行ってみて実際の状況を確認してみたいと思いました。”
【当社について】
株式会社HAKKI AFRICA
2019年3月創業
代表取締役:小林嶺司
事業内容:信用スコアリング技術の構築・信用スコアリングを用いたファイナンス
https://hakki-africa.com/